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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

アミナトゥ相殺(レガシー)

岩SHOW

 『灯争大戦』に参戦することがなくて良かった、と心から思えるプレインズウォーカーがいる。普通はキャラクターの出番がないのは残念なことではあるが、逆に戦いの中で凄惨な目に合うこともないというのも事実。経験豊富で戦闘にも長けたものであれば安心して見ていられるかもしれないが、子どもであれば……戦慄衆に追い掛け回されるところなんて見ちゃおれん! そんなわけで、アミナトゥがラヴニカに誘い込まれることがなくて良かったなとね。

 《運命を変える者、アミナトゥ》として登場したアミナトゥは出身次元不明の、わずか8歳の少女だ。かなり幼い頃からプレインズウォーカーとして目覚めており、数々の次元を渡って知識を深めたことで、とても8歳とは思えない達観した雰囲気の持ち主だ。しかし同時に年齢相応の遊び好き・気まぐれな側面も持ち合わせている。

 彼女の能力は、運命の予見だ。自他の未来を予見し、魔法の蛾を放って他者の運命を彼女の選んだ方向へと進めていく。かなり強力な能力の持ち主であることはわかってもらえただろう。もしかしたらその能力で大戦に巻き込まれる未来を回避したのかもしれないし、ラヴニカに降り立ったらそれはそれでなんとかしちゃうのかもしれない。こうやって心配している未来も見抜かれていた? なんてね。

 このアミナトゥ、カード自体もなかなかに独特のデザインになっていて面白い。3色要求するが3マナと軽いのがGood。統率者にすることができるので多人数を相手に立ち回る、というのも良いが、エターナル環境でも使用できるのでレガシーで用いてみるってのも良いんじゃないかな。運命を操作する能力を活かして、相手を封じるデッキを組むことができるぞ!

deon_de_molay - 「アミナトゥ相殺」
Magic Online Competitive Legacy Constructed League 5勝0敗 / レガシー (2019年4月12日)[MO] [ARENA]
1 《平地
2 《
1 《
3 《Tundra
2 《Underground Sea
4 《溢れかえる岸辺
3 《湿地の干潟
4 《汚染された三角州
-土地(20)-

3 《悪意の大梟
2 《瞬唱の魔道士
1 《波使い
-クリーチャー(6)-
4 《渦まく知識
4 《剣を鍬に
2 《呪文貫き
1 《悟りの教示者
1 《Mystic Remora
1 《呪文嵌め
3 《相殺
3 《秘密の備蓄品
2 《予報
1 《無形の美徳
3 《未練ある魂
1 《爆破基地
1 《対立
4 《意志の力
3 《運命を変える者、アミナトゥ
-呪文(34)-
2 《封じ込める僧侶
1 《エーテル宣誓会の法学者
1 《トーモッドの墓所
1 《外科的摘出
2 《狼狽の嵐
2 《墓掘りの檻
2 《盲信的迫害
1 《解呪
1 《浄化の印章
1 《基本に帰れ
1 《精神を刻む者、ジェイス
-サイドボード(15)-
 

 最近、Magic Onlineのレガシーで好成績を残しているリストは、ダレッティをフィーチャーしたものなどマニアックなプレインズウォーカーを取り上げたものが増えてきたね。

 このデッキはアミナトゥと《相殺》を組み合わせて対戦相手の行動を縛るというのが狙いだ。

 アミナトゥの[+1]能力は、カードを1枚引いて手札を1枚ライブラリーの一番上に置くというもの。これを用いて、相手に使われると嫌なカードと点数で見たマナ・コストが等しいカードをトップに仕込み、それを唱えてきたら《相殺》でオープンして打ち消す。こうやって一種のロック状態に引きずり込んで相手に自由に行動させない、というのがこのデッキの主戦略だ。

 《師範の占い独楽》が使えなくなってから《渦まく知識》などで運用されてきた《相殺》を、この3マナのプレインズウォーカーでサポートしてやろうというわけだ。レガシーのほとんどのデッキが1~2マナのカードを大量に用いるので、とりあえずそうしたカードをトップに置いておけば勝手にハマってくれたりするのだ。

 先述の《渦まく知識》や、アーティファクト or エンチャントをトップに仕込む《悟りの教示者》に加えて、占術を行える《秘密の備蓄品》まで採用して、ライブラリーを操作して少しでも打ち消し精度が高まるように工夫してある。

 備蓄品のコストにするクリーチャーは、使い終わった《悪意の大梟》や《瞬唱の魔道士》を生け贄にしても良いが、《未練ある魂》やアミナトゥの[-1]能力と備蓄品の紛争能力を絡めて霊気装置を生み出す形で用意できればベストだ。[-1]能力はパーマネントを追放してから再度戦場に出すので、先に挙げた2枚のクリーチャーを使いまわしてアドバンテージを得れば完璧。

 備蓄品から得た霊気装置は占術のコストにする以外に、《爆破基地》の生け贄にしてプレイヤーなりクリーチャーなりにダメージを与えてやるってのも手だ。

 《爆破基地》はクリーチャーが戦場に出ればアンタップする能力が誘発する。これを複数回同時に誘発させるのが《波使い》。

 《波使い》の能力でエレメンタルがN体出る→《爆破基地》のアンタップ能力がN回誘発→エレメンタルを生け贄に捧げて1点、をN回繰り返す→アミナトゥで《波使い》を再度戦場に出して能力を誘発させ……と、瞬間的に高ダメージを弾き出すことも可能。さらにトークンを並べて《対立》で毎アップキープにパーマネントを根こそぎタップしてやることでほとんど身動きが取れないようにしてやることも……

 ここまで早口で一気に説明したせいで、やや酸欠だ。要するにアミナトゥを中心に、あれもこれもととんでもない数の引き出しが用意されたマニアの極致とも言えるデッキだってことだ。言い忘れてた、アミナトゥの[+1]で《未練ある魂》を上に置いて《予報》で落とすととってもお得! あぁ、もう後は各自で探してみて。

 このデッキを作ったプレイヤーはよっぽどアミナトゥのデザインが好きなのだろう。ここまで突き詰めればカード愛も立派な武器だ。君も『灯争大戦』の36名+αの中で好きなプレインズウォーカーが見つかったら、とことん相性の良いカードを羅列していってデッキを作ってみても良いかもね。その愛、どこまでも貫くべし。

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