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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ラクドス・ゾンビ(スタンダード)

岩SHOW

 使用者が少ないデッキというものは、どうしても人の目につきにくい。

 誰もが使用しているデッキ、例えば今のスタンダードにおける「赤単アグロ」のようなデッキだったら、フライデー・ナイト・マジックやスタンダード・ショーダウンといったマジック取扱店での大会や、それよりも競技レベルの高いミシック予選などでも使用されることが多いため、肉眼でその姿を見ることもできるしデッキリストも多く出回る、ストリームで使用されたり戦略記事を書かれることも多く、目にする機会は本当に多い。

 そんなメジャーなデッキと異なり、マニア向けのマイナーなデッキは絶対数の少なさゆえにその姿を目撃することも困難だったりする。

 それでもSNSの発達により、探せばいろんなデッキが出てくるようにはなった。MTGアリーナにおけるランク戦の存在も、そういったデッキが姿を見せるきっかけになっているだろう。ランク戦最上位のミシックに到達した場合、使用者は喜んで自分のデッキを世に公開する。誰も使っていないこのデッキ、このカードのおかげでミシックに到達できた!と。オリジナルデッキで目標に達した喜びは格別だからね。

 それを見た他のプレイヤーも「こんな面白いデッキがあるんだ!」と感銘を受けて自分のデッキに磨きをかける…良いことが連鎖していく、そんな時代になれば良いな。

 今日はそんな「ミシックになったぞ!」という喜びの声の中から見つけた、シブいデッキを紹介しよう!

Jescy Rodriguez - 「ラクドス・ゾンビ」
スタンダード (2019年5月)[MO]
6 《
6 《
4 《血の墓所
4 《竜髑髏の山頂

-土地(20)-

4 《戦慄猫
4 《不気味な修練者
4 《戦慄衆の解体者
4 《ラゾテプの肉裂き
2 《永遠衆の監督官
4 《死の男爵
4 《災いの歌姫、ジュディス

-クリーチャー(26)-
4 《戦慄衆の侵略
4 《心火
4 《舞台照らし
2 《蔓延する蛮行

-呪文(14)-
4 《強迫
4 《渇望の時
3 《溶岩コイル
2 《アングラスの暴力
2 《古呪

-サイドボード(15)-
Jescy Rodriguez氏のTwitter より引用)

 赤黒2色のアグレッシブに攻めるデッキで、かつゾンビ部族のシナジーを盛り込んだ「ラクドス・ゾンビ」だ!

 『灯争大戦』で登場した動員能力を中心に、死亡すると能力が誘発するゾンビ達が多数。それらをまとめて《死の男爵》で強化して殴る!という前のめりで分かりやすいコンセプトに、多数の引き出しを備えた素敵なデッキである。

 《ラゾテプの肉裂き》《戦慄衆の侵略》で動員し、ゾンビ・軍団・トークンを生成したらそれをさらなる動員でどんどんと大きくしていこう。

 《不気味な修練者》は死亡すると動員を行う先制攻撃持ちで、絶妙な鬱陶しさが武器だ。「倒しちゃうのかい、軍団がデカくなるぞ」と圧をかけていくことができれば理想的。

 同じ1マナ域に採用されているのは《戦慄猫》。これの能力で《不気味な修練者》を食べてしまい、能動的に動員させることも狙っていこう。

 こうして食べた修練者や肉裂きを《永遠衆の監督官》で回収できれば最高だ。

 死亡・生け贄関連のシナジーも含めて、このデッキのエースと呼べるのは《戦慄衆の解体者》。

 速攻を活かし、隙ありとばかりに走らせてサイズアップさせてやろう。これのパワーを上昇させてガシガシ殴って、ブロックされて相討ちになっても死亡時に誘発するパワー分ダメージを飛ばす能力でライフを詰めたり他のクリーチャーを巻き込む……と動ければ理想的だ。

 《死の男爵》に加えて《災いの歌姫、ジュディス》も採用してパワーを上げることを狙っている。ジュディスの能力でも1点ダメージが飛ぶので、恐れずにガンガン突っ込ませて戦場をかき乱してやろう。《戦慄猫》で生け贄に捧げてもいいし、《心火》で大ダメージで決着ッッ!というのも気持ちがいい。先手2ターン目に《戦慄衆の解体者》を走らせられる手札ならキープしやすいね。《舞台照らし》と相性が良いのも◎。

 このデッキの秘密兵器は《蔓延する蛮行》。

 これ1枚で押されている状況から一転、軍団のみが存在する一方的な状態へと持っていける。動員能力持ちを上手く使ってサイズを調節し、なるべく相手のクリーチャーを全滅させられるように持っていきたい。自分のゾンビたちが巻き込まれても、それはそれで死亡時誘発能力でいろいろできるので、プラスにとらえていこう。《死の男爵》で接死を与えておけば問答無用で薙ぎ倒せることをお忘れなく。

 ジュディスと解体者らが絡むと見た目以上にダメージが入り、相手が気付いていないが実はどうやっても詰んでいるという状況になることも。

 現スタンダード環境でゾンビデッキを使用しているプレイヤーは少ないが、しかし確実には存在している。同じようなデッキでミシックを目指している人には参考にしてほしいね。《戦慄衆の解体者》が戦士であることに注目して、前環境では多く見られた《手付かずの領土》で各色の戦士を運用するデッキを組んでみるってのも面白そうだ。

 このコラムではマイナーデッキの活躍をこれからも応援していくので、皆もいろいろ組んで試してみてくれよな!

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