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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

緑単トロン(モダン)

岩SHOW

 今のスタンダードにはトロンがある。そのデッキとはコチラ

 でも、そもそもトロンってなんのこっちゃ? というプレイヤーの方がもう多くなっているだろう。前述の記事でもトロンとは何ぞやというところに触れてはいるが、現物のリストを見るのが一番手っ取り早くわかりやすいので、紹介しよう……

 というところでドンピシャ! この記事を書こうと思い立ったタイミングでMagic Onlineにおけるミシック予選にて、「緑単トロン」が優勝しているではないか。長丁場を勝ち抜いて強さも証明済みのリストなので、説得力も増すってもんだ。

 さらにこのトロンは『灯争大戦』以前のものとは異なるアプローチを搭載したリストで、来月末に控えるモダンの競技イベント最高峰・ミシックチャンピオンシップⅣにも影響を与える存在となるだろう。

 では「緑単トロン」の最新モデル、とくと見よッ!

Kadoonyec - 「緑単トロン」
Magic Online Modern MCQ #11880873 優勝 / モダン (2019年6月2日)[MO]
4 《
4 《ウルザの塔
4 《ウルザの鉱山
4 《ウルザの魔力炉
1 《幽霊街
1 《爆発域
1 《ウギンの聖域

-土地(19)-

1 《ワームとぐろエンジン
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ
2 《歩行バリスタ

-クリーチャー(4)-
4 《古きものの活性
4 《彩色の宝球
4 《彩色の星
4 《探検の地図
3 《大祖始の遺産
4 《森の占術
3 《忘却石
1 《全ては塵
4 《大いなる創造者、カーン
4 《解放された者、カーン
2 《精霊龍、ウギン

-呪文(37)-
3 《難題の予見者
2 《スラーグ牙
1 《約束された終末、エムラクール
3 《自然の要求
1 《墓掘りの檻
1 《真髄の針
1 《防御の光網
1 《罠の橋
1 《魔女封じの宝珠
1 《マイコシンスの格子

-サイドボード(15)-

 合言葉は「マナさえあれば何でもできる」。《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》の3つを同時にコントロールすれば、これらの土地はその本来の力を発揮して大量の無色マナを与えてくれる。

 このマナを使ってヘビーなカードを早いターンから運用していこう、そんな人間の欲望に忠実なデッキがトロンだ。

 緑を含むタイプは《古きものの活性》が使える点で非常に優れている。

 たった1マナでウルザ土地やそこから繰り出すアーティファクト、エルドラージ・クリーチャー、無色のプレインズウォーカーと、このデッキがさまざまな場面で欲しいカードに臨機応変にアクセスできるとんでもないソーサリーだ。これと《森の占術》《探検の地図》を組み合わせれば7マナ、もっと飛んで10マナ得るなんてのは造作もないことだ。

 無色の土地を並べるのと同時に緑マナを得たいというジレンマは《彩色の宝球》《彩色の星》で解決。最序盤はとにかく、ウルザ土地3種のコンプリートを目指して一直線!

 無色マナがもりもりと得られるようになったら、そこからパワフルなカードを叩きつけていく。

 とりあえず盤面には対戦相手がこちらを攻めるべく何らかのパーマネントを展開してきているだろうから、それを掃除でもしてやろうか。《忘却石》《全ては塵》でまとめて吹っ飛ばすのは思わず笑顔になれる心地よいひと時。

 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》なら盤面のコントロールと同時に、相手に速やかな敗北をもたらすというプレッシャーがかけられて最高だ。

 《解放された者、カーン》《精霊龍、ウギン》の大型プレインズウォーカーコンビもまた、対戦相手のパーマネントに対処する除去でありながら、生き延びれば勝利に直結するキラーカードだ。

 特に3ターン目に綺麗にウルザ土地を揃えてのカーンは心をへし折る超絶パワー! このムーブでモダンの洗礼を味わうデビューしたてのプレイヤーは数知れずだ。

 このプレインズウォーカーの並びに、今このコラムでも週に一度は取り上げているくらいの人気者である最新のカーン、《大いなる創造者、カーン》が投入されている点にも注目だ。

 トロンのマナ基盤であれば、彼を呼び出したターンにタイムラグなくアーティファクトを持ってきて戦場に出すということも可能だ。サイドボードにはクリーチャーで殴る戦略を否定する《罠の橋》、打ち消し戦略をこれまた全否定する《防御の光網》、墓地の悪用もライブラリーからの直出しも許しませんよと《墓掘りの檻》、《幽霊街》《廃墟の地》などのトロンキラーを食い止める《真髄の針》、バーンや手札破壊もシャットアウトな《魔女封じの宝珠》と、バラエティーに富んだ各種対策カードがズラリ。

 そして毎度おなじみと言える《マイコシンスの格子》!

 これですべてのパーマネントはアーティファクトとなり、対戦相手のそれらはカーンの能力でたとえ土地であっても能力を起動できなくなる。ジ・エンド!

 《大いなる創造者、カーン》の良いところは、これらサイドボードに仕込んだカードだけでなく、追放領域にあるアーティファクトも回収できる点。《ワームとぐろエンジン》が《流刑への道》を喰らってもしょんぼりすることはない、回収して再出撃だ。墓地に落ちたカードを《大祖始の遺産》で追放してカーンで手札に……という再利用ルートも確立されており、常に動き続けることができるのは素晴らしい。《大祖始の遺産》自身を回収して何度も墓地をすべて吹き飛ばし、墓地利用系デッキの心を折ってやるという勝ち方も! これは一度はやってみたいね。

 純粋に強さを求めた結果生まれたかのようなデッキ「緑単トロン」。そのピュアさゆえに弱点も少なからず存在する。土地を狙ったカードはもちろん、《溜め込み屋のアウフ》のようなアーティファクトへの妨害からも少なからずダメージを受ける。ただ、それらを跳ねのける努力を怠らずウルザの謎を解き明かした時……カーンをはじめとするパワーカードは君に微笑むだろう。

 デッキに破壊力を求めるプレイヤーにはこのデッキしかないな!

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