今日はブラジルのサンパウロから伝わった「恋人の日」じゃ。ふぉっふぉっふぉ、ならば、今日は心がふわっと軽くなる恋人に関わる話でもしようとするかのう。資料は……と、これじゃったかな、今日の１枚は『レギオン』で登場した《怒りの天使アクローマ》じゃぞい。

　《怒りの天使アクローマ》は当時最強と言われたクリーチャーじゃ。能力が７個、速攻持ちで攻守に活躍し、除去耐性もありと戦闘能力が半端無くてのう。墓地からのリアニメイトはもちろん、普通に出しても強かったため、ブロック構築ではフィニッシャーとして使われたのじゃな。とにかく、派手で強力で見た目の人気も高いクリーチャーなのじゃな。

　そんな《怒りの天使アクローマ》じゃが、実は《現実を彫る者イクシドール》という幻影魔術師が死んだ恋人のニヴィアを模して創った天使なのじゃ。しかし、アクローマは献身的に尽くせどイクシドールは復讐に取り憑かれておってな、それに応えることはなかったのじゃ。そして、主人のために敵と戦い続け、脚は切られ豹脚となり、それも腐って、槍から義足を作り、戦いの果てに報われない生涯を送ったのじゃ。

　……おや、おかしいのう？ ふわっと要素が無いぞい？ いや、違うぞい！ わしが間違うわけないんじゃ。あれじゃ！ 浮気した相手にフレーバーテキストが使えるぞい！ 「休息も慈悲も与えぬ。何があってもだ。」 浮気だけにふわっと！ さて……気を取り直して次こそはふわっとじゃ！

　触れた生物を腐らせる《触れられざる者フェイジ》はどんな生物も近づけなかったのじゃ。しかし、その影響を受けない唯一の存在であった《陰謀団の総帥》と……って、これは心がふわっとする恋人の資料じゃなくて、心がぞわっとする恋人の資料じゃった！……えっとそれでは、わしはこの辺でそそっと失礼するぞい。