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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:原始のタイタン

浅原 晃

 ガフ提督の世界選手権語り、今日は2010年の千葉じゃ。日本での開催とあって、見に行った人もおるんじゃないかのう。

 そして、この大会を象徴したのは、『基本セット2011』の神話レアであった「タイタン」サイクルじゃった。そこで、今回は問答無用のパワーカードである《原始のタイタン》、それの対抗馬となった《墓所のタイタン》を紹介していくぞい。

 『基本セット2011』の神話レアとして各色に存在したタイタンは共通した能力を持っておってな。戦場に出たときと攻撃したときの両方で効果が誘発するようになっておったのじゃ。その効果もタイタンの名に相応しく強力なものでのう。その中でも特にヤバいと言われておったのが《原始のタイタン》じゃった。《原始のタイタン》は戦場に出ただけでデッキから土地を2枚、攻撃したらさらに2枚と、これだけでも強力なマナ加速なのじゃが、基本でない土地も持ってくることができたため、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》との凶悪コンビが成立したのじゃ。

 それによって、《原始のタイタン》を放っておいたら、次のターンに死ぬのは、火を見るより、いや、ヴァラクートの噴火を見るより明らかなことでな、非常に強力なデッキになったのじゃ。そんな、《原始のタイタン》を中心にした「赤緑ヴァラクート」が世界選手権では一大勢力となり、環境を制圧した……とは言えないのがメタゲームの面白いところでのう、結果としては「赤緑ヴァラクート」はトップ8に0人、勝ち組は「青黒コントロール」になったのじゃ。「赤緑ヴァラクート」に対しては打ち消しと《広がりゆく海》で対応して、キッチリと鎮火して見せ、《墓所のタイタン》が大量のゾンビを生みながら戦場を駆け抜けたのじゃ。

 しかし、敗れはしたものの、ポテンシャルという点では《原始のタイタン》の方が一枚も二枚も上手でのう。後のスタンダードでは《ケッシグの狼の地》とともに翌年の世界選手権を制してみせたのじゃな。

 もちろん、モダン以下の環境でも、《精力の護符》とのコンボが猛威を奮ったのは記憶に新しいじゃろう。速攻付きで殴ってくるから、そこから死ぬの?ってところから死ぬんじゃな。まあ、すべての知識を持つわしくらいじゃと、初めて見た時でもこう思ったぞい……ひぇぇ~、わし、そこから死ぬ?

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