本日は「人間の国際連帯デー」じゃ。人は助け合って生きていかなくてはならない、そういった認識を確認する日なのじゃな。

　マジックの世界では、人間は多くの脅威にさらされておって、支配的というわけではないからのう、より連帯して、力を発揮する種族として知られておるんじゃな。実際に人間デッキはそれぞれが強化しあい、守り合い、そして、相手の邪魔をして……ふぉっふぉっふぉ、厳しい戦いは綺麗事だけじゃ勝てんからのう。

　相手の妨害をしっかりとこなし、勝利に貢献する。今回は人間の頼れる指導者の１人、《スレイベンの守護者、サリア》を紹介していくぞい。

　《スレイベンの守護者、サリア》は『闇の隆盛』で登場し、スレイベンという人間の都市を守るために戦っておるんじゃ。２マナという軽さに加えて、先制攻撃を持ち、頭でっかちに強く、さらに、クリーチャーでない呪文のコストを{1}重くする能力が相手次第でクリーンヒットしたのじゃな。

　除去ならば、《スレイベンの守護者、サリア》を除去すればいいのじゃが、ドロー呪文を連打する構成や能動的に動けない打ち消し呪文などには、このサリアの能力と、そして２点の継続的なパンチが重たいボディーブローのように効いたのじゃよ。モダンやレガシーなどでは軽い呪文を連打する傾向にあるからのう、その動きを一気に鈍らせることができたのじゃ。鈍らせたら、後は人間の団結の力で速やかに殴り倒す、そんな勝ちパターンを生み出せたのじゃ。

　もちろん、このように人間社会もしっかりと連帯できれば、それに越したことはないのじゃが、世の中そうもいかんじゃろう？ 悪さを企む相手のやりたいようにやらせない、それもまた大事な役回りなのかもしれんのう。ためになったじゃ……結構、サリアは１人で戦ったり、他の種族ともタッグを組んでる？ えーと、ONE TEAM！ １人でもTEAM！ ONE TEAM！