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岩SHOWの「デイリー・デッキ」
ヒューマンズ(モダン)
前回、《手付かずの領土》を用いたスタンダードのデッキを紹介した。
クリーチャータイプを揃えることで、多少無茶な色構成でもこの土地でなんとかしよう!というアプローチは見ていても面白いものだ。
これがモダンになると、より強力な《魂の洞窟》も加わる。さらにはクリーチャーにしか使えないマナを生み出す5色土地《古代の聖塔》まで加われば、5色でも何の問題もなくプレイできてしまう。
そんなわけで、各次元に必ずと言っていいほど存在する「人間」を大集合させた「5色人間」はモダンでも人気と実力を兼ね備えたデッキの1つである。登場当初こそ、5色であることが大きく注目されたが、もはや5色であることが当たり前なので単に「人間」とか「ヒューマン」と呼ばれることの方が多くなったようにも思う。
デッキについてざっくり説明すると、ただ殴るだけでなく対戦相手に対して何らかの妨害を働く人間を各色から集めて足止めしつつ、人間同士でお互いを強化する部族シナジーを絡めて相手を圧殺! 5色土地と《貴族の教主》《霊気の薬瓶》でこれを支えるというビートダウンデッキだ。
今回はこれの最新のリストを紹介しようと思うが、見慣れているプレイヤーも多いことかとは思うので、ちょっとゲーム要素を入れてみよう。1枚だけカード名を伏せたリストを見て、その枠が一体何なのかを考えてみてほしい。それじゃいってみよう!
1 《平地》 1 《島》 2 《金属海の沿岸》 4 《地平線の梢》 4 《魂の洞窟》 4 《手付かずの領土》 4 《古代の聖塔》 -土地(20)- 4 《教区の勇者》 4 《貴族の教主》 4 《翻弄する魔道士》 4 《サリアの副官》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 3 《幻影の像》 2 《帆凧の掠め盗り》 4 《カマキリの乗り手》 3 《民兵のラッパ手》 3 《反射魔道士》 1 ??? -クリーチャー(36)- |
4 《霊気の薬瓶》 -呪文(4)- |
3 《オーリオックのチャンピオン》 2 《凶兆艦隊の向こう見ず》 1 《ガドック・ティーグ》 2 《イゼットの静電術師》 2 《秋の騎士》 1 《人質取り》 2 《減衰球》 2 《四肢切断》 -サイドボード(15)- |
《教区の勇者》《サリアの副官》ら人間シナジーは外せないので固定枠、《スレイベンの守護者、サリア》《翻弄する魔道士》ら妨害チームもほぼ固定の4枚フル投入。空から攻める《カマキリの乗り手》も外せない……
と、これら人間デッキの根幹をなすパーツには手が加えられていないこのリスト、1枚挿しは何かわかるかな? ヒントは……《平地》と《島》かな。《反射魔導士》が4枚でないことや、《民兵のラッパ手》が3枚採用されている点もちょっとしたヒントになるかもしれない。
さて、正解は……(クリックして表示)
《拘留代理人》だ。『ラヴニカの献身』より新たに登場した、万能除去付きクリーチャー! メインからパーマネントのタイプを選ばずに対処できるのは《罠の橋》などで減速を強いられるこのデッキにはありがたい。トークンをまとめてドカンと飛ばせるのも良いね。まあ、人間じゃなくてヴィダルケンなところだけが惜しいところなのだが(逆に人間だったらヤバかった)、前述したようなこのデッキのマナ基盤であれば問題なく戦場に出せることだろう。
というわけで、200名を超えるプレイヤーが参加したトーナメントで6位となった人間デッキを紹介した。
これだけではちょっと物足りないだろう、じゃあもう一問行ってみよう! 今度も伏せられたカードを1種類、当ててほしい。メインとサイドに1枚ずつ採用されているぞ。
1 《平地》 1 《島》 1 《金属海の沿岸》 4 《地平線の梢》 4 《魂の洞窟》 4 《手付かずの領土》 4 《古代の聖塔》 -土地(19)- 4 《教区の勇者》 4 《貴族の教主》 4 《帆凧の掠め盗り》 4 《翻弄する魔道士》 4 《幻影の像》 4 《サリアの副官》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《カマキリの乗り手》 4 《反射魔道士》 1 ??? -クリーチャー(37)- |
4 《霊気の薬瓶》 -呪文(4)- |
4 《オーリオックのチャンピオン》 3 《秋の騎士》 2 《拘留代理人》 3 《減衰球》 2 《四肢切断》 1 ??? -サイドボード(15)- |
サイドボードにも採用されていることから、特定のデッキに効くものと考えると正解が見えてくる……? 先ほどのリストと似ているようで、細部の枚数が異なる点なんかにも注目すると、クイズを抜きにしても面白いかも。
さて、正解は……(クリックして表示)
タルキール時代を体験した世代には何とも懐かしい1枚だろう。3マナ4/4、攻撃時に自軍強化と殴ることに秀でたカードだが、注目すべき点はもう1つの能力。どの領域からでもクリーチャー・カードが相手の墓地に落ちたならばそれを追放するという、アンチ墓地利用の中でもかなり強いものを持っている。これで《弧光のフェニックス》デッキや「ドレッジ」といったデッキを完封しようというわけだ。打点も高いのでデッキの方向性にもピッタリ、クリーチャー死亡時に誘発する能力も消せてしまうので、それを用いるコンボデッキも足止めできるのもGood! 今の人間デッキではこれを用いるのが一番のトレンドかもしれない。また、このリストでも《拘留代理人》が使われている点にも注目だ。
この他には《軍勢の切先、タージク》を用いるデッキなんかもある。人間は本当にどこにでもいるし、能力のバリエーションも豊富なので、今後も時流に合わせてこのデッキは変化していくだろう。ニッチな能力を持った人間カードを改めてチェックすると、何か発見があるかもしれないぞ!
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