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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

タイタン・ブリーチ(モダン)

岩SHOW

 昨日はグランプリ・ラスベガス2018の優勝デッキを紹介した。今日は……たまにはマイデッキを紹介してやろうかな。そのベガスで私、岩SHOWが実際に使用したデッキについて書かせてもらおう。

 戦績は振るわなかったが、多くの対戦相手から「そう来るとは思わなかった!」と言ってもらえて満足できた。強いかどうかは置いといて、個人的にもかなり気に入っている構成で本番に臨めたお気に入りデッキだ。あまり引っ張ってもしょうがないので、まずはリストから!

岩SHOW - 「タイタン・ブリーチ」
グランプリ・ラスベガス2018(モダン) (2018年6月16~17日)[MO] [ARENA]
6 《
2 《
4 《踏み鳴らされる地
2 《燃えがらの林間地
4 《樹木茂る山麓
2 《新緑の地下墓地
1 《霧深い雨林
4 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート
-土地(25)-

4 《桜族の長老
4 《猿人の指導霊
1 《高原の狩りの達人
4 《原始のタイタン
1 《森滅ぼしの最長老
-クリーチャー(14)-
4 《召喚士の契約
4 《稲妻
4 《遥か見
4 《明日への探索
1 《風景の変容
4 《裂け目の突破
-呪文(21)-
2 《不屈の追跡者
1 《再利用の賢者
2 《強情なベイロス
1 《血編み髪のエルフ
1 《高原の狩りの達人
1 《スラーグ牙
1 《業火のタイタン
2 《墓掘りの檻
2 《減衰球
2 《神々の憤怒
-サイドボード(15)-

 今回はオンラインで色んなデッキを回して、そこそこ練習した。結論としては大好きな《原始のタイタン》を使おうとなり、緑の信心デッキや《風景の変容》デッキを考えたのだが、回してみて最も勝率が良かったこの「タイタン・ブリーチ」で行くことにした。

 狙いは簡単、《裂け目の突破》から《原始のタイタン》をぶん投げて終了!……本当にこれで終わるのかって? まあコンボの実例を見ておくれよ。

 最速で3ターン目に決着というハイスピードコンボデッキだ! 同じヴァラクートの噴火を狙うデッキでも、土地を7枚並べて《風景の変容》を唱えるデッキでは少々時間がかかってしまう。土地を並べていたら手札を攻められスッカラカン、という展開が多かったので、思い切ってスピード重視の《裂け目の突破》デッキにしたところ、これが功を奏した。

 ビートダウン相手にもスピード勝負ができ、また多くのデッキが「まだまだ土地が少ないのでコンボは決まらない」と安心して隙を見せてくる。そこにタイタンを投げ込んでやって、ライフを焼き尽くしたりクリーチャーを全滅させてやったりとやんちゃな動きで勝つことができた。ブン回りで3キルというのがモダンでは実に頼もしく、これしかないなと。

 《召喚士の契約》+《裂け目の突破》には可能性が無数にある。参考にしたリストに入っていた《森滅ぼしの最長老》は一見オーバーキルのように見えたが、これが強いのなんの。

 特に《血染めの月》を破壊してくれるのがありがたい。特定のマッチアップではメインから貼られることもあるので、これがメインデッキに入っていると安心だった。土地を割るだけで勝ってしまうイージーウィンも狙えるしね。《世界棘のワーム》も採用したかったが、最長老の座が揺るぐことはなかった。

 元のリストではメインに《神々の憤怒》が入っていたが、個人的にはこれは不要に感じた。まず全く効かない相手と当たることが多かったのもあるし、「5色人間」のような効きそうな相手にもそこまで……これで流すよりも、コンボを決めてさっさと勝ちたいと思えたので《風景の変容》と入れ替えた。

 これはこれで手札破壊してきた対戦相手に「よくあるスケープシフトデッキですよ」と擬態することもできたし、お互い手札が空のトップデッキ対決ではゲームを決めてくれることもあったので悪くない。

 でも、2枚は多い。そこでなんとなく《高原の狩りの達人》と入れ替えてみた。これがなかなかやりおる。

回転

クリックで変身します
 

 2点回復と2/2×2体の壁で時間を稼ぎ、あわよくば変身した際にはこれ1枚で相手を追い詰めることもできる。サイドボードに採用していたものを1枚メインに昇格させたら、なかなかいい働きを見せてくれたのでそれでいこうと。これを出すと変身されたくないので返しで相手が動いてくる→隙ができたのでタイタン発射!という動きも強かったね。

 本戦は不戦勝なしで1回戦から挑んで、天敵とも呼べる「赤緑土地破壊」相手に《森滅ぼしの最長老》が逆に土地攻めして勝利して良いスタートを切る。続く「バーン」も割と苦しい相手ではあるのだが、相手の《頭蓋割り》に対応して《召喚士の契約》から《スラーグ牙》を持ってきて《裂け目の突破》ですぐに出して5点回復→呪文を2度唱えたので次のアップキープに《高原の荒廃者》が狩りの達人に変身して2点回復という、ベストムーブで難局を凌いで勝利!

 ……と、ここまでは良かったのだが、ここからトラブルで次のラウンドの開始が遅れ、その間に早起きと時差ぼけによる寝不足で一気に集中力が切れる(笑)。プレイもダメダメになれば(このデッキのプレイングの大事なところはマリガンと土地の置く順番)、ほかほかに暖まっていたデッキも冷え切って、最後は《裂け目の突破》を4枚引くというトホホな展開となって3敗の初日落ち。悔しくないと言えばうそになるが、対戦相手が皆「そっちかぁ~やられた」って感じで《裂け目の突破》に対して良いリアクションをしてくれたし、勝っても負けても皆イイ人ばかりでプレイしていて楽しかったので満足だ。

 別に狩りの達人よりももっとデッキにフィットしたカードはあると思うが、個人的には使っていて楽しいという点でもマスターピースだった。このデッキでまたモダンのグランプリに出たいなという気持ちも出てきたので、もう少し調整してグランプリ・香港などに持ち込むのはアリかなと思った。ぼちぼち「いや~このデッキで勝ちましてねぇ~^^」みたいな話もしてみたいもんだ。何か良いテクニックを知っている人がいたら、こっそり教えてほしいね! Thank you for reading!

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