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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イゼット・ノンアークライト・フェニックス(パイオニア)

岩SHOW

 以前に紹介した通り、《弧光のフェニックス》はパイオニアでも強力で楽しいカードとして「イゼット・フェニックス」の看板として活躍している。マジック的にはすっかり、フェニックスと聞くとこの「3/2飛行・速攻のインスタント&ソーサリーと相性がいいヤツ」を思い浮かべるようになってしまった。

 だが、それに待ったをかけるように他のフェニックスたちもその存在感を増しつつある。ヤツらはまさしく不死鳥だ! 今日は2種類のフェニックスを採用したパイオニアの新しいアプローチを紹介しよう!

JeremyMandel - 「イゼット・ノンアークライト・フェニックス」
Magic Online Pioneer Challenge #10214495 準優勝 / パイオニア (2019年11月10日)[MO]
4 《
2 《
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
3 《さまよう噴気孔
2 《硫黄の滝
2 《シヴの浅瀬
3 《変わり谷
-土地(24)-

4 《砕骨の巨人
4 《厚かましい借り手
4 《炎跡のフェニックス
2 《機知の勇者
4 《再燃するフェニックス
4 《老いたる深海鬼
-クリーチャー(22)-
4 《稲妻の斧
4 《イゼットの魔除け
4 《コジレックの帰還
2 《反逆の先導者、チャンドラ
-呪文(14)-
4 《頑固な否認
3 《乱撃斬
2 《レッドキャップの乱闘
3 《霊気の疾風
1 《神秘の論争
2 《時を越えた探索
-サイドボード(15)-
 

 青と赤の2色、そして《炎跡のフェニックス》と《再燃するフェニックス》……むしろこっちが「イゼット・フェニックス」と名乗るべきデッキなのでは?なんて思ってしまうね。

 20枚以上クリーチャーを採用している構成はこの2色には珍しく、3マナ以上で打点に優れた面々で殴っていく中速デッキになっている。

 《炎跡のフェニックス》はパワー4以上のクリーチャーをコントロールしていれば墓地から戻ってくる。この能力を活かすために、手札から捨てる手段をいくつか採用している。《機知の勇者》なんて実に懐かしい。

 とりあえず手札を入れ替えて、適当にブロックに回って、ゲーム最終盤では「永遠」能力でゾンビ化して戻ってくることも……とりあえず感覚で使える便利屋だ。

 《イゼットの魔除け》も基本は除去や打ち消しとして用いつつ、いざとなったら捨てるモードでも使える柔軟性が素晴らしい。

 これらと違って用途は除去一本となるが、追加コストで手札を捨てることになる《稲妻の斧》はその軽さにして早いターンに出てくるクリーチャーはほとんど屠ってしまうナイス・インスタント。

 それらで捨てた《炎跡のフェニックス》を《再燃するフェニックス》や《砕骨の巨人》で戻してガンガンと空から殴っていこうというのが主戦法。《再燃するフェニックス》もまた、自身の力で墓地から戦場に戻ってくるしぶとさを備えている。《至高の評決》を撃たれた返しでも何の問題もなく不死鳥たちが戦場を覆いつくし、速攻でドカーンと殴ってくるのだからコントロールデッキはたまったもんじゃないだろう。

 これらのフェニックスと《機知の勇者》という死んでも問題のないクリーチャーらが組み合わさったならば、このデッキのもう1つの主役が降臨することもノーリスクとなる。《老いたる深海鬼》だ。

 「現出」能力でコストを軽減することで気軽に唱えられるようになるこのタコ・エルドラージに、これらのクリーチャーを食わせるってわけだ。相手のターンに《再燃するフェニックス》を餌に姿を現し、誘発型能力でパーマネントを4つタップ。攻撃やブロックを防ぐのも良いし、アップキープに土地をタップしてそのターンの行動を阻害、実質ターンを飛ばしたような使い方をすればどんなデッキでも悶絶だろう。餌にしたフェニックスはすぐに帰ってきてまた殴りだす、強いなこの組み合わせ……。

 このデッキは手札を入れ替えるためにドローすることは得意だが、枚数が増えるわけではない点には注意。《イゼットの魔除け》とかではむしろ減るので、あまり何も考えずに使ってむしろ苦しい状況には陥らないようにプレイしたい。復活するフェニックスたち、だからこそ大事に使いたい。アドバンテージ源となる《反逆の先導者、チャンドラ》なんてまさしく虎の子ってやつ。そんなデッキだからこそインスタントとクリーチャーで2回使える《砕骨の巨人》《厚かましい借り手》をガッツリ採用しているのだろう。

 ちなみにこのリストはMagic Onlineのイベントで準優勝したもの。パイオニアが発表されたタイミングで、こんなデッキを想像したプレイヤーがどれぐらいいたことだろうか。まだまだ、僕らの知らない強豪デッキが潜んでいるのだろう。

 フェニックスと深海鬼のように、別の時代のスタンダードを生きていたカードを混ぜることで危険な化学反応が起こり得る。懐かしいカードを並べて、あれやこれやと試すべし!

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