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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:硬化した鱗

浅原 晃

 ズズズ……落ち着きたい時は緑茶に限るわい。お、茶柱が立ったぞい、これからは、縁起の良いことが起こりそうじゃ。

 今日は立春から八十八日目に当たる「八十八夜」、この時期は茶摘みに最適な時期とされておってのう、今日は「緑茶の日」となっておるのじゃな。そんな日に飲む、緑茶は格別に美味しいのじゃ。そして緑茶を飲みながらわしは思ったのじゃ、今日はマジックフェスト・横浜2019のモダングランプリで優勝したデッキの軸、《硬化した鱗》を紹介していこうとな。

 《硬化した鱗》は『タルキール覇王譚』で登場した、+1/+1カウンターを1個以上置くときに、1個おまけで上乗せできるエンチャントじゃ。鱗も着るものじゃと考えると、スーツを1着買ったら、もう1着が無料で付いて来るようなものじゃな。

 ただ、一度にたくさんの+1/+1カウンターを置いても、追加は1個だけじゃから、複数回に渡ってコツコツと+1/+1カウンターを置くカードと相性が良かったのじゃ。かつてのスタンダードでは《搭載歩行機械》や《マナ喰らいのハイドラ》がとんでもない勢いで成長していくのが観測されたのう。そして、モダンでは《電結の荒廃者》という相棒を得ておる。そして、横浜では、+1/+1カウンターを置いて物理で殴れば相手は死ぬ、を実証したのじゃな。

 なぜ、今日、《硬化した鱗》を紹介しようと思ったかって? それはじゃ、平成では良くアーティファクトのことを「茶」と呼んでおってのう、アーティファクト+青のデッキを「青茶」、アーティファクト+赤のデッキを「赤茶」と呼んでおったのじゃ。《硬化した鱗》を使った優勝デッキは緑+アーティファクトじゃから、「緑茶」と呼ぶこともできるんじゃないかと、そう思ったのじゃな。ふぉっふぉっふぉ、冴えておるじゃろう、これで、茶柱もさらに立つこと間違いな……茶柱が跡形もなく消滅? なん……じゃと……。

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