オマケ要素は誰しもが好きじゃろう。自動販売機やガリガリ君などの当たり付きの商品、ビックリマンチョコ、プロ野球チップスなど、オマケが付いた商品はヒット商品が多いんじゃ。何が出るか分からない、そんな要素も人気の秘訣なんじゃな。

　ふぉっふぉっふぉ、マジックでも、やはり、お得感のあるオマケ付きのカードは評価が高いんじゃな。今日は世界選手権語りの2009年、そこで活躍したカードから、オマケ付きクリーチャーの代表格、《血編み髪のエルフ》を紹介していくぞい。

　《血編み髪のエルフ》は４マナ３/２速攻にオマケつき、なのじゃが、このオマケがとても強力な１枚じゃった。「続唱」によって、ライブラリーの一番上からカードを公開していき、３マナ以下の呪文が出たらそれをタダで唱えらえるのじゃな。

　タダより強いものはない、とはマジックに伝わる格言の１つじゃ。これも手札もマナも使わないのじゃから、実質無料で付いてくるオマケだったのじゃ。これが、当時どれほど恐ろしいかというと、《ニッサ・レヴェイン》をおぬしが出したとするじゃろ？ そうすると、返しに《血編み髪のエルフ》からの《荒廃稲妻》の３点でニッサがドーーン！と泣きながら実家へ帰り、ついでに手札２枚もドーーン！と捨てるハメになったのじゃ。《ニッサ・レヴェイン》が弱めなことを差し引いても、この《血編み髪のエルフ》はとてつもない性能だったのじゃ。後に登場したあの《精神を刻む者、ジェイス》でさえも、《血編み髪のエルフ》がいる間は、その活躍を押さえ込まれていたくらいじゃからのう。

　そして、世界選手権2009の決勝戦では、この《血編み髪のエルフ》を採用した、ジャンドやナヤの対決が行われたのじゃな。

　ふぉっふぉっふぉ、こうなると、オマケが本体じゃないかって？ なかなか鋭いのう、世の中のヒット商品は実はオマケが本体のパターンもあるからのう。それも含めた上での価値ということじゃ。いいことを思いついたぞい、わしも当たり付きガフ提督になったら人気が出るかのう、当たったらな、ガフ提督がもう１人付いてくるんじゃ、どうじゃ？ え、いらない？ そもそも、１人もいらない？ 続ショ……チクショーーーーー！