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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ノーコンストリクター(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ノーコンストリクター(スタンダード)

by 岩SHOW

 あなたは犬派?猫派? 黒と緑のギルド、ゴルガリ団的には......ここのところ蛇がブーム! 特に人気の《巻きつき蛇》はペットとして飼育する者にエネルギーや+1/+1カウンターなどで応えてくれるかわいいヤツ! ゴルガリ団員の間では腕に蛇を巻き付けての外出がオシャレコーデとして広く認知されているとか? プロツアーで勝ちたいなら蛇の飼育から始めよう!

 ......まあ、これくらいの勢いでここ1年間、スタンダードで黒緑の2色デッキ=《巻きつき蛇》で盤面を強くする中速ビートダウンであるというセオリーが根付いてきた。対戦相手が黒緑に関する土地を置いてきたら「蛇のために除去温存しとかないとな」とプレイする習性が身に着いたプレイヤーも少なくないだろう。

 そんな常識を逆手に取ったのか、本日紹介するデッキは思い切って蛇を不採用という形で組まれた黒緑デッキだ! 「ノーコンストリクター(巻きつき蛇なし)」とでも呼ぼうか、意表を突くリストがコチラ!

techninja701 - 「ノーコンストリクター」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2018年2月11日)[MO]
5 《
3 《
4 《花盛りの湿地
3 《穢れた果樹園
4 《霊気拠点
3 《ハシェプのオアシス
1 《イフニルの死界
1 《オラーズカの拱門
-土地(24)-

4 《光袖会の収集者
4 《牙長獣の仔
4 《屑鉄場のたかり屋
2 《立て直しのケンラ
4 《貪る死肉あさり
2 《ピーマの改革派、リシュカー
4 《逆毛ハイドラ
-クリーチャー(24)-
4 《顕在的防御
4 《致命的な一押し
2 《ヴラスカの侮辱
2 《領事の旗艦、スカイソブリン
-呪文(12)-
2 《夢盗人
2 《豪華の王、ゴンティ
1 《殺戮の暴君
2 《強迫
3 《帰化
2 《野望のカルトーシュ
2 《大災厄
1 《ヴラスカの侮辱
-サイドボード(15)-
 

 《巻きつき蛇》を使ってデッキを作る場合は、《歩行バリスタ》や《新緑の機械巨人》などシナジーを形成するカードを他にもいくつか採用することになる。ただ、蛇を引かなかった時のバリスタ、その逆に蛇しか引かず育てるもののない状況、そんな隙に差し込まれてしまうというのは「黒緑巻きつき蛇」の負けパターンの1つであった。

 ドローが噛み合わないということはどんなデッキでも起こり得るのだが、特定のキーカードに頼らない構築をすればそのリスクは減少する。このデッキでは、どれを引いてもある程度は同じような動きができるというカードを優先的に採用し、コンボ的爆発力よりも堅実なビートダウンを目指す構築がとられている。

 合計14枚採用された2マナクリーチャーは、現在の黒緑が用意できるオールスターとでも呼ぶべき面々だ。中でも注目は《牙長獣の仔》だろう。

 1ターン目《霊気との調和》2ターン目《牙長獣の仔》という黄金ムーブができなくなってしまったため、その姿を見る機会がグッと減っていたのだが......エネルギーを準備して殴ることはできずとも、除去と《顕在的防御》でねじ込んでやれば、2マナ2/2が3/3、4/4と成長していく在りし日の活躍も再現可能。この牙長獣のベストパートナーである《光袖会の収集者》が合わされば、蛇がいなくとも十分にエネルギーを手札かサイズか回転させて対戦相手を苦しめることはできるというもの。

 ここに単純にスペックが非常に高い《屑鉄場のたかり屋》と、ダメージを通すことをサポートしながら後半には「永遠」能力によるプレッシャーもかけられる《立て直しのケンラ》が加わり、安定して2ターン目にクリ-チャーを出すことができる。

 3マナ圏には《貪る死肉あさり》が4枚採用されているのも面白い。

 赤単相手にはライフを回復させる能力で粘り、コントロール系相手には墓地の呪文を喰らって打点を高めつつ再利用を防ぐ。メインから4枚あるということで、これが2体以上並ぶゲーム展開も珍しくなく、そうなると墓地利用デッキである「GPG」などは苦しいゲーム展開を強いられることになるだろう。

 もう1つの3マナクリーチャーは《ピーマの改革派、リシュカー》。

 《巻きつき蛇》とともに使われることが前提のカードとして認知されているが、単体で使ってもその能力は悪いものではない。このデッキでは特に、2マナクリーチャーを強化して殴りつつ、4ターン目《領事の旗艦、スカイソブリン》出撃に繋ぐための潤滑油として良い仕事を果たしてくれるだろう。

 スカイソブリンを除けばこのデッキの最重量クリーチャーとなるのは《逆毛ハイドラ》。これを思い切って4枚採用しているのもこのリストの特徴だ。

 相変わらずタフなクリーチャーで、2・3マナ圏が頑張って一桁まで減らしたライフを立て直させることなくハイドラのゴリ押しで削りきる......というプランに持ち込むことが出来れば理想的だ。除去を多数備えたデッキに対しては、このハイドラと《屑鉄場のたかり屋》がその力を発揮してくれることだろう。

 《巻きつき蛇》デッキを調整しているという人にも手に取ってみてほしいデッキだ。蛇を抜いたデッキを使うことで、いろいろと見えてくる・活かせることがあるはず。同じようでもほんの少し違う、そんなデッキをいくつもプレイしてプレイヤーとしての引き出しを増やすことができたら......最高だね!

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