ふぉっふぉっふぉ、おぬしは自分の体の中に宇宙（コスモ）を感じたことはあるかのう？ 食らうといいぞい、わしの渾身の魔法、「宇宙粒子波（コスモトロニックウェーブ）」じゃ！ ふぉっふぉっふぉ、今日は「宇宙の日」。思わず《宇宙粒子波》を放ってしまった上に中二病が発病してしまったわい。

　今日、紹介する《宇宙粒子波》は効果こそリミテッドレベルなものの、その大層な名前とルビがイゼット団特有の中二読み、漢字なのにカタカナでかっこ良く読ませるカードとして人気を博したカードじゃ。わしのように根っからの中二病にはたまらんカードなのじゃな。

　この読み方についてはイゼット団は他のギルドの追随を許しておらんのじゃな。例えば、ギルド長のニヴ＝ミゼットは竜英傑（ドラコジーニアス）と名乗っておったからのう。このギルド長あってのイゼット団なのじゃ。そう言えば、先の『灯争大戦』でも、ニヴは一度は死んだと思われていたが、５色のクリーチャーとして不死鳥のように再誕を遂げるというチートな活躍を見せておったからのう。フェニックス一輝かと思ったものじゃ。そんな展開、ともすれば、自身で書いた黒歴史小説かと疑われる展開だったと思うぞい。ふぉっふぉっふぉ、ともあれ、次回以降のラヴニカでもイゼット団の活躍はいろんな意味で目を離せないのじゃな。

　おや、そこのおぬしが手に取っているのは？ それは、わしの黒歴史ライトノベルじゃ！ ちょ、読んではあかんぞい！ 『ボーラスよ宿命（ラグナロク）の時（デスティニー）は到来した。このガフの詠唱（レクイエム）で永遠（トワ）の眠りにつくがよい！ 黄昏よりも昏きもの血の流れより紅きもの……死ねいっ！ ふっ、塵の一片も残さず朽ち果てたか、わしの邪気眼を開かせたのがおぬしの敗因じゃよ。……くっ、だが、力を使いすぎた代償か左腕が疼いておる、静まれ、わしの左腕っ……』 た、頼むーー、読み上げんでくれーーーーー！