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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:群れネズミ

浅原 晃

 今日はミ……の誕生……じゃ。え? かすれて聞こえない? そんなはずは無いのじゃが、…ッキ……の……日、あれ、わしの体が、体が消えてい……。

 ……ふぅ、禁則事項に引っかかって、あやうく、わしがBANされるところじゃったわい。ということで、今日は特に深い意味はなく、最強のネズミと呼ばれた《群れネズミ》を紹介していくんじゃな。いや、特に深い意味はないぞい。

 《群れネズミ》は『ラヴニカへの回帰』で登場したクリーチャーじゃ。マジックでのネズミは手札に嫌がらせをする存在に加えて、他にも特徴があってな、それは群れれば群れるほどに強くなることなんじゃ。かつてはデッキに何枚でも入れられる《執拗なネズミ》なんてのもおったのじゃが、デッキを圧迫してしまう欠点があってのう、その改良版にして実践的な能力を携えて登場したのが《群れネズミ》なのじゃ。

 ネズミの数だけ強くなる特徴はそのままに、3マナで手札を1枚捨てればコピーが増えていくため、手札がすべて《群れネズミ》同様となって、すぐに手に負えないサイズになったのじゃな。しかも、一度戦場に着地すれば能力で増えるから、コントロール対決では2マナのフィニッシャーになったのじゃな。

 そして、《変わり谷》との組み合わせがヤバすぎることが判明すると、黒のあらゆるデッキで使われるようになっていったのじゃ。また、構築はともかくとして、リミテッドでは屈指の爆弾カードと呼ばれておるぞい、あるプロプレイヤーは38枚の《》と2枚の《群れネズミ》でドラフトラウンドを戦ったなんて、逸話も残っておるんじゃな。

 やはり、ネズミはそれだけで戦場の一大コンテンツになりえることを実感させられる1枚なんじゃな。そして、わしは《群れネズミ》を使う場合は必ず、1枚1枚に名前をつけて使っておったぞい、マイク、トム、ミ……、ウォルト、アブ、ミ……、あれ、わしの体が、消えてい……誕生…おめでと……

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