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読み物

ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:ジェイムデー秘本

浅原 晃

 今日は「教科書の日」じゃ。4と10で、良い図書という意味で、制定された日じゃな。教科書というのは、知識を伝えるための本じゃ。先人たちが長い時間をかけて培ってきたものや、たどってきた歴史などが学べるんじゃな。より良い学びは、より良い人生を確証こそはせんものの、その大きな手助けにはなるんじゃ。

 今回は、マジック界の教科書とも言っていい基本的なアーティファクトの1つ、《ジェイムデー秘本》を紹介するぞい。

 《ジェイムデー秘本》は読めば読むほどに、知識を得られる能力を持った、継続的なアドバンテージカードじゃ。かつて、ドローカードが少なかった時代や、青を使わない場合のドローソースとして、使われたこともあったのう。

 カードを引くことの重要性、いわゆるカードアドバンテージは今のマジックプレイヤーならば、知っておるじゃろう? 中長期戦になって、マナが潤沢に使えるようになればカードアドバンテージが勝敗を決定付けることになるんじゃが、最初期のプレイヤーはそのカード・アドバンテージの概念すら知らなかったから、この《ジェイムデー秘本》などを使って直接学んだのじゃな。いやいや、そんなマナをたくさん使うのに、と思ったプレイヤーの疑問に《ジェイムデー秘本》はカードの大事さを教えてくれたのじゃ。これぞ、まさに教科書と言えるじゃろうな。

 さらに、この《ジェイムデー秘本》が教えてくれるのは、それだけではないぞい。この《ジェイムデー秘本》、現実の本と一緒で、買うだけでは何もせんのじゃ。マナを支払って、戦場に出して、さらに読む(起動型能力)という動作を行って、初めて知識(手札)となるのじゃ。本や教科書を買ってはみたものの、それだけで、一歩進んだと思って、勉強せんパターンとかあるじゃろ? 駄目じゃ、駄目じゃ、マナを支払ってちゃんと読むところまでが大事なんじゃな。おぬしのそこに積んである本はすべて、戦場に出すマナだけ支払った《ジェイムデー秘本》なんじゃぞい。

 ふぉっふぉっふぉ、さて、良いことも言ったところで、わしは、寝るとするかのう? わしの枕になっとる本は何じゃって? ふぉっふぉっふぉ、買ったはいいが、読む気のしなかった本を枕にしておるのじゃ、夢で読めるかもしれんからのう。ふぉっふぉっふぉ、わしのは積ん読じゃないぞい、睡眠学習じゃ。

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