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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

エレメンタルのデッキ案(スタンダード)

岩SHOW

 7月12日、今週金曜日、ついに『基本セット2020』が発売!

 昨年発売された『基本セット2019』は、ニコル・ボーラスと彼に因縁の深いキャラクターにフォーカスしたセットだった。今回のセットは……チャンドラが3種類! 彼女の名を冠するカードも多数含まれており、主役ポジションは彼女が占めている。

 主役とは言ってもただ赤単色のカードばかりが強いというわけではなく、3色のカードが多数含まれていたり、占術持ちの多色土地が再録されていたりと、さまざまな色の組み合わせを推奨しつつも《暁の騎兵》のように色マナ拘束が強い単色推奨カードがあったりと、一筋縄ではいかない奥の深いセットになっていそうだ。

 このセットには多数のエレメンタルが収録されているのも注目ポイント。エレメンタル同士が集まれば強力な効果を発揮するシナジーで戦う、エレメンタル・デッキには大いに期待が持てる!

 今日はエレメンタルを主役としたデッキのサンプルリストを紹介しよう!

岩SHOW - 「グルール・エレメンタル」
スタンダード (『イクサラン』~『基本セット2020』)[MO] [ARENA]
10 《
4 《
4 《踏み鳴らされる地
4 《根縛りの岩山

-土地(22)-

4 《焦がし吐き
4 《遁走する蒸気族
1 《ティロナーリの召喚士
4 《チャンドラの火炎猫
2 《雷族の呼び覚まし
4 《這い絡む火跡
4 《はびこる精霊

-クリーチャー(23)-
2 《ショック
3 《稲妻の一撃
2 《供犠の仮面
1 《ボーラスの壊乱者、ドムリ
4 《炎の侍祭、チャンドラ
2 《新米紅蓮術師、チャンドラ
1 《目覚めた猛火、チャンドラ

-呪文(15)-
4 《稲妻牝馬
3 《蔦草牝馬
3 《燃えがら蔦
2 《チャンドラの勝利
2 《溶岩コイル
1 《無頼な扇動者、ティボルト

-サイドボード(15)-

 エレメンタルのパワー上昇能力に注目して組んでみた殴る形、「グルール・エレメンタル」だ。

 《炎の侍祭、チャンドラ》は速攻持ちのエレメンタルを2体生成する。これらはターン終了時に消えてしまうものの、毎ターン継続してエレメンタルで攻撃できるのは魅力的だ。

 これらのパワーを《新米紅蓮術師、チャンドラ》の[+1]能力で強化してやると、あっという間にライフを削り切ってしまう。

 赤単色にとどめずに、緑を足すことで《這い絡む火跡》と《ボーラスの壊乱者、ドムリ》でもパワーを上昇させることを狙っている。

 他に軽量のエレメンタルと赤い除去を詰め込んでデッキ完成だ。《焦がし吐き》《遁走する蒸気族》らで序盤からガンガン殴って、蒸気族と《チャンドラの火炎猫》でマナを得てチャンドラの展開など複数のアクションに繋げよう。

 《炎の侍祭、チャンドラ》のトークンを無駄にしないために《供犠の仮面》も活躍する。

 戦闘終了後、第2メイン・フェイズでこれをエレメンタル・トークンに装備させて、対戦相手本体なりクリーチャーなりに投げつけてダメージを与えよう! どうせ生け贄に捧げるなら、骨までしゃぶりつくして美味しい思いをしよう。

 この意見には《はびこる精霊》も賛成してくれるようで、これの場合2体のトークンが生け贄に捧げられると2点のライフと+1/+1カウンターを2個得るという攻防一体のパワフルさ!

 《雷族の呼び覚まし》の能力で墓地から戻したエレメンタルもターン終了時には生け贄になるので、これらのカードで無駄なく使って勝利に繋げよう! 《駆け回る物焦がし》とかも気になるカードだなぁ。

岩SHOW - 「ティムール・エレメンタル」
スタンダード (『イクサラン』~『基本セット2020』)[MO] [ARENA]
7 《
1 《
4 《
4 《繁殖池
2 《神秘の神殿
4 《踏み鳴らされる地
2 《蒸気孔
2 《天啓の神殿

-土地(26)-

4 《楽園のドルイド
4 《枝葉族のドルイド
2 《生ける竜巻
4 《発現する浅瀬
4 《乱動の座、オムナス
3 《茨の騎兵
1 《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ
1 《覚醒根の精霊

-クリーチャー(23)-
4 《成長のらせん
2 《ラルの発露
3 《世界を揺るがす者、ニッサ
2 《目覚めた猛火、チャンドラ

-呪文(11)-
1 《土覆いのシャーマン
2 《打ち壊すブロントドン
3 《変容するケラトプス
2 《夏の帳
3 《丸焼き
2 《否認
2 《炎の一掃

-サイドボード(15)-

 今度は《乱動の座、オムナス》を主役とした、ドでかいコストを持ったカードを用いる緑青赤の3色デッキだ。ランプとかビッグマナと呼ばれる類のものだね。

 オムナスは土地が戦場に出るとエレメンタルを強化し、かつ土地の枚数が8枚以上あれば1枚ドローがついてくる。同じエレメンタルに《発現する浅瀬》と《茨の騎兵》という、ライブラリーから土地を出せる能力を持ったカードがあるので、これらを組み合わせてオイシイ思いをしようというのがコンセプトだ。

 土地がいっぱい並ぶので《覚醒根の精霊》と《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》も取り揃えて、盤面をゴリッと制圧しよう!

 エレメンタル以外のクリーチャーを薙ぎ払う《目覚めた猛火、チャンドラ》も勝利へと導いてくれるはずだ。この手のデッキには欠かせない《世界を揺るがす者、ニッサ》もバッチリ搭載して、重たいパワーカードを連打してやろう。

 ニッサの能力でクリーチャー化した土地はエレメンタルのタイプを得るので、オムナスと相性が◎なのも忘れちゃいけない。また、土地が8枚以上あるけど手札にはなく、オムナスが戦場にいるという状況では、《生ける竜巻》や《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》で土地を手札に戻してから出しなおすことでドローに繋げられることを忘れずに! とにかくガンガン引けて気持ちいいぞ。

 この手のデッキで難しいのは土地の配分だ。ニッサを採用している以上、森タイプを持つ土地を多めに採用しているが、《神秘の神殿》《天啓の神殿》のように占術付きの土地もまた魅力的だ。

 タップ状態で戦場に出るという点だけが序盤に足を引っ張るが、エレメンタルたちや《成長のらせん》で出す分にはこれほど良い土地もないわけで……各自で試行錯誤してベストな採用枚数を見つけてほしい!

 というわけで、今回はエレメンタルデッキを考えてみた。他にもまだまだ魅力的なカードが眠っているセットなので、発売日を待ちながら構想を練ってほしい。MTGアリーナですでにプレイしている人は、どんどんデッキを量産してこの夏を楽しんじゃって!

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