READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

シャーマニズム(モダン)

岩SHOW

 クイズの時間だよ、グルール一族のギルド魔道士第3弾となる《一族のギルド魔道士》のクリーチャー・タイプは何でしょう?

 カード名にカーソルを合わせて答えを見ちゃわないように!……もう遅いか。正解は人間とウィザード……ではなくシャーマン! 魔道士という名前なのでついつい魔法使い=ウィザードを連想しがちだが、赤い魔道士や魔術師はシャーマンであることが多い。黒や緑も同じようにウィザードっぽい名前のシャーマンがいるので、デッキを組む際には気を付けよう。《魔術師の稲妻》のコストが軽くならない! なんて事態を招きかねないからね。

 逆にウィザードだと思い込んでてシャーマン・デッキに採用せずに惜しいことをした、なんて後悔もしたくないね。何?シャーマン・デッキなんてあるのかって? あるよ。あるある。モダン環境ではこの職業にフォーカスしたデッキを使い続けるマニアだっているのだ。僕も《死儀礼のシャーマン》が使えた頃にはそのデッキでトーナメントに出たこともあるぞ。なんだったら『ラヴニカの献身』で新戦力を得まくって、今ホットなデッキだったりする。

 それじゃ今日はそんなシャーマンデッキを紹介するとしよう!

CleverNameGoesHere - 「シャーマニズム」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2019年4月15日)[MO] [ARENA]
2 《
1 《
2 《踏み鳴らされる地
1 《血の墓所
1 《草むした墓
4 《樹木茂る山麓
2 《新緑の地下墓地
4 《銅線の地溝
1 《火の灯る茂み
4 《魂の洞窟
-土地(22)-

4 《炎族の先触れ
3 《火飲みのサテュロス
3 《トゲ撃ちの古老
4 《炎樹族の使者
4 《エルフの幻想家
3 《リックス・マーディの歓楽者
2 《低木林の旗騎士
2 《金属ミミック
4 《憤怒の鍛冶工
3 《災いの歌姫、ジュディス
-クリーチャー(32)-
4 《稲妻
2 《暴走の先導
-呪文(6)-
3 《大爆発の魔道士
3 《再利用の賢者
2 《疫病造り師
1 《永遠の証人
3 《トーモッドの墓所
2 《外科的摘出
1 《忌むべき者のかがり火
-サイドボード(15)-
 

 シャーマンでデッキを固める理由は《憤怒の鍛冶工》!

 戦場に出る際にシャーマンに+1/+1カウンターをばら撒くという、これだけでも打点アップに大いに貢献する名強化役だが、さらにそのカウンターが置かれているクリーチャーたちが攻撃するだけで、対戦相手本体にダメージを飛ばせる能力まで持っている。実質パワーを2上げているようなものだし、ブロックされて攻撃が阻まれるような状況でもこの能力で無理やりダメージを与えることができるというのも、殴るデッキにとっては大変に魅力的だ。

 これを出すまでの間にいかにシャーマンを展開しているかが大事なので、モダン環境の1~2マナのシャーマンが大集結している構成になっている。

 特に強いのは《炎樹族の使者》。この実質0マナのシャーマンを連打して、3ターン目までに3体以上のシャーマンを並べることができれば最高だ。

 鍛冶工は《炎族の先触れ》でサーチできるので、安定して大ダメージを弾き出せるという点も魅力。

 このデッキが最近得た戦力というのが、まず《リックス・マーディの歓楽者》。

 こいつがシャーマンだというのを初めて知った方も少なくないだろう。手札を入れ替える能力で鍛冶工にアクセスする可能性を高め、長期戦になれば絢爛で3枚ドローさせてくれるという安心感。こういう細かい仕事をこなすパーツが増えると、この手の部族デッキは楽しさを増す。

 もう1つ、こちらが新たなるシャーマンの主戦力と言える《災いの歌姫、ジュディス》だ。

 鍛冶工のみだった強化能力持ちシャーマンがこれで増量、鍛冶工と合わされば攻撃してダメージ→ブロックされて死亡したらまたダメージと、シャーマンを突撃させることで戦場を大いにかき乱せる。

 黒マナはほぼこれらのカードのためのもので、《魂の洞窟》の恩恵をガッチリと受けているので運用も難しくないはずだ。

 サイドボードを見れば《再利用の賢者》に《大爆発の魔道士》と、他のデッキでも活躍している名対策カードが並んでいる。これらもシャーマンだったのだ。こういう堅実な働きを見せる良いカードが多いんだよなぁ。

 他にも《引き裂くシャーマン》や《最後のトロール、スラーン》といったシブいカードが揃っているので、皆ももしかして……と思ったカードのタイプを確認して、好きなシャーマンを採用したデッキを作ってみよう。《獣相のシャーマン》で好きなの探してくるってのも良いな!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索