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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

フレイアリーズの「グッとくる」マジック英雄譚 今日の1枚:めでたしめでたし

浅原 晃
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 終わりよければすべて良し。数々の苦難や困難も最終的に報われれば、良い思い出となるものだ。ならば、私の最後の話もめでたい話がいいだろうな。今回はエルドレインから《めでたしめでたし》な話をするとしようか。

 今のセットには注目のストーリーと呼ばれるカードがある。つまり、詳細なストーリーを追わずとも、カードでその世界の物語の雰囲気を味わえる工夫が成されているのだ。エルドレインの物語は《むかしむかし》に始まり、《めでたしめでたし》に終わる。その間には冒険と成長の物語があったのだ。

 エルドレインの王国、5つの宮廷に支えられたその平和はケンリス王の失踪によって影を落とす。そして、ケンリス王の子供、ウィルとローアンの双子は探索の旅へと出た。その道中に出会ったのが、オーコという……知ってる? ヤバい奴? そうそう、あいつはほんとうにクソや……おい! 原稿がボツになるだろうが!……コホン、失礼、オーコというプレインズウォーカーだった。一見友好的に見えたが、実は彼がケンリス王を大鹿に変えていたのだな。そして、この次元にいたガラクも、掛けられていたヴェールの呪いもあり、彼に操られていた。

 その後、探索を続ける2人は《魔法の鏡》の《不可解な幻視》によって、大鹿を追うことになる。その道中、ガラクの呪いが解けたことは幸いだった。この様子は《野生語りの帰還》で描かれていてな、これによって、ガラクは2人を助けることとなるのだ。

 そして、オーコのク……コホン、失礼、オーコを撃退してケンリス王を救出したのだ。ストーリー漫画にも描かれているから、そちらを見るのがいいだろう。そして、最後にウィルとローアンの2人はプレインズウォーカーとして覚醒し、他の次元へとプレインズウォークしていったのだな。

 そして、ケンリス王の帰還により、王国は《めでたしめでたし》となったのだ。

 ウィルとローアンの2人が心配だって? 呪いの解けたガラクが2人の保護者役となったからな、大丈夫だろう。物語の終わりは1つの物語の始まりでもある、これから先の彼らの活躍も目が離せないだろうな。次元が変わっても繋がり続けていく、それが物語であり、プレインズウォーカーなのだ。

 そう言えば、このコラムも明日で終わりだそうだ、ガフ提督はまだ知らないようだがな。突然? ふふふ、私が思うにな、エルドレインの話の最後のように、またいつか会える、そう思うのが良い別れというものだよ。それでは、良いお年を。

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