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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

エメリア・コントロール(モダン)

岩SHOW

 モダンの面白さはどこにあるのだろう。ハイスピードな攻防、思い入れのあるカードがいまだ現役、たびたび競技イベントが開催され真剣勝負が楽しめる……などなど。

 この真剣勝負が楽しめるってのは重要で、グランプリやプロツアー予選のフォーマットに選ばれることが多いからデッキが洗練され日々進化する。最新の流れに乗れるか否か、モダンで勝つにはこれが重要。

 ……と思いきや、最近そんなの全然見なかったぞ!というデッキが突如勝ったりする。これがまた面白い、モダンの魅力だよね。今日紹介するデッキも、モダンのプロツアー予選で優勝したものなのだが……誰がこのデッキが勝つことを予想できただろう?

 ちょいと懐かしい「エメリア・コントロール」の登場だ!

Gobo2009 - 「エメリア・コントロール」
Magic Online Modern PTQ #11592802 優勝 / モダン (2018年9月8日)[MO]
8 《平地
2 《霧覆いの平地
3 《トロウケアの敷石
2 《空の遺跡、エメリア
1 《魂の洞窟
4 《幽霊街
4 《廃墟の地

-土地(24)-

4 《砂の殉教者
4 《セラの高位僧
4 《スレイベンの検査官
1 《偽りの希望の神
4 《戦隊の鷹
4 《イーオスのレインジャー
1 《大天使アヴァシン
1 《太陽のタイタン
1 《歩行バリスタ

-クリーチャー(24)-
4 《流刑への道
1 《ルーンの光輪
2 《再誕の宣言
1 《世界のるつぼ
2 《神の怒り
1 《審判の日
1 《神聖なる埋葬

-呪文(12)-
1 《呪詛の寄生虫
1 《エイヴンの思考検閲者
1 《弁論の幻霊
1 《大天使アヴァシン
2 《外科的摘出
2 《安らかなる眠り
2 《石のような静寂
1 《減衰球
1 《解呪
1 《浄化の輝き
1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン
1 《太陽の勇者、エルズペス

-サイドボード(15)-

 その名の通り《空の遺跡、エメリア》を用いて盤面を支配することを狙ったクリーチャー主体のコントロールデッキである。キーカードは《砂の殉教者》。

 手札から公開した白いカード1枚につき3点回復という殉教者の能力でライフを回復し、各種ビートダウンやバーンといったデッキ相手に粘るのだ。この殉教者を《再誕の宣言》を用いてまとめて回収したり、マナに余裕があれば予見能力で使って毎ターン釣り上げたりして……とにかく何度も白いカードを公開しては大量のライフを得て、ライフを攻めるデッキの心を折りにかかる、そんな回復エンジンをデッキの軸としている。

 こうして稼いだ時間の間に土地を並べて、エメリアの能力が誘発するようになったら……君の勝ちだ。さすがにマナ不要のフリー殉教者を乗り越えられるアグロデッキはあるまい。

 クリーチャーを除去して回復、これを繰り返していくのがゲームプランだ。コントロールとは言え、こちらもクリーチャーの数は結構多い。それらも用いて相手のクリーチャーと相討ちさせながらこちらのペースに持っていく。《戦隊の鷹》は飛行ブロッカーになり、後続も手札に補充できる。《イーオスのレインジャー》は殉教者を連れてくることができ、こちらもアドバンテージ源。この両者は手札の白いカードの枚数を増やしてくれるという点でも殉教者にとって最高の相方である。バンバン手札を増やしてガンガン回復すべし。

 ライフを得て余裕ができれば、一転攻撃的になるのもこのデッキの特徴。イーオスからサーチできる1マナ圏に《セラの高位僧》が仕込まれている。

 ライフが30点以上になれば6/6飛行・絆魂のハイパースペックに! これで殴りだすことができれば、対アグロデッキも安泰だ。ライフ回復はマジックの中ではあまり強くないアクションであるとされるが(ダメージを与えたりドローするのと比べるとね)、その量次第ではこれもまた暴力になるってことだ。

 イーオスからサーチできるクリーチャーには他に《歩行バリスタ》もある。状況によって上手くサーチして、戦況を自軍有利に導くべし。

 同じく1マナ圏には《偽りの希望の神》が。

 手札が少なく回復量が十分でない場合はこれを使って急場をしのごう。エメリアで毎ターン回収という事態になれば、クリーチャーで殴って勝つデッキの勝利は大きく遠のく。というか別にこれでなくとも、やっとの思いで倒した《大天使アヴァシン》や《太陽のタイタン》が戻ってくることで十分ゲームエンドへと持っていける。手札破壊がやや効きにくい、というのもデッキの強さと言えるね。

 アグロデッキにばかり有利なようだが、このエメリアによるクリーチャー使いまわしと先述の鷹&イーオスで、自分が攻めるデッキとしてコントロールとも戦えるようになっているのもセールスポイント。土地を用いるコンボなんかにも《幽霊街》《廃墟の地》と《世界のるつぼ》で対抗可能。《廃墟の地》は《平地》を持ってこれるのでエメリア誘発へのターンが遠のかない点が素晴らしい。

 エメリアを用いたクリーチャー・コントロールはレガシーでも機能する。昔、地元のレガシー草の根大会でこのデッキを使っているプレイヤーがいたなぁ。すごく良い人なんだけど、エメリアからのアドバンテージでバチバチにやられたのを思い出す。

 好きだけれども最近あまり活躍してないもんなぁ……というカードやデッキがあるのなら、あきらめる前にまずデッキを組んでみよう。工夫とタイミング次第で、どんなデッキだって返り咲くことができるはずだ!

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