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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

緑単モニュメント(スタンダード)

岩SHOW

 やあ、私は心優しい緑の大巨人! 今日も世界のどこかで、その巨体を活かして誰かを助けているんだ。大事なことはしっかりとタンパク質、ビタミン、カルシウムを摂取すること! そして外でいっぱい遊ぶこと! そしたら君も、私みたいな大きな身体になれるよ。ハッハッハ。

 じゃあ今週もおたよりのコーナーから行ってみよう。大阪府の「だいきょじんだいすき」さんからだね、いやぁありがとう! じゃあ早速読んでみよう。

「わたしはいつも家ぞくとマジックをするんですが、いつもいつもクリーチャーたちが小さくて、負けてしまいます。どうすれば強くなれますか?」

 ん~、これは大変な問題だねぇ……やっぱり、サイズが小さいと力負けしてしまうこともある。私は大巨人だから生まれた時からものすごく大きかったのでそういう経験はないんだけど……気持ちはわかるよ。

 大きな相手に負けたのであれば、君も大きくなればいい。君とクリーチャーたちも健康的な食事と運動を心掛ければ必ずいつか大きくなれるけど、今すぐ大きくなって勝ちたいという場合には……うん、ここは神様の力を借りよう!

 緑の神と言えば《不屈の神ロナス》、不屈というのはどんなことがあっても諦めないってこと、つまりマジックで負けてしまっても次は勝つっていう、強い心のことなんだ。今すぐに大巨人にはなれないかもしれないけど、心の大きさで負けちゃダメだ! ロナスを信じて、彼に祈りをささげてその力をわけてもらうんだ!

Jamie Arnold - 「緑単モニュメント」
StarCityGames.com Standard Classic Cincinnati 9位 / スタンダード (2018年3月25日)[MO] [ARENA]
18 《
4 《ハシェプのオアシス
2 《屍肉あさりの地
-土地(24)-

4 《緑地帯の暴れ者
4 《マーフォークの枝渡り
4 《立て直しのケンラ
4 《翡翠光のレインジャー
1 《不屈の神ロナス
1 《新緑の機械巨人
1 《殺戮の暴君
3 《原初の飢え、ガルタ
4 《歩行バリスタ
-クリーチャー(26)-
4 《顕在的防御
3 《ロナスの碑
3 《キランの真意号
-呪文(10)-
3 《打ち壊すブロントドン
1 《殺戮の暴君
2 《捕食
2 《形成師の聖域
1 《不滅の太陽
3 《霊気圏の収集艇
1 《領事の旗艦、スカイソブリン
2 《生命の力、ニッサ
-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)
 

 このデッキには《殺戮の暴君》のように生まれつきパワー/タフネスが巨大なものと、そうでないものとがいる。でも小さなクリーチャーたちだって、大きくなることができるんだ、《ロナスの碑》の能力によってね!

 このアーティファクトがあれば、緑のクリーチャーのコストが軽くなる。そしてクリーチャー呪文を唱えると、すでに戦場にいるクリーチャーに+2/+2修整とトランプルを与えることができるぞ。2/1の《マーフォークの枝渡り》も4/3トランプルと無視できないサイズに成長だ。これに《立て直しのケンラ》も絡めて、毎ターンパワー6以上のクリーチャーで攻撃だ! これでもう、クリーチャーの大きさで負けてしまうなんてことはないはずだ。

 さらにこのデッキには、《ロナスの碑》を使った必殺技があるぞ。それが《緑地帯の暴れ者》とのコンボだ。

 この象は本来、エネルギーデッキで使ってこそ機能するものだ。このデッキにはこの象自身以外にエネルギーを得る手段はゼロ! なので、この象を唱えると払えるエネルギーがないので手札に戻ってしまう……それが狙いなんだ。エネルギー払えません、エネルギー1個置いて帰ります、もう1回唱えてもエネルギー払えません、帰ります……この間に《ロナスの碑》の能力が2回誘発していることに気付いたかな? 2マナでダメージ4点上乗せというのは、効率で考えるとものすごくいいことだ。しかも、手札が減らないというね!

 ついでに戦場に《キランの真意号》があったりすると……象を唱えてクリーチャーが大きくなって、象が手札に戻る前に真意号に搭乗、そして戻ってもう一度唱えた象で真意号を大きくして……もう何を言ってるかわからなくなってきたけど、とにかくとても強いんだ! ちょっとやそっとの相手じゃかなわないと思うよ!

 《ロナスの碑》の力で簡単にクリーチャーのパワーを上げることができるから、このデッキにはそれを活かして、さらにとんでもない大きさのクリーチャーを出すというさらなる必殺技もあるんだ。

 《原初の飢え、ガルタ》は自分のクリーチャーのパワーの合計分、コストが軽くなるんだ。2マナで12/12トランプルを出すというのも夢じゃないよ! 多分、この動きはしてもされても笑うことしかできないはずだよ、踏み潰すのも踏み潰されるのも愉快なことだ! ハッハッハ。ガルタもこのデッキの主役なので「緑単ガルタ」デッキと呼ばれることも多いよ。

 とても楽しくパワフルなデッキなので、クリーチャー同士のぶつかり合いで負けてしまうという良い子の皆は、ぜひこのデッキを使ってみよう。大きなクリーチャーで思いっきりぶん殴る! マジックはこうでなくちゃね。

 じゃあ、私はそろそろ行かなくちゃ。木の上から降りられなくなった子猫ちゃんの鳴き声がするんだ。またね!

ナレーション:緑単色のデッキがあるところに緑の大巨人あり、今日も彼は大型クリーチャーで大暴れ! 『ドミナリア』の緑のカードにも期待だね!

つづく?

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