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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
新環境スタートダッシュ! フェニックスと機械の兵士(新スタンダード)
今ごろはみんな、「帰ったら『エルドレインの王権』の新しいカード試そう」とかそういうことばかり考えているタイミングかな? あるいは10月4日の正式発売日をワクワクと待っているころか……いずれにせよ、脳内はエルドレイン一色だと信じているよ。
このコラムを書くタイミングではまだリリースもプレリも行われていないので、新カード、新スタンダードに触れることはできないが、世界中の配信者たちが「アーリーアクセス」なるイベントに参加して一足先に『エルドレインの王権』入りのスタンダードを楽しんでいる。すべての配信を観ることは到底かなわないが、彼らが使ったデッキをSNSにアップしてくれるので情報は十分にある!
今日はその中で気になったデッキを紹介しよう!
3 《島》 3 《山》 4 《蒸気孔》 4 《天啓の神殿》 1 《血の墓所》 1 《ヴァントレス城》 4 《寓話の小道》 -土地(20)- 4 《プテラマンダー》 4 《ゴブリンの電術師》 4 《弧光のフェニックス》 4 《弾けるドレイク》 -クリーチャー(16)- |
4 《選択》 4 《ショック》 4 《急進思想》 4 《胸躍る可能性》 1 《標の稲妻》 4 《発見 // 発散》 3 《王家の跡継ぎ》 -呪文(24)- |
まずは前環境でも人気の高かった、《弧光のフェニックス》を墓地から戦場に出すことを狙った「イゼット・フェニックス」デッキ!
このデッキは《航路の作成》と《苦しめる声》がローテーションで落ちることでパワーダウンは免れないなと思っていたのだが、まさか《苦しめる声》がインスタントとなった《胸躍る可能性》が出てくるとはね。
フェニックスを捨てて戻すのであれば自分のターンに唱えることになるのでソーサリーだったころとそれほど変わりはないが、ゲームの展開次第ではインスタントなのを良いことに、相手のターンだったり戦闘中に唱えて特定のカードにたどり着く、という動きも狙っていくことになるだろう。
《ゴブリンの電術師》でインスタント&ソーサリーのコストを下げ、《胸躍る可能性》や《急進思想》を連打し、早いターンにフェニックスを複数体戦場に出して殴るのが主な狙い。
フェニックスを捨てる役目を担うカードとして、さらに《王家の跡継ぎ》も加わった。
ただ捨てるだけでなく、フェニックスや《弾けるドレイク》のパワーを上げつつ先制攻撃&トランプルを付与してより殴りやすくしてくれる。ゴブリンですら打点としてカウントできるようになる点は、一度足が止まるとグダりやすかったこのデッキにとっては嬉しい。
4枚ドロー&ダメージの奥義もにらみ合いを突破するのに十分な強さで、かつこの能力を3マナという軽いコストで得られるのは破格だ。ドローできるカードなので、《パルン、ニヴ=ミゼット》とも一緒に使ってみたいね。
10 《平地》 1 《神聖なる泉》 1 《神無き祭殿》 1 《聖なる鋳造所》 1 《寺院の庭》 4 《アーデンベイル城》 -土地(18)- 4 《ジンジャーブルート》 4 《鋼の監視者》 4 《馬上槍の練習台》 4 《機械仕掛けの召使い》 4 《よろめく鎧》 2 《ヘンジを歩く者》 2 《秘儀術師のフクロウ》 4 《石とぐろの海蛇》 3 《庁舎の歩哨》 -クリーチャー(31)- |
4 《きらきらするすべて》 1 《ガラスの棺》 4 《牢獄領域》 2 《神秘の炉》 -呪文(11)- |
こちらは白単!……というか無色単?アーティファクト・クリーチャーばかりで固めた「スティール・ストンピィ」だ。《鋼の監視者》の能力で、『エルドレインの王権』から新たに加わった《ジンジャーブルート》などの面々を強化して殴る、シンプルなビートダウンデッキだ。
ただ展開しているだけで《よろめく鎧》のサイズも上がっていくぞ。
『エルドレインの王権』の白はエンチャントとアーティファクトに関するカードが多く、手札を補充してくれる《秘儀術師のフクロウ》だったり、打点をグイッと向上してくれる《きらきらするすべて》だったりを備えているので、このアーティファクト軍団の色として選ばれた。
白単色にすることで《機械仕掛けの召使い》《ヘンジを歩く者》の一徹能力を活かすことができ、さらに《アーデンベイル城》も運用可能となっている。
とにかく機械の兵団を並べて、強化して殴り切ろう! ゲームが長引きそうなら《神秘の炉》でアドバンテージを得て、マナを注いだ《石とぐろの海蛇》で攻めよう。
《庁舎の歩哨》でダメージを飛ばしつつ《鋼の監視者》で弾丸をチャージするのも楽しい。この歩哨のために《神聖なる泉》などの多色土地が1枚ずつ採用されているのがオシャレポイント。
BO3形式(2本先取)で用いるのであれば、サイド後にアーティファクト破壊や小型クリーチャーをまとめて対処する類のカードが増えることが予想されるので、それらへの対策手段を用意したい。土地をもう少し多めにして、より中速デッキとして戦えるようにし、《黒き剣のギデオン》などプレインズウォーカーで戦うデッキにスイッチするのもひとつの手だ。
今回は以上、2つのデッキを紹介した。既存デッキの発展型と全く新しいデッキ、どちらも可能性が感じられ、実際に使ってみたくなる魅力があるね。新カードや《鋼の監視者》などあまり使われてないかったカードがこれからのスタンダードを引っ張っていくことになる。何が正しいかは、実際に自分で試して考えてみよう。
なんでもかんでもデッキを作っては崩し、ベストな型にたどり着くまで朝から晩まで悩む……これが新スタンダード開幕時の醍醐味だ!
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