今日は「世界禁煙デー」じゃ。健康に対して影響がある、喫煙を一般的な社会習慣としないことを目指す、そういう日なんじゃな。

　わしも煙草は吸わんのじゃが、ボウ・リヴァーなら、そんなの自己責任だろうと《反論》してくるかもしれんがのう。何せ奴は海賊船に乗って、水でも燃える煙草を密輸しておったのじゃからな……懐かしい話じゃて。

　うん？ それは誰に需要があったのかって？ そりゃ、水の中で吸えるのじゃからマーフォークに一番人気じゃろう。そうじゃな、今日はボウ・リヴァーと縁のある１枚、《マーフォークのペテン師》を紹介するかのう。

　《マーフォークのペテン師》は無力化の能力を２つ持つクリーチャーじゃ。１つはタップによって戦闘をさせない能力、そして、２つ目は能力を封じる能力じゃな。瞬速もあり、とても便利なカードじゃから、スタンダードの青単などで活躍しておるんじゃ。

　そして、フレイバーテキストも注目でのう、「一人のプレインズウォーカーが犠牲になって破滅を免れたエリタレイトの植民地では、命を奪わないという誓いを立てている」と書かれておるじゃろ？ 能力の性質の通り、命を奪わないがそれ以外のものは奪うとなっておるのじゃ。ふぉっふぉっふぉ、まあ、実際は《アダントの先兵》の命をバッサバッサと奪っておったがのう。

　そして、もう１つフレイバーで注目なのは、一人のプレインズウォーカーが、とある点じゃ。これは、ボウ・リヴァーがその命をかけて、このマーフォークが住む地をファイレクシアから守ったことを示しておるのじゃな。イラストを見てみると、《マーフォークのペテン師》が持っておるのは水で燃える煙草、ボウ・リヴァーが運んでいた煙草なんじゃ。昨今では、受動喫煙というのも問題となっておるが、マーフォークたちはしっかりと分煙できておるようじゃのう。

　ふぉっふぉっふぉ、じゃから、分煙にはボウ・リヴァーの水で燃える煙草をオススメするぞい。それを、どうやって買えばいいかって？ それは、ボウ・リヴァーから直接……おや、噂をすれば、あの海賊船は……。