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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
執政官×独創力! 残虐さを極めたモダンのコンボを見よ(モダン)
残虐になれ。とことん残虐になれ。
もちろん、対戦相手にはジェントルであれ。振る舞いや所作は落ち着きはらうべし。しかし盤面は……躊躇せず、残虐になれ。勝つためにはそれが最短の道だ。
年末恒例のモダン大型トーナメントにおいて、それが実証された。
1 《沼》 1 《山》 4 《ドワーフの鉱山》 4 《血の墓所》 3 《踏み鳴らされる地》 2 《ジアトラの試練場》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《樹木茂る山麓》 2 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 1 《耐え抜くもの、母聖樹》 -土地(26)- 4 《原始のタイタン》 4 《残虐の執政官》 -クリーチャー(8)- |
4 《稲妻》 2 《思考囲い》 4 《苦々しい再会》 4 《頑強》 4 《鏡割りの寓話》 4 《不屈の独創力》 4 《レンと六番》 -呪文(26)- |
1 《耐え抜くもの、母聖樹》 3 《夏の帳》 2 《高山の月》 3 《集団的蛮行》 3 《碑出告が全てを貪る》 3 《虚空の力線》 -サイドボード(15)- |
今回はMMM Final優勝・準優勝のデッキを紹介しよう。
それらは残虐すぎるワンツーフィニッシュを果たしていた。それぞれ《残虐の執政官》をフィニッシュ手段としたデッキということである。
戦場に出るか攻撃するたびに相手に生け贄を強要し、ライフを3点吸い、手札を捨てさせドローする。ちょっといろいろと差が付きすぎやしないかと思ってしまうほどに残虐な行いで、対戦相手を圧倒する驚異的な黒い執政官だ。
本人のスペックも6/6飛行とゲームを終わらせるに申し分のないもの。これを戦場に出せればスムーズに勝利への階段を昇って行けるだろうが、そこは8マナという重さが足枷になる。これを踏み倒そうとする、残虐な発想に至ることは自然なことである。
そこで白羽の矢が立ったのがこの手の踏み倒しの定番、《不屈の独創力》!
複数のクリーチャーやアーティファクトを破壊して、そのコントローラーのライブラリーから同様のタイプのパーマネントを戦場へ……本来はランダムなものが飛び出すので何になるかな?とワクワクドキドキな1枚なのだが、対象にして破壊するものをトークンでまかない、叩きつけるパーマネントは狙ったものだけに絞る、という構築をすることで確実にキーカードにアクセスできるというコンボだ。
《ドワーフの鉱山》は土地という無理のないスペースでトークンを確保。
そして赤にはあらゆる環境で赤をやる理由とまで評価されるパワーカード《鏡割りの寓話》!
これらクリーチャーでもアーティファクトでもないが《不屈の独創力》の対象となるカードで《残虐の執政官》を戦場に降臨させるッ!
こちらの優勝リストではその執政官の他の独創力サーチ候補として《原始のタイタン》も併用。
《ドワーフの鉱山》を用いる関係でデッキ内には山タイプを持つ土地がズラリ。そこで《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を爆発させて3点ダメージを複数箇所に投下! ライフを一気に焼き尽くす、執政官とはまた別ベクトルでの残虐さを誇る強烈なフィニッシャーだ。
さらに山を戦場に並べるために《レンと六番》で《血染めのぬかるみ》《樹木茂る山麓》を使いまわすルートも。
これで土地が並べばタイタンも執政官も手札から唱えて出すことのハードルがグッと下がるというものだ。
1 《山》 4 《ドワーフの鉱山》 1 《聖なる鋳造所》 2 《蒸気孔》 1 《血の墓所》 1 《踏み鳴らされる地》 1 《ザンダーの居室》 1 《ジェトミアの庭》 1 《ケトリアのトライオーム》 4 《乾燥台地》 4 《沸騰する小湖》 3 《樹木茂る山麓》 -土地(24)- 4 《残虐の執政官》 -クリーチャー(4)- |
3 《稲妻》 3 《呪文貫き》 2 《頑強》 4 《鏡割りの寓話》 2 《プリズマリの命令》 4 《力線の束縛》 3 《火 // 氷》 4 《不屈の独創力》 4 《レンと六番》 3 《時を解す者、テフェリー》 -呪文(32)- |
1 《耐え抜くもの、母聖樹》 3 《狼狽の嵐》 3 《夏の帳》 1 《花咲く沈静》 2 《集団的蛮行》 3 《虚空の力線》 2 《摩耗 // 損耗》 -サイドボード(15)- |
こちらは準優勝の5色型。すっかり定番となった《力線の束縛》を用いたコントロール力を重視したタイプだ。
白と青を混ぜれば《時を解す者、テフェリー》が使えるので、これでコンボを邪魔する除去や打ち消しはシャットアウトして悠々と執政官にお越しいただける状況を作れる。
こちらは完全に執政官のみの採用で、このカードをフィニッシャーとしてどれほど信頼しているのかが伝わってくるね。
どちらのタイプにも言えることだが、《頑強》はやはり外せない。
2マナで墓地からクリーチャーを戦場へと引きずりだすリアニメイト呪文で、-1/-1カウンターを置くというデメリット付きなものの、その軽さは目をみはるものがある。そもそも執政官は戦場に出さえすれば十分すぎるほどの仕事をこなすので、多少サイズが縮もうが気にする必要はないのだ。
この《頑強》で釣り上げるための準備は《プリズマリの命令》の2枚ドロー2枚ディスカードのモードや、《鏡割りの寓話》のⅡ章能力で行う。
どちらもトークンも生成するカードなので、独創力でも《頑強》でもどちらとでも噛み合う点がコンボデッキとして無駄がなく美しい。執政官を《キキジキの鏡像》でコピーする残虐過ぎる展開に繋がれば、勝利への秒読み待ったなしだ。
マナーやルールは守って、対戦相手にとって気分の良いプレイヤーを目指したい。それと同時に盤面は躊躇なく残虐の限りを尽くす……叩きのめした後も爽やかであれ。優しさを知る強いプレイヤーになりたいものだね。
勝ちを極めるなら《残虐の執政官》でとことん対戦相手を追い詰めよう! 遠慮は無用だぜ。
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