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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:ジェスカイ・ハンマー(ヒストリック)

岩SHOW

 皆さん、クールなデッキ使ってますか? 胸を張ってクールだと言える人も、まだまだこれからって人も、いろんなフォーマットでクールな……要するにカッコいいデッキを構築して、思うがままのマジックを楽しんでいただきたいね。

 そんなわけで今週も世界のクールなデッキをご紹介。今回は『ゼンディカーの夜明け』の新カードをフィーチャーしたデッキを紹介しよう。フォーマットはヒストリック! スタンダードよりカードプールは広く、かと言って広すぎず、それでいて特別再録のカードもあって他のフォーマットにはないデッキが現れる、クールデッキを目指す者にとっては魅力的な環境だ。

 MTGアリーナ独自のこのフォーマットで今週、異彩を放ったリストがこれだ!

LumberJackMTG - 「ジェスカイ・ハンマー」
ヒストリック(BO1) (2020年9月25日)[MO] [ARENA]
1 《平地
1 《
4 《神聖なる泉
2 《氷河の城砦
4 《聖なる鋳造所
3 《断崖の避難所
4 《蒸気孔
2 《硫黄の滝
3 《ラウグリンのトライオーム
-土地(24)-

4 《霧まといの川守り
3 《川潜み
2 《栄光半ばの修練者
4 《砕骨の巨人
3 《恐れなき探査者、アキリ
2 《驚異の造り手、ダラコス
2 《地盤の巨人
-クリーチャー(20)-
4 《毅然たる一撃
1 《厳格な放逐
4 《巨像の鎚
2 《スカイクレイブの大鎚
3 《エンバレスの宝剣
2 《古代を継ぐ者、ナヒリ
-呪文(16)-
LumberJackMTG氏のTwitter より引用)

 

このクールなデッキは?

 ゼンディカーといえば、宙に浮かぶ面晶体。面晶体といえば、その生みの親であるナヒリ。ということでこのデッキはナヒリと、彼女や他のコーが得意とする装備品に関するデッキである。その名も「ハンマータイム」。もっとわかりやすくいえば「ジェスカイ・ハンマー」。

 ハンマーという鈍器で相手を打ちのめす、これだけ聞くとそんなにクールに思わないかもしれないが……ハンマーとは《巨像の鎚》のこと。

 たった{1}という非常に軽いコストにして、装備しているクリーチャーに+10/+10という桁違いの修整を与えるとんでもない武器だ。装備コストは{8}とかなり重いのだが、そこを工夫するのが腕の見せどころ。この運用方法がなかなかにクールなデッキなのである。

どこがどうクールなのか?

クールポイントその1:ハンマーを担げ!

 《巨像の鎚》の装備コストを踏み倒すために使うのは《古代を継ぐ者、ナヒリ》!

 彼女の[+1]能力でコー・戦士・トークンを生成しつつそれにハンマーを持たせる。[-2]能力でハンマーを探しに行けるのもポイントが高い。

 ただ、彼女自身が4マナなのでちょっと重めのコンボになってしまう。なので枚数を抑えめにしつつ、もう1つの新カードを主力として用いる。《毅然たる一撃》だ。

 クリーチャー1体に一時的に+2/+2修整を与える、コンバットトリックと呼ばれる類のカードだ。このインスタントはおまけがついており、その対象にしたクリーチャーがもし戦士であるならば装備品を1つ装備させられるというのである。これでたった1マナでハンマーをクリーチャーに担がせることができる! 必要なのは《毅然たる一撃》とハンマー、そして戦士だ!

 ナヒリの能力やこの《毅然たる一撃》との相性も考慮して《スカイクレイブの大鎚》《エンバレスの宝剣》も採用。

 これらを装備したクリーチャーで殴って、《恐れなき探査者、アキリ》でドローしたりそのクリーチャーに破壊不能を付けたりして楽しみたい。

 またアーティファクトのための{C}{C}を生み出し、装備しているクリーチャーが速攻と飛行を持つようになる《驚異の造り手、ダラコス》も加わってハンマーコンボ以外の部分でも装備品デッキとして戦えるように調整されている。ぬかりのなさ、クールだ。

クールポイントその2:飛行だけが回避じゃない

 ハンマーのデザインの面白さは、修整値以外でもその重さを表現していることにある。ズシリと響くそのヘビーさにより、これを担いだクリーチャーは飛行を失ってしまう。デメリットではあるが、リアリティがあってクールなデザインだ。

 しかしながら装備品というものはなるべく回避能力を持ったクリーチャーにつけて殴り、相手のブロックを無視してダメージを通したいもの。このジレンマを解消するには、飛行ではない回避能力を持ったクリーチャーを使えば良い。

 というわけでこのデッキは青を足し、そのような能力を持ったクリーチャーを採用している。青が飛行の次に得意とする回避能力は、「ブロックされない」というもの。壁すらも抜けてしまうスピリットや、隠密に長けた工作員などが持っている能力だ。

 このデッキでは川の流れを利用するマーフォークにこの役目を担わせている。好都合なことにそれらはこのデッキが求める戦士でもあるのだ。1マナの《霧まといの川守り》と2マナの《川潜み》、どちらも軽くてブロックされず、ハンマーの装備先として非常に優秀だ。

 1ターン目《霧まといの川守り》、2ターン目《毅然たる一撃》でハンマー装備で13点、3ターン目11点で瞬殺も狙える。これはクールでしょ、ハンマー持つならお魚に限る!

 《川潜み》がダラコスが出ることでサイズアップするのが地味クールポイントでもある。

クールテクニック!

 《毅然たる一撃》はインスタントなので、上手く使ってその効果をゲームを決めるものにしたい。全軍突撃させてから《エンバレスの宝剣》を唱えて装備させ、というタイミングで相手がインスタントのクリーチャー除去を使ってきたら、他のクリーチャーに《毅然たる一撃》で《エンバレスの宝剣》を付け替えて相手本体にダメージを刻み付けろ。《恐れなき探査者、アキリ》で装備を手放して破壊不能を得たところにもう一度付け直すという芸当も。ただハンマーをつけるだけのカードとしてでなく、そのポテンシャルを引き出すことこそ真のクールプレイである。

さらなるクールのために

 デッキ制作者も言っているが、戦士であり二段攻撃持ちの《コーの刃使い》は採用したいところ。他の装備している戦士にも二段攻撃を与えるので、クールにダメージを倍増させる光景が思い浮かぶ。

 《歴戦の神聖刃》も破壊不能が得られるので《毅然たる一撃》に合わせて除去されるという心配がない点は非常にクール。装備すると速攻を得る《火刃の突撃者》や、戦士がブロックされにくくなる《カルガの威嚇者》など新しい戦士にもクールな連中が揃っている。赤白の2色にまとめるなら最強戦士カードの1つである《ゴブリンの鎖回し》も使いたいところ。

クールなまとめ

 《古代を継ぐ者、ナヒリ》や《毅然たる一撃》のようなカードは、装備品が出れば出るほど強くなっていく性質を持っている。ある意味、その可能性は無限大とも言える。こういうカードって、その存在自体がクールだ。

 今後のセットに収録される装備品次第でますます伸びる可能性のあるハンマーデッキ。ヒストリックを起点に、他のフォーマットでも組んで試してほしいところだ。それじゃまた来週! Stay cool!!

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