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第24回:『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』統率者ピックアップ
読者の皆さん、こんにちは! 統率者戦大好きクロタカです。
統率者戦に特化したお祭りセット『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』の発売日が近づいて来ましたね!
今回の「統率者レジェンズ」第2弾は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とのコラボセットなので、サイコロを振るカードや強力なドラゴンクリーチャーがてんこ盛り!
そして前回の『統率者レジェンズ』同様、統率者にできるカードの収録枚数は過去最大級!(背景と統率者デッキを含めて98枚)
今回はその中から特にオススメな7枚の統率者をピックアップして紹介していきたいと思います。
目次
- 「ラサード・イン・バシール」
- 「ンガスロッド船長」
- 「戦慄の狼の伝令官、ファルドーン」
- 「ナリア・デアルニス」
- 「狡猾な扇動者、フィルクラーグ」
- 「アルダー・レイヴンガード大公爵」
- 「九本指のキーネ」
- 「狡猾な扇動者、フィルクラー」サンプルデッキ紹介
《ラサード・イン・バシール》
最初に紹介する統率者は《ラサード・イン・バシール》です!
《ラサード・イン・バシール》の特徴
《ラサード・イン・バシール》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしている各クリーチャーはそれぞれ、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
ラサード・イン・バシールが攻撃するたび、あなたにイニシアチブがある場合、ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーのタフネスを2倍にする。
背景選択(背景1つをあなたの2つ目の統率者とすることができる)
背景選択は『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』で新しく登場した背景のサブタイプを持つ伝説のエンチャントを、自分の2つ目の統率者にすることができる能力です。
例えば《ラサード・イン・バシール》が緑の《巨人育ち》を背景選択した場合、デッキの固有色は白緑になります。
背景は種類が多くどれを選ぶか迷っちゃいますが、今回はその中からイニシアチブと相性の良い《ダンジョン探検家》を背景選択した場合を想定して紹介したいと思います!(デッキ固有色は白青)
あなたがオーナーである、統率者であるすべてのクリーチャーは「あなたがオーナーであるダンジョンのすべての部屋能力は追加でもう1回誘発する。」を持つ。
プレイヤー1人がコントロールしている1体以上のクリーチャーがあなたに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはイニシアチブを得る。
あなたがイニシアチブを得るたびとあなたがアップキープの開始時に、あなたは地下街探索をする。(あなたがタンジョンにいるなら、次の部屋へ進む。そうでないなら、地下街に入る。あなたがすでにイニシアチブを得ていても、あなたはイニシアチブを得ることができる。)
まず《ラサード・イン・バシール》最大の特徴が、タフネスを攻撃力へと変換する常在型能力! これは《包囲の搭、ドラン》や《策略の龍、アルカデス》と同系統の能力ですね。
この常在型能力があれば、《神盾の海亀》は実質1マナ5/5、《龍の眼の学者》は実質2マナ6/6、《不屈の古樹》は実質4マナ10/10の超攻撃的クリーチャーへと変貌!
極め付けは0/17の《怒り狂う島嶼、キャリクス》! その圧倒的タフネスで強烈なカニパンチをお見舞いしてくれることでしょう。
さらにタフネスを上げたい時は、コスパも良好な《金屑ワームの鎧》がオススメです!
デッキ内には高タフネスクリーチャーがいっぱい入ることになるので、タフネスが高い程効果が増すカード(《岸の飲み込み》、《砂漠の浄化》、《天使の合唱》など)も一緒に併用したいですね。
そして《ラサード・イン・バシール》は攻撃するたびに、イニシアチブを得ている場合すべての自陣クリーチャーのタフネスを2倍にする能力を持っています。前述した《怒り狂う島嶼、キャリクス》は脅威の0/34へと大幅パワーアップ!これならほぼ一撃で対戦相手を沈められそうですね。
イニシアチブを得る一番簡単な手段は、戦場に出たときの能力でイニシアチブを得るカード(《白羽山の冒険者》、《フェイワイルドの世話人》、《恐怖の墓所の冒険者》など)をプレイすることです。
一度イニシアチブを得ると、その後は対戦相手との奪い合いになってしまいますが、いわゆる明滅カード(《狙い澄ましの航海士》、《変位エルドラージ》、《ディスプレイサーの仔猫》など)と《白羽山の冒険者》などを組み合わせることで、再び自分の戦闘前にイニシアチブを得ることができますよ。
イニシアチブを得た状態を維持する際は、《亡霊の牢獄》や《風生まれの詩神》などの攻撃クリーチャー対策カードをしっかり仕込んでおきたいですね。
そしてせっかくイニシアチブを得て「地下街」を探索するなら、《光輝のソーラー》、《真夜中の道照らし》、《遺跡探し、ハーマ・パシャール》などのダンジョンとシナジーのあるカードも一緒に使うと効果倍増!
3枚ともパワー<タフネスなところがSo Good
《ラサード・イン・バシール》と抜群に相性が良いカード
《ストーンスキン》
《ラサード・イン・バシール》と相性の良いカードがないかなと探していたら、ちょうど同じ『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』内に専用パーツを発見しました。
《ラサード・イン・バシール》に《ストーンスキン》をつけたら実質13/13! しかも瞬速付きなので、ブロックされないことを確認した後にプレイして、不意の13点パンチを食らわせることも可能! さらにイニシアチブを得ていたらタフネス倍で26!
ここぞという時は《逃亡者、梅澤哲子》でブロックされなくして、統率者ダメージ26点でワンパンしちゃいましょう!
クロタカ
今まで日の目を見ずに不遇な扱いを受けていた高タフネスクリーチャーも、《ラサード・イン・バシール》なら暖かく迎え入れてくれますよ!
《ンガスロッド船長》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「精神剥ぎ」に収録されている《ンガスロッド船長》です!
《ンガスロッド船長》の特徴
《ンガスロッド船長》は以下の能力を持っています。
あなたがコントロールしているすべてのホラーは威迫を持つ。
あなたがコントロールしているホラー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはその点数に等しい枚数のカードを切削する。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンに対戦相手のライブラリーからその墓地に置かれてそこにありアーティファクトやクリーチャーであるカード1枚を対象とする。それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
ホラーで戦闘ダメージを与えて、対戦相手のカードをリアニメイトしよう!ということですね。威迫を付与してくれるので、ホラーで戦闘ダメージを与えやすくなっています。
それでは《ンガスロッド船長》と相性の良いホラークリーチャーをジャンル別に紹介します。
飛行
《過充電縫合体》、《完成態の講師》、《ブレインスティーラー・ドラゴン》など
《ブレインスティーラー・ドラゴン》は対戦相手がオーナーの土地でないパーマネントが自分のコントロール下で戦場に出るたび、そのマナ総量分のライフを失わせるハイシナジークリーチャー!
トランプル
《ファイレクシアの抹消者》、《精神ヒルの塊》など
《ファイレクシアの抹消者》は《暗黒の儀式》や《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》などと組み合わせて早期着地を狙いたいですね。
切削
《下水の宿敵》、《道理の宿敵》、《正気の剝ぎ取り、ゼルリクス》など
《正気の剝ぎ取り、ゼルリクス》はクリーチャーカードが切削されるたびにホラー・トークンを生成可能! さらに起動型能力で切削もできちゃうナイスホラー。
墓地シナジー
《ウチューロン》は対戦相手の墓地のクリーチャーを追放して、自身のコピーをどんどん増やしていく! 恐ろしいホラーのイメージぴったり!
除去
《イリシッドの収穫者》、《ヘドロの怪物》、《蝕むもの、トクスリル》など
《イリシッドの収穫者》で対戦相手の統率者を裏向きにしちゃうと効果絶大!
《ンガスロッド船長》の能力で切削できる枚数は与えた戦闘ダメージ分なので、パワー強化カード(《骨溜め》、《囁き鋼の短剣》、《石鍛冶の傑作》など)と組み合わせるとさらに効率アップ!
そして《大霊堂の王、ゲス》がいれば、マナがある限り好きなだけ対戦相手の墓地にあるクリーチャーやアーティファクトをリアニメイトできますよ!(しかも切削能力付き)
墓地にあるインスタントやソーサリーを唱えたくなったら、余っているホラーをタップして《超常使いの儀式》を連発しちゃいましょう!
もし切削力が物足りないと感じたら、《肉体と精神の剣》、《精神クランク》、《スフィンクスの精神壊し》などの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
《ンガスロッド船長》と抜群に相性が良いカード
《破壊的な逸脱者》
今回はホラー界のファッティキングをピックアップ。そのパワー/タフネスは対戦相手の墓地にあるカード全部! 《ンガスロッド船長》の切削能力などと組み合わせれば、(対戦相手が3人いる場合)余裕で20/20オーバーに。《破壊的な逸脱者》自身も擬似切削的な能力を持っているため、どんどんサイズを増していくことができます。
とどめを刺すタイミングになったら《文飾衒才のブルバック》を呼び出して、対戦相手のライフとライブラリーをダブルで消し飛ばしちゃいましょう!
クロタカ
切削デッキの天敵である《真実の解体者、コジレック》&《無限に廻るもの、ウラモグ》に対しては、《苦々しい試練》などのライブラリー追放カードが効果的ですよ。
《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「追放からの出口」に収録されている《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》です!
《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》の特徴
《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》は以下の能力を持っています。
あなたが追放領域から呪文を唱えたときと、土地1つが追放領域からあなたのコントロール下で戦場に出たとき、緑の2/2の狼・クリーチャー・トークン1体を生成する。
{1}, {T}, カード1枚を捨てる:あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。このターン、あなたはそれをプレイしてもよい。
自身の能力で追放したカードをプレイできるため、毎ターン1体は狼・トークンを生成できそうですね。追放領域から呪文を唱えたり、土地をプレイする方法は案外少なそう……と見せかけてかなりの数があるので、ジャンルごとにいくつかピックアップして紹介します。
自分のライブラリーを追放してプレイ
《再鍛の刃、ラエリア》、《顔壊しのプロ》、《ジェスカの意志》、《前哨地の包囲》、《僻境への脱出》、《原初の嵐、エターリ》など
対戦相手のカードを追放してプレイ
《凶兆艦隊の向こう見ず》、《騒乱の発端、グレンゾ》、《作戦盗用》など
続唱
《暴走魔法のソーサラー》、《降り注ぐ富》、《頂点壊滅獣》など
追放領域から唱える呪文に続唱を付与する《暴走魔法のソーサラー》は、《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》との相性◎。
出来事
《恋煩いの野獣》、《モンスター・マニュアル》、《トリンカリの狩人》など
《トリンカリの狩人》が戦場にいると、追放領域から唱えるクリーチャー呪文が1枚無料!
予顕
《戦闘マンモス》、《グリーン・スライム》、《ディレイド・ブラスト・ファイアーボール》など
待機
追放領域から呪文を唱えたり土地をプレイし続けると狼・トークンがどんどん生成されるので、デッキ内には狼・シナジーのあるカード(《不吉な首領、トヴォラー》、《野生の狩りの達人》、《ホロウヘンジの首領》など)を何枚か忍ばせておきたいですね。
他には追放領域から唱えるとボーナスが発生する《祝いの神》や《情熱的な考古学者》なんかもオススメです!
せっかく《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》の能力でカードを捨てるなら、墓地から手札に戻せるカード(《ゴブリンの太守スクイー》、《壌土からの生命》、《枝の手の内》など)や、
手札を捨てる行為にシナジーのあるカード(《両替機》、《流城の密教信者》、《アヴァシンの裁き》など)と併用したいですね。
《貴族の印章》で《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》をアンタップすれば、起動型能力を連発することもできますよ!
《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》と抜群に相性が良いカード
《ナルフェシュネー》
追放領域から呪文を唱えるたびそれをコピーして、実質呪文を倍化しちゃうスゴいデーモンさん。《圧倒する暴走》などのオーバーラン系カードを唱えた時のインパクトは絶大!
パーマネント呪文を唱えて生成されたコピー・トークンは速攻を得るので、《業火のタイタン》などの戦場に出た時能力と攻撃誘発能力を持つクリーチャーは相性抜群!
コピー・トークンは終了ステップに生け贄に捧げられる点を活かして、《変幻の大男》などの死亡誘発クリーチャーを唱えるのも良さそうですね!
クロタカ
追放カード満載な《戦慄の狼の伝令官、ファルドーン》デッキだと、追放領域から唱えられるコンビ(《不死身、スクイー》、《永遠の災い魔》)が良い活躍してくれそう!
《ナリア・デアルニス》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「パーティーの時間」に収録されている《ナリア・デアルニス》です!
《ナリア・デアルニス》の特徴
《ナリア・デアルニス》は以下の能力を持っています。
あなたはいつでもあなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見てもよい。
あなたはあなたのライブラリーの一番上からウィザードやクレリックや戦士やならず者である呪文を唱えてもよい。
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたのパーティーが全員そろっている場合、あなたがコントロールしている各クリーチャーの上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置き、ターン終了時まで、それらのクリーチャーは接死を得る。
「ライブラリーからパーティーメンバーを呼んできて、パーティー全員揃えちゃおう!」というテーマの統率者ですね。
ライブラリートップは占術系カード(《宝物の地図》、《水晶球》、《師範の占い独楽》など)でパーティーメンバーを積み込んじゃいましょう!
クリーチャー生け贄で占術のできる《臓物の予見者》と、《ネファリアのグール呼び、ジャダー》や《不浄なる者、ミケウス》などを組み合わせれば、お目当てのメンバーを積み込めそうですね。
3枚ともしっかりパーティー要員(ウィザード、クレリック)
パーティーを揃える一番簡単な手段は、やっぱり多相系カード(《闇市の人脈》、《変容の軍勢》、《変わり谷》など)でしょう。
特に自分の全てのクリーチャーを実質多相化できる《鏡の精体》は、パーティー集めにピッタリですね!
パーティー集合ボーナスの+1/+1カウンターと接死付与に関しては、カウンターを追加で置ける《ヴラーキスの勇者、ラエゼル》、天使化させる《シガルダの召喚》、先制攻撃を付与する《勇気の元型》などが相性◎。
統率者デッキ「パーティーの時間」にはナイスなパーティーシナジーカードが収録されているので、いくつかピックアップして紹介します。
《ハーパーの勧誘者》
ライブラリーを4枚めくってウィザード、クレリック、戦士、ならず者なら最大4枚ドロー! さすが勧誘者だけあってパーティー集めがお上手。
パーティーに欠員が出たら《パーティーの隊長、ブラコス》を呼べ! パーティー限定の多相能力であらゆるジョブにジャストフィット! 攻撃するだけで最大4つも宝物を生成する凄腕隊長。
パーティーが全員揃っていれば、飛行、絆魂、速攻、接死、ダメージ軽減! しかも1マナの装備品だから《ウルザの物語》や《石切りの巨人》でサーチ可能!
《ナリア・デアルニス》と抜群に相性が良いカード
《血空の主君、ヴェラゴス》
ライブラリートップにパーティーメンバーがなかなか来ないときは、《血空の主君、ヴェラゴス》に仕事を依頼しましょう。一度攻撃し始めれば、その誇示能力で確実にパーティーメンバーを積み込んでくれますよ。
継続して仕事を依頼する際は、差し入れに《決闘者の遺産》がオススメです!
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》
次に紹介する統率者は統率者デッキ「ドラゴンの降下」に収録されている《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》です!
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》の特徴
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》は以下の能力を持っています。
飛行、速攻
あなたがコントロールしている1体以上のドラゴンが対戦相手1人を攻撃するたび、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それを使嗾する。
クリーチャー1体があなたの対戦相手1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーがこの戦闘で攻撃しなければならなかった場合、あなたは狡猾な扇動者、フィルクラーグの上に+1/+1カウンター1個を置き、カード1枚を引く。
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》がドラゴンなので、自身が攻撃するたび対戦相手のクリーチャー1体を使嗾することができます。
そして使嗾などで強制的に攻撃しなければいけなくなったクリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えるたび、自身を強化しつつアドバンテージも得られます。例えば対戦相手が3人いる場合、ドラゴン3体で別々のプレイヤーを攻撃すれば、最大3体のクリーチャーを使嗾可能です。
より多く使嗾することが《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》の強化とアドバンテージ獲得に結びつくので、デッキ内には大量のドラゴンを仕込んでおいた方がよさそうですね。特に強制攻撃能力を持つ《混沌のドラゴン》&《領空のヘルカイト》と、使嗾能力を持つ《復讐の祖霊》は最有力候補です。
本来強制攻撃はデメリット能力ですが、《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》がいるとそれが一気にメリットへと変わります。そしてドラゴンが大量に入っているなら、各種ドラゴンシナジーのあるカードたちも活躍すること間違いなし!
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》の使嗾能力だけでは物足りなくなったら、攻撃強制カード(《ゴブリンの密偵長》、《卑血の芙巳子》、《タッサの二叉槍》など)を追加しちゃいましょう!
なお、《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》のドロー能力はクリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えないと誘発しません。そのため対戦相手がブロッカーを用意していると誘発させるのが結構難しいです。そこで戦闘ダメージが通しづらい時は、《枉惑な扇動者》の使嗾&ブロックされなくする能力で、確実にドロー能力を誘発させていきましょう。
この時、攻撃クリーチャーのパワーを2倍にしちゃう《デス・キス》がいれば、思わぬ大ダメージを与えられそうですね!
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》と抜群に相性が良いカード
《ヘルカイトの戦争屋》
すべてのクリーチャーに攻撃強制能力を与える戦争大好きドラゴン。自分のクリーチャーも攻撃強制なので、戦闘ダメージを与えたら《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》でドロー可能!
ただし使嗾とは違い、対戦相手のクリーチャーがこちらを攻撃してくる可能性があるので、各種攻撃対策カードで(《プロパガンダ》、《イス卿の迷路》、《崖の暴君、カズール》など)しっかり守りを固めときましょう。
いざとなったら《水辺の学舎、水面院》で《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》をアンタップしてブロックへ回せるようにしておくと、対戦相手への牽制になりそうですね。
《ヘルカイトの戦争屋》と似たところで言うと、《はた迷惑なゴブリン》も自分のクリーチャー限定の攻撃強制能力と速攻付与能力で相性◎。
クロタカ
『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』で新しく登場したエルダードラゴンたちは、どれも超ハイスペック!
もしゲットしたら、ぜひ《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》と一緒に使ってみてください!
《アルダー・レイヴンガード大公爵》
次に紹介する統率者は《アルダー・レイヴンガード大公爵》です!
《アルダー・レイヴンガード大公爵》の特徴
《アルダー・レイヴンガード大公爵》は以下の能力を持っています。
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしていてこれでないクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは速攻と無尽を得る。(そのクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤー以外の対戦相手1人につきそれぞれ、そのクリーチャーのコピーであるトークン1体をタップ状態かつそのプレイヤーかそのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー1体を攻撃している状態で生成してもよい。戦闘終了時に、それらのトークンを追放する。)
ついに来ました、無尽デッキ専用統率者。無尽は『統率者(2015年版)』で初めて登場した能力で、無尽を持つ新カードの収録は約7年ぶり! 能力の挙動は以下のようになります。
※対戦相手がA、B、Cの3名の場合
- 無尽を持つクリーチャーで対戦相手Aを攻撃
- 対戦相手B(orプレインズウォーカー)を攻撃しているクリーチャートークンと、対戦相手C(orプレインズウォーカー)を攻撃しているクリーチャー・トークンを生成
- 戦闘終了時にトークンを追放
無尽を持つクリーチャーのコピー・トークンを生成できるので、戦場に出た時能力を持つクリーチャーなどは非常に相性が良いですね。
それでは戦場に出た時能力を持つオススメのクリーチャーをジャンル別に紹介します。
除去
トークン生成
サーチ
《石鍛冶の神秘家》、《真面目な身代わり》、《サリアの槍騎兵》など
攻撃状態のトークンが生成されるので、戦闘ダメージ誘発を持つクリーチャー(《顔壊しのプロ》、《ヘルカイトの暴君》、《災火のドラゴン》)も無尽向きですね。
《アルダー・レイヴンガード大公爵》の能力は戦闘のたびに誘発するため、追加の戦闘フェイズを得られるカード(《港を滅ぼす者》、《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》、《戦導者オレリア》など)を使えばさらに無尽クリーチャーを増やすことができますよ。
攻撃し終わったコピー・トークンは、《ゴブリンの砲撃》、《闇住まいの神託者》、《歯とかぎ爪》などで生け贄に捧げて、最後まで有効活用しちゃいましょう。
《アルダー・レイヴンガード大公爵》と抜群に相性が良いカード
《軍団の忠誠心》
すべてのクリーチャーは無尽を得る! なんかスゴいこと書いてる! 無尽デッキの切り札と言ったら《軍団の忠誠心》一択でしょう。
無尽は重複する能力なので、《アルダー・レイヴンガード大公爵》で無尽を付与したクリーチャーは無尽×2となり、トークンも2倍!
もし《我々の刃》を装備していたら無尽×3で3倍!
さらに《選定された行進》があれば6倍!?
最後はトークン大量生成からの《鍛冶の神、パーフォロス》で対戦相手全員を燃やし尽くしましょう!
クロタカ
無尽と速攻を得させる個人的オススメクリーチャーは《村背負いの大巨人》!
スゴい勢いでパワーアップしていく感じがめっちゃ楽しそう!
《九本指のキーネ》
次に紹介する統率者は《九本指のキーネ》です!
《九本指のキーネ》の特徴
《九本指のキーネ》は以下の能力を持っています。
威迫
護法 ― 9点のライフを支払う。
九本指のキーネがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたのライブラリーの一番上にあるカード9枚を見る。あなたはその中から門・カード1枚を戦場に出してもよい。その後、あなたが9つ以上の門をコントロールしているなら、残りをあなたの手札に加える。そうでないなら、残りをあなたをライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
「バルダーズ・ゲートの戦い」というセット名に相応しく、ゲート(門)シナジーを持つ統率者です。
『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』で新たに9枚の門が追加され、《九本指のキーネ》の固有色である青黒緑では、合計11枚の門を採用できるようになりました。
10種以上あるので《迷路の終わり》の勝利条件も達成可能!
戦闘ダメージを与えやすいように威迫を持っているのがナイスですね。さらに《剣を鍬に》などの単体除去や、《イス卿の迷路》などの攻撃クリーチャー対策を牽制する護法持ち。9点のライフ支払いはかなり重たいので、実質呪禁!
対戦相手にブロッカーが増えてきたら《盗賊の道》や《囁き絹の外套》を付けて、確実に戦闘ダメージを与えていきましょう。
なかなか門が揃わない時は、門サーチカード(《開門》、《迂回路》、《アンダーダークの調査》など)や、
土地サーチカード(《風景の変容》、《発見の誘惑》、《約束の刻》など)で持って来ればいいんです!
門がいっぱい出ると《ギルド会談》でめっちゃドローできそう!
門9枚まであと少しという状況になったら、《ヴェズーヴァ》や《演劇の舞台》で門をコピーするという手もありますよ。
《九本指のキーネ》と抜群に相性が良いカード
《大地の作り直し》
門9枚を一発で揃える呪文、それが《大地の作り直し》! 9マナと重たいですが、《九本指のキーネ》の能力でマナ加速していれば、結構楽に唱えられると思います。
門9枚が揃ったら、あふれる手札を《浄火の板金鎧》でパワーに変えたり、
大量の土地を《再鍛の黒き剣》でパワーに変えて統率者ダメージ狙いも良いですし、
《バルダーズ・ゲート》から大量のマナを生み出して、各種X呪文(《霰炎の責め苦》、《破滅の終焉》など)でフィニッシュなんてのも良さそうですね!
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》サンプルデッキ紹介
ピックアップしたオススメ統率者の中から、今回は《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》の統率者デッキを紹介します!
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(13)
- 《峰の恐怖》
- 《黒曜石の焦がし口》
- 《ドラゴンの遺産、ローザン》
- 《ヴァルカスの災い魔》
- 《ソード・コーストの海蛇》
- 《汚損破》
- 《髑髏砕きの一撃》
- 《冒涜の行動》
- 《サイクロンの裂け目》
- 《魔法暴走》
- 《吐炎》
- 《精霊龍、ウギン》
- 《天上都市、大田原》
ドロー or ドロー調整(13)
- 《パルン、ニヴ=ミゼット》
- 《煌めくドラゴン》
- 《ヤング・ブルー・ドラゴン》
- 《エインシャント・シルヴァー・ドラゴン》
- 《表現の反復》
- 《海門修復》
- 《プリズマリの命令》
- 《ヴァラクートの覚醒》
- 《大勝ち》
- 《同族の発見》
- 《タッサの二叉槍》
- 《眷者の居留地》
- 《祖先の道》
マナ加速(14)
- 《非凡なスワッシュバックラー》
- 《速爪の達人》
- 《黄金架のドラゴン》
- 《エインシャント・カッパー・ドラゴン》
- 《太陽の指輪》
- 《旅人のガラクタ》
- 《イゼットの印鑑》
- 《オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》
- 《独創のタリスマン》
- 《秘儀の印鑑》
- 《ドラゴンの財宝》
- 《カーネリアン・オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》
- 《ラピス・オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》
- 《ストーンスピーカー・クリスタル》
マナ・コスト軽減(3)
- 《龍王の召使い》
- 《ドラゴン語りのシャーマン》
- 《通報の角笛》
サーチ(2)
クリーチャー強化(2)
ブロックされなくする(3)
速攻付与(2)
使嗾する or 強制的に攻撃させる(7)
クリーチャー・トークン生成(2)
追加戦闘フェイズ(1)
- 《玉座の災い魔》
アーティファクトのコントロールを得る(1)
- 《ヘルカイトの暴君》
打ち消し(1)
クリーチャーコピー(1)
- 《玻璃池のミミック》
伝説のパーマネントをアンタップ(1)
クリーチャー化する土地(1)
- 《変わり谷》
墓地からドラゴン or ウギンを手札に戻す(1)
- 《精霊龍の安息地》
攻撃クリーチャー対策(2)
(分類外の)ドラゴンクリーチャー(3)
- 《スプライトのドラゴン》
- 《混沌のドラゴン》
- 《領空のヘルカイト》
※土地のほとんどはマナを加える効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
大量のドラゴン(合計24枚)で使嗾しまくって戦場を支配し、フライング・ドラゴン・アタックでとどめを刺す!
勝ちパターン紹介
1.《ヴェリュス山の恐怖》で《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》に二段攻撃を付与して、ダブストコマンダーアタック!
2.《ウトヴァラのヘルカイト》でドラゴン・トークン大量生成からの《峰の恐怖》or《ヴァルカスの災い魔》or《龍の大嵐》で対戦相手を燃やし尽くす!
3.《壮大な決戦》を超過して、デスゲームスタート!
今回の『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』統率者ピックアップはこれでおしまいです。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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2024.11.15お知らせ
MTGアリーナニュース(2024年11月11日)|お知らせ
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BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事