今日、9月11日は歴史的な悲劇が起こった日じゃ。2001年9月11日、アメリカで起こった同時多発テロで４機の飛行機がハイジャックされ、そして、そのうちの２機がワールドトレードセンターに衝突し、炎上したのじゃ。わしも見ておったが、ビルが崩壊する様子は衝撃的じゃった。この一連のテロ行為で2,996人の死者と6,000人以上の負傷者を出したのじゃ。そして、アメリカでは今日を「愛国者の日」として、犠牲者に黙祷を捧げる日となっておる。犠牲者の冥福を祈り、悲劇を忘れないようにするためにのう。

　今日、紹介するカードは、冥福を祈るという意味も持つ《安らかなる眠り》じゃ。

　《安らかなる眠り》は優秀な墓地対策として使われたカードじゃ。モダンでは白いデッキのサイドボードの定番のカードのひとつと言って良いじゃろうな。マジックには墓地を利用するデッキが多く存在するから、この《安らかなる眠り》を設置できれば墓地のカードたちは眠ったまま、蘇ったりすることはなくなるのじゃ。《虚空の力線》と比べると、どんなデッキでも入るわけではないものの、後で引いても設置しやすいため、２枚といった枚数でも入れやすい利点はあるんじゃな。

　《安らかなる眠り》の英語名はRest in Peace。これは、死者を弔い、冥福を祈る言葉として知られておる。R.I.P.と書かれることも多いのう。今回、紹介する《安らかなる眠り》のイラストは先の『灯争大戦』で命を失ったギデオンが描かれておるのじゃな。彼に捧げられた言葉からも分かるように、今ある平和に至るまで多くの犠牲があること、何もしないことで得られる平和は無いこと、そして、何より犠牲になった彼らのことを忘れてはいけないこと、わしはそう思うのじゃな。

　ふぉっふぉっふぉ、柄にも無く真面目な話をしてしまったわい。そうじゃのう、我々はマジックプレイヤーじゃから、マジックを楽しめる当たり前を改めて噛み締める、今日はそんな日にしても良いと思うぞい。