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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!チャンピオンの白単&魔神命令で勝つゴルガリ!(スタンダード)

岩SHOW

同士よ!お疲れさまッッ!

 今皆にかけたい言葉はこれだね。「マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2023」参加者、そして運営スタッフの皆さんお疲れさまでした!スタンダードにて開催された日本独自のこのトーナメント。参加費無料で賞金や協賛品の数々得られる驚異の太っ腹イベントであり、そして何より新環境における日本王者という称号!これらを求めて、実に600名近いプレイヤー達がMTGアリーナでの戦いに熱中した。アツ過ぎる週末!スタンダードを盛り上げてくれてありがとう、スタンダードの面白さを世に知らしめてくれてありがとう。ただ、感謝ッ。

 当の僕はちょいと訳あってネット対戦が困難なところに居たので、今回は不参加。これは残念ではあったが、トーナメントが終わってから結果を見るという楽しみはあったので個人的には問題なし!そしてこのトーナメント結果は……期待に応えてくれる、エキサイティングなものだった。さあ、スタンダードが再びスポットライトを浴びる時が来た!スタンダードという果て無き道をとことん突き詰める当コーナー、今週も気合い入れていこう!

とことん!チャンピオン分析!
中道 大輔 - 「白単人間」
マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン 2023 トップ8 / スタンダード (2023年9月16~17日)[MO] [ARENA]
18《平地
1《皇国の地、永岩城
4《ミシュラの鋳造所
-土地(23)-

4《有望な信徒
4《徴兵士官
2《離反ダニ、スクレルヴ
4《スレイベンの守護者、サリア
4《銅纏いの先兵
4《呪文書売り
4《救出専門家
4《輝かしい聖戦士、エーデリン
-クリーチャー(30)-
4《骨化
3《忠義の徳目
-呪文(7)-
4《軍備放棄
4《婚礼の発表
3《静寂の呪い
2《邪悪を打ち砕く
2《ゴバカーンへの侵攻
-サイドボード(15)-

 スタンダードに興味があるプレイヤーなら誰でも知っているかもしれないが、おさらい。ジャパンオープン優勝デッキはこの「白単人間」!優勝者・中道大輔選手といえば2021年の日本選手権でも白単色のウィニー(低コストのクリーチャーを主体としたアグロデッキ)で日本王者の座についており、今回の優勝デッキも合わさって白単エキスパートのイメージが強まったね。国内の様々なイベントで勝利している中道選手がチョイスした「白単人間」。前スタンダード環境でも目にする機会が多かった構成がベースとなっている。

 《徴兵士官》や《有望な信徒》などの軽くて優秀な人間を最序盤から展開し、それらを《銅纏いの先兵》でまとめて強化!速やかに殴り勝つ!やりたいことが非常にはっきりしていてわかりやすい、けれども奥が深いアグロデッキのお手本のような構成だ。攻撃するだけで人間がどんどん増える《輝かしい聖戦士、エーデリン》を最も強く使えるデッキでもある。

 単純にクリーチャーを展開し続けるデッキではあるが、対戦相手の妨害に対しても対抗手段を持ち合わせている。クリーチャーに投げつけられる単体除去には《離反ダニ、スクレルヴ》が睨みを利かせる。このダニは対戦相手のブロックを無理やりすり抜ける手段にもなり、白単の戦い方に幅を持たせている。ただの猪突猛進デッキじゃないんだぞ。

 《スレイベンの守護者、サリア》も定番中の定番だね。2マナという軽さに秘めた、特定のデッキに対する強烈な妨害能力!非クリーチャー呪文のコストを上昇させる、コントロール等遅いデッキへのアンチテーゼとして最高峰の存在だ。戦闘面でも先制攻撃を持っているので、同サイズのクリーチャーのブロックを恐れずに突き進んでいけるのも魅力の一つである。

 このリストが取り入れている『エルドレインの森』の新カード、まずは《呪文書売り》!2マナ2/2警戒の人間、この時点で悪くはない。その能力は《銅纏いの先兵》と共に打点を強化するもの。戦闘の開始時にクリーチャー1体に魔術師の役割を与える!これはクリーチャーに+1/+1修正だけでなく、攻撃時に占術も行う能力を付与する。毎ターン1マナ払うのは重く感じるかもしれない。実際に毎ターン魔術師にしていくというアクションが確実に行えるわけではない。しかしながら永続的な強化をもたらすのは言うまでもなく強力、殴れば殴るほどドローの質が高まっていくのも最高だ。十分に1マナ分の価値はある役割だし、ウィニーはマナが余ってしまう展開もありがち。払える時にはしっかり払って盤面を強化し、対戦相手を追い詰めろ!

 もう一つの新カードもまたクリーチャーの強化を促すものだ。《忠義の徳目》!これがもうメチャ強。2マナで出来事として唱えて繰り出す騎士は、人間ではないので部族シナジーは見込めないものの警戒を持っているし、何より相手の攻撃にあわせて飛び出てブロックして討ち取る動きが狙える。疑似的な除去であり戦闘要員でもある上に、土地が伸びていざ徳目本体を唱えることに成功したら……クリーチャーが毎ターンぐんぐんと強化されていく!さらにアンタップまでするので、実質的に警戒を持っているようなもの。ガードががら空きになることを恐れずにバチバチに殴りに行けるようになるので、この徳目が機能しだすと対戦相手に残されているターンはもう本当に残りわずかとなってしまう。このエンチャント、マジヤバいぜ。

 環境最初期に完成度の高い「白単人間」を組み上げたチャンピオン。流石の一言しかないな……白単の良いところは多少の相性差はあるものの、しっかりと回った際には相手のデッキが何であっても問答無用で圧倒してしまえる、高いビートダウン力にあるね。

今週のラダーチャレンジ!

 では今週も私岩SHOWがラダー(MTGアリーナのランク戦)で使用したデッキを紹介しよう……と言っても、前回紹介させていただいた「ゴルガリ(黒緑)アグロ」の調整版ではあるので、丸っきり新しいデッキというわけではない。ミシックランクに上がってから、そこに至るまでとは大きく変わった対戦相手の使用デッキに対して、徐々にフィットさせていく、その過程のリストがこちら。

岩SHOW - 「ゴルガリ・アグロ」
MTGアリーナ ミシックランク帯使用 / スタンダード (2023年9月21日)[MO] [ARENA]
4 《死天狗茸の林間地
4 《眠らずの小屋
4 《ラノワールの荒原
1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《耐え抜くもの、母聖樹
2 《ミシュラの鋳造所
5 《
3 《
-土地(24)-

4 《進化した潜伏工作員
4 《しつこい負け犬
4 《苔森の戦慄騎士
3 《グリッサ・サンスレイヤー
3 《墓地の侵入者
3 《黙示録、シェオルドレッド
3 《ドロスの魔神
-クリーチャー(24)-
4 《シェオルドレッドの勅令
4 《喉首狙い
2 《羅利骨灰
2 《ギックスの命令
-呪文(12)-
3 《ヴェールのリリアナ
1 《切り崩し
2 《寄生性掌握
1 《執念の徳目
1 《一巻の終わり
1 《ぎらつく氾濫
1 《ギックスの命令
1 《羅利骨灰
1 《歴史の彼方
1 《下水王、駆け抜け侯
1 《王のもてなし
1 《太古の番人、ネマタ
-サイドボード(15)-

 前回のリストから変わった部分で言うと、《ドロスの魔神》のメイン採用!4マナ6/6飛行という超優良スペックに、ゲームに敗北するという最悪のデメリットを内包した実に黒らしい1枚!

 このカードをリスキーすぎるものである捉えている人にはこう伝えておこう。「気にしなくて大丈夫!」。この魔神の敗北に至る条件は、油カウンターが0個になること。4つ乗って戦場に出て、毎アップキープに1個取り除いていく。つまり出した4ターン後にゲームに負けてしまうわけだが……だったらこの魔神が生き延びているってことだよな?3回攻撃するチャンスがあるというわけだ。パワー6飛行での攻撃が3回成功していたらそれだけで18点。クリーチャーが死亡すると相手は2点のライフを失うので、魔神と除去を合わせればそれだけでライフを0にしてしまうのも容易い。危ぶむなかれ、使えば強さがわかるさ。

 この魔神とセットで使うと最高に気持ち良いのが《ギックスの命令》。サイド後にメインと入れ替えることがあまりにも多かったので、メインの最終兵器へと昇格。これを唱えてパワー2以下を一網打尽にしつつ、高パワーのクリーチャーも生け贄に捧げさせて魔神で攻撃……マジでこれだけでゲーム終了!あるいは魔神をサイズアップさせつつ絆魂を与えて、減ったライフをゴリッと回復させるのもたまらない。ミシックに入ってからしばらくは「ここまで頑張ってあげたから、あとは気になるカード使ってまったりやらせてもらうよ」という具合の実験的なリストが多数見られたのだが、日が進みジャパンオープンが近づくにつれて当たるデッキの種類はある程度絞り込まれていくように。

 ミシック帯で遭遇するデッキの種類は……ランプ系、ゴルガリ同型と、赤単or白単アグロ、そして《復興の領事、ピア・ナラー》を備えた2~3色のデッキ。ピアと《忠義の徳目》などの出来事呪文を組み合わせたデッキとの遭遇率がまあ高い高い。そしてそれらがいずれも強いので、自分でもこのデッキを使おうとも思ったが……なんかちぐはぐな動きばかりになって、もう体質レベルで向いてないんだなと断念(オカルト的ではあるが、デッキ選びでは大事な要素だと思う)。なので、ピア系や各種アグロへの対抗策を意識した結果、魔神命令コンボに辿り着いた……と。

 他にはメインの《ヴェールのリリアナ》とサイドの《羅利骨灰》を逆転させてみた。上記のように《忠義の徳目》が強く、それらと共に《婚礼の発表》や《スクレルヴの巣》等を用いる白系のデッキとよく当たるようになったので……メインからエンチャントはしっかりと割れるように。ランプの《骨化》や《力線の束縛》からクリーチャーを取り返せるしね。

 逆にリリアナはゴルガリ同型のゲームでは使っていて強いなと個人的には感じているので、頻度がやや減ったとはいえまだまだ当たるそれらへの対策カードとしてチョイス。《苔森の戦慄騎士》《しつこい負け犬》に効く《太古の番人、ネマタ》もお試し中な1枚だ。

 これはまだまだ過程のリストなので、今後どのようにブラッシュアップしていくか、自分自身でも楽しみだ。皆も良いアイディアがあったら、共有してくれると嬉しいね。

 ジャパンオープンが盛り上がったところで、愛知県常滑市にて開催される次のプレイヤーズコンベンションのイベント情報が公開された。

 招待制のイベントなど様々なトーナメントが行われる中、注目は日曜日に開かれるスタンダードオープン!参加登録をすれば誰でも参加できるオープンイベント、こちらもジャパンオープンのように賞金や次のイベントへの参加権利などなど、勝者には様々なものが与えられる。スタンダードの頂点に立つプレイヤーを決めるための大会だ。ジャパンオープンで高まった気持ちは、常滑の地で爆発させよう!それじゃあ今夜もスタンの練習、やっとくかね……日々鍛錬すべし!

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