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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
『兄弟戦争』の激シブ新戦力! パイオニアのイカすデッキ2選(パイオニア)
今回も「プレイヤーズコンベンションオープン 2022 supported by 日清食品」参加プレイヤーが用いたデッキリストをご紹介しよう。
2つ取り上げさせていただくが、どちらも『兄弟戦争』からシブい戦力を得ているものだ。766名中、64位以内でフィニッシュ。あともう1~2勝でトップ8も見えるというラインからチョイス。このゾーンはどんなトーナメントでもキャラクター性が濃く個性的なデッキが潜んでいるもの。今回も非常に魅力的なデッキが発見されたので、いてもたってもいられないというわけだ!
12 《沼》 3 《ロークスワイン城》 1 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 3 《目玉の暴君の住処》 4 《変わり谷》 -土地(24)- 4 《血に染まりし勇者》 4 《漆黒軍の騎士》 4 《苦難の影》 4 《しつこい負け犬》 4 《墓地の侵入者》 4 《残忍な騎士》 -クリーチャー(24)- |
4 《致命的な一押し》 4 《思考囲い》 4 《悪意の熟達》 -呪文(12)- |
2 《強迫》 2 《集団的蛮行》 2 《害悪な掌握》 3 《魔女の復讐》 2 《屍呆症》 4 《虚空の力線》 -サイドボード(15)- |
まずは「黒単アグロ」! パイオニアで黒いデッキと言えば「ラクドス・ミッドレンジ」というイメージが定着しているが、このフォーマットが成立してから長い期間、このリストのような黒単が天下を取っていた時期もあったものだ。
《漆黒軍の騎士》などの軽量優秀クリーチャーで攻撃しつつ《思考囲い》でキーカードを抜き去る。
《致命的な一押し》や《残忍な騎士》といった除去も優秀で、道をこじ開けつつ速やかに殴り切る。
アグロデッキではあるが単に打点のみにオールインした構成ではなく、戦場を保ち続ける能力の高さが黒単のセールスポイント。《血に染まりし勇者》と《しつこい負け犬》、墓地から即座に攻撃してくるコンビで途切れない攻めを継続だ。
《変わり谷》《目玉の暴君の住処》とクリーチャー化する土地も質・量ともに確保できるのは単色アグロならでは。
このデッキに新規参入したシブいカードは《苦難の影》。
2マナ2/2、マナを注げばサイズアップ。余剰なマナの使い道はアグロにおいて重要なファクターだが、このクリーチャーはあらゆる無駄になるマナを打点へと変換してくれるまさしく救世主。
さらには死亡したクリーチャーを追放するという墓地対策持ちでもある。《弧光のフェニックス》デッキを相手にした際には何度も戻るフェニックスと一度の除去でおさらばできるのは殴り合いを制する上で大きな意味を持つ。最序盤から終盤まで、戦場に居てくれることで安心感が得られる新たなエースを獲得して、また黒単の時代がくるかもしれないと予感させてくれるリストだね。
MTGアリーナにも《変わり谷》がやってくると発表されたので、エクスプローラーでも近いデッキを組むことができるのはとても楽しみだ。
2 《島》 1 《沼》 4 《湿った墓》 3 《地底の大河》 3 《難破船の湿地》 4 《清水の小道》 1 《天上都市、大田原》 3 《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 -土地(21)- 4 《縫い師への供給者》 4 《ファラジの考古学者》 4 《タッサの神託者》 -クリーチャー(12)- |
4 《考慮》 4 《致命的な一押し》 2 《呪文貫き》 1 《異世界の凝視》 1 《村の儀式》 4 《命取りの論争》 2 《喉首狙い》 4 《悪魔の取り引き》 4 《宝船の巡航》 1 《立身 // 出世》 -呪文(27)- |
3 《レイ・オヴ・エンフィーブルメント》 2 《真髄の針》 2 《思考囲い》 1 《闇の裏切り》 1 《霊気の疾風》 4 《神秘の論争》 1 《絶滅の契機》 1 《夢を引き裂く者、アショク》 -サイドボード(15)- |
2つ目はこちら、「ディミーア(青黒)インバーター」!……インバーター? それって《真実を覆すもの》のことか?
それなら2年9か月前のマジックフェストの会場では大暴れしたが、その後禁止になったはず……
と、つまりは《真実を覆すもの》を失った上で改めて構築された、自らのライブラリーを0枚にして勝つコンボデッキである!
《真実を覆すもの》でごく少数の墓地をライブラリーを置き換えて《タッサの神託者》で勝利するコンボを、どのように現在のパイオニアで再現するか? そのために用いるのは《悪魔の取り引き》!
自身のライブラリーを13枚も減らすことが可能、その上で勝利の鍵《タッサの神託者》をサーチしてくるという、コンボとの噛み合いっぷりがこの上ない1枚だ。
《宝船の巡航》などのドロー呪文も駆使することで引いて削って追放して、あらゆる手段で自身のライブラリーを空にする!
このデッキに加わった新カードは《ファラジの考古学者》!
これぞ激シブ、仕事人系クリーチャー。ライブラリーを切削し、その中に土地でもクリーチャーでもないカードがあれば手札に加える。《悪魔の取り引き》なんかを拾えたら最高だね。
あるいはそういったカードを回収できなくとも1/4にサイズアップして壁役になってくれる。2マナで最序盤に出しておけば、アグロデッキ相手に効果的な減速要員になってくれるはず。仕留められなければライフ差がどれだけ開いていても問題はない、最低限のライフを保つためにこの考古学者と《縫い師への供給者》は惜しまずブロックに回すべし。
これらの切削でライブラリーを減らして勝利への歩を進めるとともに、墓地に落ちた神託者を《立身》でリアニメイトさせるというルートもあるぞ。
どちらも魅力ある構成のデッキで、パイオニアというフォーマットの懐の広さを感じさせてくれる。長き時を経て再始動したテーブルトップの大型イベント、パイオニア熱も今後ますます上昇していくこと間違いなしだね!
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