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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:Polar Kraken

浅原 晃

 はっ……いつの間にか寝ておったか……、何やら知らんが、ムキムキの11/11クリーチャーになる夢を見ておったぞい。

 ふぉっふぉっふぉ、みなの衆、ガフ提督じゃ。今日、11月11日はさまざまな記念日が制定されておる日じゃが、マジック的には11月11日は巨大クリーチャーを紹介するチャンスじゃからな。ここは、あらゆる記念日を華麗にスルーして、かつて最強のファッティと呼ばれたクリーチャー、《Polar Kraken》を紹介していくぞい。

 《Polar Kraken》は『アイスエイジ』で登場した、当時の常識を塗り替えたスーパーファッティじゃ。11マナで11/11、それにトランプルという能力はまさに最強と呼ぶにふさわしいファッティなのじゃな。

 そして、その維持コストも面白くてな、土地をもしゃもしゃと、そう、もしゃもしゃと食べていくのじゃ。その光景が想像できるのが面白いのう。不幸中の幸いにして、土地の食べ方は累加アップキープじゃから、最初は土地1枚、そして、次は2枚で済むからのう、その間に相手を殴り倒せばよいというわけじゃ。

 しかし、そのまま使うには11マナというコストが余りにも重たすぎるため、当時は釣って使うのがほとんどじゃったな。ふぉっふぉっふぉ、釣るはリアニメイトということじゃよ、《Polar Kraken》も魚と言えば魚みたいなものじゃしな。ともあれ、これを《動く死体》などで戦場に釣り上げて1回攻撃、そして、《Burnt Offering》で大量のマナに変換して《火の玉》でトドメを刺す、そんな「クラーケンバーン」と呼ばれたデッキも一部では愛好されておったのじゃ。

 ふぉっふぉっふぉ、超巨大クリーチャーはそれだけで、ロマンじゃからのう。使ったことはなくとも、記憶に残りやすいじゃろう。

 さてと、起きたはいいが、ここはどこかのう、暗くてジメジメして、何やら、回りが骨だらけじゃが……そういえば、思い出してきたぞい、わしはボウ・リヴァーに連れられ釣りに出かけて、《Polar Kraken》と出くわして……。

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