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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
カジュアルに遊ぶのにもってこい! スタンダードデッキ2選(スタンダード)
今日は金曜日! このコラムが掲載されるタイミングはまさしくフライデーナイト!
あなたの街のカード屋さんも、さまざまな対策をしたうえでフライデー・ナイト・マジック(FNM)をはじめとした店舗での大会を再開し始めていることだろう。あくまで油断は禁物だが、自分と他の参加者を護るために注意を払いながらであれば実物のカードで遊べるようになったというのは大きな変化だ。以前まではお店にいけば大会が開かれていて対戦相手がいて……という当たり前だった状況がこんなにもありがたく感じるなんてね。改めていろいろなことに感謝しつつ、衛生面に全力でケアしながらマジックを楽しんでほしいな。
今回はFNMのようなお店でのカジュアルな大会、友達との対戦会なんかで使うのにオススメなスタンダードのデッキを紹介しよう!
8 《島》 8 《平地》 4 《神聖なる泉》 2 《啓蒙の神殿》 2 《寓話の小道》 -土地(24)- 4 《ジンジャーブルート》 4 《両生共生体》 4 《海駆けダコ》 4 《幼獣守り》 4 《猟匠ライガー》 4 《狐インコ》 4 《飛びかかる岸鮫》 4 《石とぐろの海蛇》 -クリーチャー(32)- |
2 《一心同体》 2 《ラゾテプの板金》 -呪文(4)- |
2 《拘留代理人》 2 《墓掘りの檻》 2 《霊気の疾風》 2 《解呪》 2 《ドビンの拒否権》 2 《ガラスの棺》 3 《時を解す者、テフェリー》 -サイドボード(15)- |
1つ目は「青白変容」。変容能力を用いたデッキと言えば緑を中心にしたものが多かったが、相棒ルールの変更で《集めるもの、ウモーリ》が弱体化したこともあって、他の色を中心とした変容デッキの可能性が拓けた。
さまざまなデッキが試されているが、この青白はかなり個性的な構成。コスト軽減と手札入れ替え能力でサポートする《両生共生体》と、ブロックされにくい能力や+1/+1カウンターでサイズアップを狙えたりと変容先にもってこいな《ジンジャーブルート》&《石とぐろの海蛇》、そして全20枚の変容クリーチャーというラインナップだ。
この変容クリーチャーのチョイスが個性的。攻撃が通ればドローをもたらす《海駆けダコ》や変容時にクリーチャーを手札に戻せる《飛びかかる岸鮫》は比較的目にする機会があったが、後の白いカードは構築シーンで使われているのを見るのは稀……というか《狐インコ》はさすがに初めて見たな(笑)。
変容デッキといえば、1体のクリーチャーに変容しまくってその能力を何度も誘発させるスタイルが主流。このデッキでも同じことができるが、同時に横並び戦略もプッシュしていることに注目。《幼獣守り》は猫・トークンを2体生成し、《猟匠ライガー》は変容時に他のクリーチャーすべてのサイズアップをもたらす。これにより変容クリーチャーを《エルズペス、死に打ち勝つ》されてすべてを失うという展開にも耐性がついた。満遍なく変容して横に並んだクリーチャー群を強化し、対戦相手を圧倒しよう。
変容クリーチャーらを護る手段としてのインスタントが優秀なのもこのカラーリングの強みである。1マナと使いやすい《一心同体》は人間がいなくても十分に強い。クリーチャーすべてに呪禁を与える《ラゾテプの板金》は動員でトークンも用意するので、これもまた変容先になりライガーで強化する対象にもなる。青白らしくテクニカルに攻めろ。
4 《平地》 4 《島》 4 《沼》 4 《神聖なる泉》 4 《啓蒙の神殿》 4 《神無き祭殿》 4 《湿った墓》 4 《次元間の標》 4 《寓話の小道》 -土地(36)- -クリーチャー(0)- |
4 《無情な行動》 4 《思考消去》 4 《海の神のお告げ》 4 《ケイヤの誓い》 4 《太陽の神のお告げ》 4 《空の粉砕》 4 《エルズペス、死に打ち勝つ》 4 《覆いを割く者、ナーセット》 4 《時を解す者、テフェリー》 4 《大いなる創造者、カーン》 4 《悪夢の詩神、アショク》 -呪文(44)- |
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》 -相棒(1)- 1 《隕石ゴーレム》 1 《石とぐろの海蛇》 2 《墓掘りの檻》 1 《魂標ランタン》 4 《ガラスの棺》 1 《魔術遠眼鏡》 1 《ボーラスの城塞》 1 《王神の立像》 1 《影槍》 1 《パルヘリオンⅡ》 -サイドボード(14)- |
もう1つ紹介するのは「エスパー・フレンズ」。プレインズウォーカーがたくさん詰め込まれたデッキを「フレンズ」と呼ぶことがあり、このリストは80枚の中に計16枚ものプレインズウォーカーを採用、実に5枚に1枚が君とともに戦う友人なのだ。
80枚デッキということで相棒に《空を放浪するもの、ヨーリオン》を設定している。
先にも述べた通り弱体化した相棒カードであるが、早いターンに出すことを狙わないヨーリオンはどっしり戦うコントロールデッキでまだまだやっていける。唱える5マナに加えて手札に加える3マナ、計8マナが必要になったが、パーマネントを出し直してその能力を再誘発させる能力の強さは健在。《海の神のお告げ》でドロー、《太陽の神のお告げ》で回復&トークン生成、そしてプレインズウォーカーが多いこのデッキのメイン除去となっている《ケイヤの誓い》で3点ダメージ&3点回復!
これらに加えて《エルズペス、死に打ち勝つ》まで再利用すりゃもう勝負アリだ。
あるいは能力を使って忠誠度が下がったプレインズウォーカーを出し直し、初期忠誠度まで戻すというテクニックもある。自力で忠誠度を回復できない《覆いを割く者、ナーセット》の能力をおかわりするのはなんとも裏技っぽい。
フレンズの中でもインパクトを放っているのは《大いなる創造者、カーン》。
サイドボードはヨーリオンの待機部屋であり、カーンが持ってくるアーティファクトの保管所にもなっている。パーマネントや墓地に対策する宝物が並ぶ中、これまであんのかと唸らされるのは《パルヘリオンⅡ》!
確かにこれを出して攻撃できれば勝ったも同然だが、果たして決められるのか……ロマンにあふれていて良いね。ヨーリオンだったり各種トークンだったりで搭乗コストを支払って、この巨大要塞を発進させてみてほしい。
楽しむことに特化したデッキを取り上げる形だが、どちらもMTGアリーナでミシックランクに到達したもので、きちんとゲームにも勝てるものになっている。興味がわいたなら安心してカジュアルな大会で使ってみてね。
何度も言うようだが、マジックで遊べることへの感謝と、最大限の注意を忘れずに! それでは、良き週末を。
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