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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ジャンド・マシーン:機械軍団集結!(スタンダード)

岩SHOW

 2023年のマジック新セットのリリース予定を振り返ろう。

  • 2月3日『ファイレクシア:完全なる統一』
  • 4月21日『機械兵団の進軍』
  • 5月12日『機械兵団の進軍:決戦の後に』
  • 第3四半期『Wilds of Eldraine』(邦題未発表)
  • 第4四半期『Lost Caverns of Ixalan』(邦題未発表)

 新ファイレクシアの軍勢、その全貌が明かされそして機械の兵団が多元宇宙に侵攻する……これにテフェリーをはじめとしたプレインズウォーカーが立ち向かい、そして昨年発表されたアートで発覚した通りラヴニカ、ゼンディカー、イニストラード、カラデシュ、カルドハイム、アルケヴィオス、神河……様々な次元のキャラクターたちが共闘する!お~胸が熱くなるなぁ。ファイレクシア、機械軍団……どんなクリーチャー陣になるかが今から楽しみだ。

 そんなファイレクシアの進軍を目前にして、現スタンダードでも機械の兵隊たちがズラリと揃っている。今回紹介するのはファイレクシアの本格参戦を控えた機械の軍勢で戦うデッキ!早速行ってみよう!

Scott Spurlock - 「ジャンド・マシーン」
The Pizza Box: Standard Slice 7位 / スタンダード (2023年1月8日)[MO] [ARENA]
3 《ジアトラの試練場
4 《硫黄泉
4 《カープルーザンの森
4 《ラノワールの荒原
3 《憑依された峰
2 《死天狗茸の林間地
1 《落石の谷間
1 《
1 《
-土地(23)-

4 《生歯の子ワーム
4 《増員された浪人
2 《黄金犬
4 《継ぎ接ぎ自動機械
3 《祝祭の出迎え
2 《剃刀鞭の人体改造機
2 《屑鉄造りの雑種犬
3 《ファイレクシアのドラゴン・エンジン
2 《ファイレクシアの肉体喰らい
1 《瞬足光線の大隊

-クリーチャー(27)-
2 《パワーストーン破砕
4 《鬼流の金床
3 《実験統合機
1 《人体改造機の冠
-呪文(10)-
1 《悪魔の意図
2 《強迫
2 《切り崩し
2 《冥府の掌握
2 《喉首狙い
1 《豪火を放て
2 《敵対するもの、オブ・ニクシリス
2 《生けるレガシー、カーン
1 《群れの希望、アーリン
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 スタンダードの「ジャンド(黒赤緑)マシーン」!おぉ、リストがカッコイイ!実に20体のアーティファクト・クリーチャーがびっしり並ぶのは壮観だな。また個々のルックスも個性が際立ったもので、まるでSF映画を観ているようでテンションが上がってくる。このデッキのメインのテーマは言うまでもなくアーティファクトだが、サブテーマとも呼ぶべきものは2つ。それぞれの要素をそれぞれ解説していこう。

 まずはアーティファクトやクリーチャーを唱えたり戦場に出す、というマジックの基本的な動作。これにより何かを引き起こす誘発型能力で勝負する。

 《生歯の子ワーム》はアーティファクトが出るたびに1点ライフを提供、各ターンの最初の誘発の際にはサイズアップのオマケ付き。毎ターン、20枚のアーティファクト・クリーチャーを展開することでグングン育つしライフもガンガン提供してくれる、さらにはアーティファクトが並べば接死も持つと1マナで大車輪の活躍を見せるすげーヤツなのだ。

 同様にサイズアップするのはアーティファクトを唱えると誘発する《継ぎ接ぎ自動機械》。防護で高い除去性能も持つので《冥府の掌握》や《放浪皇》をあまり恐れずに育てていけるのが嬉しい1枚だ。

 これらアーティファクトで誘発する組に加えてクリーチャーであれば何が出てきても誘発する《祝祭の出迎え》も加わる。出迎えはライフや宝物も生成してくれるのがナイスだ。宝物を出せるということは単にマナ加速ではなく《生歯の子ワーム》のサポートにもなるってことで、この2枚は上手く噛み合っている。

 もう一つはアーティファクトの生け贄。《鬼流の金床》を誘発させて構築物・トークンを得るという狙いだ。金床自身の能力でも生け贄を行えるし、《黄金犬》などの各種宝物、《パワーストーン破砕》といったカードでも狙っていく。《実験統合機》を生け贄にすることで能力おかわり、《人体改造機の冠》を被せたクリーチャーを生け贄でドローとアドバンテージを稼いでいこう。

 金床からの構築物生成はもちろん、1つ目の要素を担う子ワームや出迎えと相互作用(シナジー)を引き起こす。2つの要素が密接に絡み合って、勝利へと繋がる、カード1枚1枚のポテンシャルを最大限に引き出すゲーム体験を味わえるデッキだ。

 このデッキの重要なピースは《増員された浪人》。1マナ2/2速攻と優れたスペックを持ちながら、ターン終了時に手札に戻ってしまうという戦場に定着しないデメリットを持ち合わせる。

 ただこのデッキではそのデメリットはメリットになる。手札に戻るということは毎ターン、アーティファクトを唱え直してクリーチャーを戦場に出し直せるということ。また、金床はアーティファクトが戦場を離れた際に誘発するので、生け贄とは別の形で構築物生成を促してくれる。デッキのあらゆるカードと美しいまでのシナジーを形成する、小さなエースだ。戦闘で簡単に討ち取られないように、慎重に運用するのを勧めるよ!

 浪人やワームが駆け巡る現スタンダードの機械軍団デッキの戦場。この2023年にここにさらに強大な戦力が加わると思うと、今からワクワクしてくるね。シナジーを織り成す軍団を率いて、目指すは完全なる統一!

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