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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ホガーク・デプス(レガシー)
《甦る死滅都市、ホガーク》は唱えるに際してマナを支払うことができないという前代未聞のデメリット能力を持ちながらも、召集と探査を持つことで、そもそもマナを払う必要がなく、しかも墓地からでも唱えられるという柔軟性を持つことで稀代のパワーカードとなった。
モダン環境はこれが登場する前と後で大きく別のものへと移り変わった、それぐらいインパクトの大きな存在なのだ。2ターン目に8/8トランプルが戦場に出るなんて、ちょっと待ってくれよとね。
「ホガーク・ヴァイン」や「ホガーク・ドレッジ」を見ていると、同じく墓地を肥やすことを得意とするエターナル環境においても強いのではないか? そう考えるのが自然な流れというものだろう。
今日はホガークが這いずり出す、レガシーのデッキを紹介しよう!
1 《沼》 1 《森》 1 《ドライアドの東屋》 2 《Bayou》 4 《新緑の地下墓地》 4 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《ボジューカの沼》 3 《カルニの庭》 1 《セジーリのステップ》 4 《演劇の舞台》 4 《暗黒の深部》 1 《不毛の大地》 -土地(27)- 4 《縫い師への供給者》 3 《エルフの開墾者》 4 《サテュロスの道探し》 4 《吸血鬼の呪詛術士》 4 《甦る死滅都市、ホガーク》 -クリーチャー(19)- |
3 《モックス・ダイアモンド》 4 《陰謀団式療法》 4 《輪作》 4 《思考囲い》 -呪文(15)- |
3 《森を護る者》 3 《外科的摘出》 2 《真髄の針》 2 《暗殺者の戦利品》 1 《突然の衰微》 3 《活性の力》 1 《カラカス》 -サイドボード(15)- |
ホガークは死滅都市に眠る死体が融合して1つになったおぞましい姿をしている。サイズも相まってまさしく恐怖の大怪物!
そんなホガークを超える巨大なるホラー・モンスターこそがマリット・レイジ!
《暗黒の深部》やトークンのイラストを見るに、無数の触手とエイリアンチックな頭部を持った姿をしている。そのスペックは20/20破壊不能・飛行! 飛んでて死なないやべーやつ! これもまたホガーク同様、真面目にマナを払わずに戦場に出現する。《暗黒の深部》を対象に《吸血鬼の呪詛術士》を起動して氷・カウンターを0個にする、あるいは《演劇の舞台》を深部のコピーにして、そもそもカウンターが乗っていない深部を作り出す。
これらのショートカットで破壊神が早期ターンに降臨する!「ターボ・デプス」と呼ばれ愛されるレガシーの定番コンボだ。
このリストはそんなホガークとマリット・レイジという2大モンスターを開幕から戦場に送り出し対戦相手を踏みにじる、狂気のハイブリッドデッキ「ホガーク・デプス」だ!
まずはベースとなるデプスの動きから。上述の2枚と深部を組み合わせて速やかにマリット・レイジを降臨させるのが目的で、ゆえに《モックス・ダイアモンド》も用いてマナ加速し、深部からマナを得るために《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》もガン積みにする。
深部及び舞台のキーとなる土地は《輪作》でサーチ!するわけだが、今回ここに新たなサーチ手段として《エルフの開墾者》が加わっている。
土地を生け贄に捧げてライブラリーから好きな土地をサーチ! 墓地デッキ相手に《ボジューカの沼》を持ってきて戦略を否定したり、《剣を鍬に》に対応して《セジーリのステップ》を持ってきてマリット・レイジにプロテクションを与えるなど、コンボ以外でもテクニカルに動くことができるぞ。これが1マナクリーチャーで、しかも墓地に土地が溜まれば3/4というグッドサイズになるというのも嬉しい。
土地を探すカードとして他に《サテュロスの道探し》もある。
これは土地を手に入れると同時に墓地にカードを3枚も落とせる。ホガークの後押しをするというわけだ。ここに《縫い師への供給者》が加わればあっという間にホガークとその探査コスト分のカードが墓地に落ちるだろう。これらのクリーチャーはタップして召集コストに充てられるし、《陰謀団式療法》の餌にもなるのが優秀だ。墓地が溜まれば開墾者も大きくなるので、3/4と8/8でバシバシ殴っていくというビートダウン戦略も決まりやすくなると。これらに対して《剣を鍬に》を使い切ってくれればマリット・レイジに怖いもんなしというのも噛み合っている。
早期決着を狙う巨大クリーチャー召喚法を混ぜ合わせ、それぞれの良さを殺さず、むしろ《エルフの開墾者》という橋渡し役で繋げた「ホガーク・デプス」。この一例から、墓地にカードが落ちてOK、かつ黒と緑を用いているクリーチャーデッキにはホガークを投入しても良いんじゃないのか?というハイブリッド欲がグングンと湧いてきた。全世界のチャレンジャー諸君、やべーリストを見せてくれ!
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