今日は「ボクシング・デー」じゃな。なになに？ 誰かに勝負を挑んで殴り倒す日？ いやいや、そんなストリートファイターみたいなマネはせんぞい。ボクシングというのは、ボックス、つまり箱という意味じゃ。クリスマスを仕事で祝えなかった人たちに感謝を込めてプレゼントボックスを送る、そんな習慣があるのじゃな。

　ふぉっふぉっふぉ、ならば、箱つながりでマジックのボックスを送るのも良いかもしれんのう。ボックスにはプロモーションカードも付いてくるんじゃな。今日はわし渾身のステマで、新セット『テーロス還魂記』のボックスプロモ、《埋葬布を纏う者、エイスリオス》を紹介していくぞい。

　次に来訪する次元、テーロスは神々の世界じゃ。その中で生者と死者の国を隔てた河を渡す神がエイスリオスなのじゃ、三途の河の渡し守というやつじゃのう。なので、前のテーロスの《通行の神、エイスリオス》同様、この《埋葬布を纏う者、エイスリオス》も生死の境を飛び越える能力を持っておってな、クリーチャーに硬貨カウンターを毎ターン１個置いて、そのクリーチャーの復活を予約できるのじゃ。地獄の沙汰も金次第、硬貨カウンターを持っていれば、河を渡って戻ってこられる、というわけなのじゃ。自分だけでなく、相手クリーチャーにも使えるから、戦場に残ればアドバンテージをがっつりと得られるカードとなっておるんじゃな。そうじゃのう、わしがキャッチコピーを考えるとしたら、こうじゃな、君のリアル硬貨でエイスリオスを買収（ゲット）！ マジックという沼を渡ろう！ じゃな。わし、才能あるかもしれんのう。

　さて、ステマも終わったとこで、わしは話題の映画でも見に、トントントン……おや、ドアを叩く音がするのう……もしや、わしもクリスマスはコラムを書いておったから、誰かがボックスをプレゼントしにきてくれたのじゃな。ん？ お前は誰じゃ？ 俺より強い奴に会いにきた？ ちょ、ま、ボクシングデーを勘違いしておるぞい、ストリートファイターはお呼びでないんじゃ！ くっ、こうなったら、ガフ波動じゃ！ ガフ昇竜じゃ！ ま、老人に投げ技はいかんぞい、どわーーー！