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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:吸収

浅原 晃

 明日は『ラヴニカの献身』のプレリリースじゃな。わしはプレリリースと言うと、2000年発売の『インベイジョン』のプレリリースを思い出すのう、そろそろ、このブロックではわしもカード化の出番かと、楽しみで夜も眠れずに一睡もできなかったものじゃ。わくわくを先取りできるプレリリースは本当に楽しいからのう。

 さて、今日は『インベイジョン』からの再録で歴戦のおじプレイヤーたちを唸らせた《吸収》を紹介しようかの。

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 マジックではただライフ回復するだけのカードが使われるのは稀と言われておるのじゃな。何せライフがちょっとやそっと増えたくらいではゲームに勝てるわけではないからのう、ライフ回復だけに1枚のカードを使うのは基本的に割に合わんのじゃな。

 しかし、何かのついでに付くと強く感じるのもライフ回復という効果じゃ。スタンダードでも、クリーチャーでは絆魂持ちや能力で回復する《野茂み歩き》、呪文では《ヴラスカの侮辱》などが活躍しておるが、相手にしたときこう思うことも結構あるじゃろ? 「ライフ回復が……ウザッ!」とな。特に素早くライフを削りたいビートダウンデッキならなおさらじゃな。

 ふぉっふぉっふぉ、だが、その感想じゃが、我々おじたちはすでに四千年前に通過済みじゃ。《吸収》という呪文は《対抗呪文》に白マナを足して、3点のライフ回復を付けたのじゃが、これが、青白というコントロール色のデッキに噛み合っておったのじゃな。ライフを得ることで相手の追加のクリーチャーを引き出し、《神の怒り》などのバリューを間接的に上げられたりもしたのじゃ。当時は打ち消されない《ウルザの激怒》(通称:ウルザの激おこ)が存在したのじゃが、《吸収》で実質打ち消しという光景もよく見たのう。まあ、それでも、キッカー込みの《ウルザの激怒》(通称:ウルザの激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム)はさすがに防ぎ切れんかったがのう。

 そう言えば、わしはカード化されたかって? ふぉっふぉっふぉ、一部のカードアートにはなったものの、気づいたらストーリーでこの世から消滅しておったわい。というわけでじゃな、今は死んだ世界でのんびりやっとる設定でこのコラムをやっとるぞい。もしかしたら、他の死んだ奴らも、そのうち、出てくるかもしれんのう。

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