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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:悪魔火

浅原 晃

 今日でお盆も終わりじゃな。お盆は最初に先祖の霊を迎え入れる「迎え火」、そして、最後には先祖の霊を送り出す「送り火」が行われるのが一般的じゃ。一番有名なのは、京都の「五山送り火」かのう、でっかい「大」の文字が山に浮かび上がるやつじゃな。来年に開かれる4年に一度の例の祭典でも聖火が象徴となっておるし、火はさまざまな儀式で使われておるのじゃ。

 もちろん、マジックでも火は大事なものじゃ、霊が来た場合には火が必要な時もあろう。迎え入れるのか、とな? ふぉっふぉっふぉ、物騒なこちらの霊は、迎えたり、送ったりしている場合ではないぞい。迎え火? 送り火? いやいや、こちらで霊に喰らわすのは追放除去の「大」火力、《悪魔火》じゃ。

 『ディセンション』の《悪魔火》はマナを注げば注ぐほどに威力が高まる呪文じゃ。序盤はマナ効率が悪いのじゃが、終盤のマナが潤沢にある状態じゃと、ものすごいダメージを叩き出したりするのじゃな。

 古来では《火の玉》が有名じゃろうが、本来は大味な呪文じゃから、《対抗呪文》などの打ち消しにはとても弱かったのじゃ。それを「暴勇」によって克服したのが、この《悪魔火》なのじゃ。手札が1枚も無いという条件ではあるものの、打ち消されず、軽減されないというのは、大味な火力にとってはありがたい付加効果じゃし、相手にどんなにアドバンテージを取られていても、これ1枚で勝てることもあったのじゃ。

 そして、クリーチャーに使った場合でも、追放が備わっているのが強かったのう、死亡した時の効果や、墓地で悪さしないように霊を後腐れなく追放できたのじゃな。

 みなはお盆の時期はゆっくりと休めたかのう? わしも本来は死んでおるからのう、お盆では迎え、そして、送られる側なのじゃな。ふぉっふぉっふぉ、ドミナリアでは英雄じゃからのう、おやおや、盛大な、お・も・て・な・しの送り火が向こうに見えるのじゃな? X=20の巨大な《悪魔火》が……。って、消滅させる気かーい!

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