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第13回:デッキ紹介《リスの将軍、サワギバ》
読者の皆さん、こんにちは! 統率者連載担当のクロタカです。
先日、ついに待望の新セット『モダンホライゾン2』が発売されましたね!
『モダンホライゾン2』は主にモダン・フォーマットに向けたカードを収録した製品ですが、伝説のクリーチャーが合計23枚収録されていて、実は統率者戦的にも激熱セットなんです!
ということで今回はそんな激熱セット『モダンホライゾン2』に収録されているカードの統率者デッキを紹介していきます。
目次
統率者紹介
今回紹介するデッキの統率者は、《リスの将軍、サワギバ》です!
《リスの将軍、サワギバ》の特徴 その1
《リスの将軍、サワギバ》は以下の能力を持っています。
あなたのコントロール下で1つ以上のトークンが生成されるなら、代わりに、それらのトークンに加えてそれらのトークンの数に等しい数の緑の1/1のリス・クリーチャー・トークンが生成される。
トークンを生成したついでにリス・トークンも生成できちゃう強力な能力ですね。例えば《女王スズメバチ》で昆虫・トークンを4体生成した場合、リス・トークンも同数の4体生成することができます。
また、生成されるトークンの種類に関係なく能力は誘発するので、《不屈の追跡者》が生成する手掛かり・トークンや、《スカイクレイブの秘宝》のコピー・トークンでもリス・トークンは生成されます。
クロタカ
一気にクリーチャーの数を増やせるので、面で攻める戦術と相性が良さそうですね。
《リスの将軍、サワギバ》の特徴 その2
《リスの将軍、サワギバ》はリスをX体生け贄に捧げることで、対象のクリーチャー1体に+X/-Xの修整を付与することができます。
特徴その1の能力でリス・トークンを生成できるので、2つの能力がシナジーを形成しています。
リスを犠牲にする必要はありますが、自分のクリーチャーを強化したり、対戦相手のクリーチャーを除去したりとかなり柔軟に使える優秀な能力ですね。
クロタカ
特にリスがいっぱい並んでいる時は、対戦相手に相当なプレッシャーを与えることができますよ。
目指しているレベル
この記事では、こちらの統率者デッキパワーレベルでいうと5~6を目安に作っています。もっとカジュアルにしたい、もっとガチにしたいということであれば色々な改造ができると思いますので、ぜひご自身でも改造してみてください。
それではデッキリストをご紹介します。
デッキリスト
各カードの役割分類
除去(10)
ドロー(11)
マナ加速(12)
サーチ(2)
クリーチャー強化(7)
トークン生成(18)
- 《無情な無頼漢》
- 《小走り樫》
- 《さえずる魔女》
- 《無慈悲な略奪者》
- 《深き森の隠遁者》
- 《若葉のドライアド》
- 《リスの巣の守り手》
- 《ゼンディカーの報復者》
- 《ベレドロス・ウィザーブルーム》
- 《女王スズメバチ》
- 《リスのお喋り》
- 《忌むべき者の軍団》
- 《新緑の命令》
- 《リスの巣》
- 《囀り吐き》
- 《エシカの戦車》
- 《ウェストヴェイルの修道院》
- 《死者の原野》
トークン倍化(2)
各対戦相手ライフドレイン(1)
- 《想起の拠点》
クリーチャーを墓地から戦場に戻す or 墓地からカードを手札に戻す(2)
除去対策(1)
- 《群がりの庭》
攻撃クリーチャー対策(2)
(分類外の)リス・クリーチャー(1)
- 《リスの群れ》
※土地のほとんどはマナを生む効果なので割愛しました。
デッキコンセプト
トークン生成カードをプレイして《リスの将軍、サワギバ》の能力でリス・トークンを大量に生成し、並べたトークン軍団で攻めるのがデッキコンセプトです。
最終的には《巨森の波動》などでトークン軍団を強化して、対戦相手を殴り倒すことを目指しています。
現在の構成に至った経緯
『モダンホライゾン2』のプレビューで《リスの将軍、サワギバ》が公開された時に、「リスデッキ楽しそうじゃん!」と思いデッキを組むことにしました。
クロタカ
《リスの将軍、サワギバ》のボーダーレス版アートめっちゃ可愛いですよね!
「『モダンホライゾン2』の伝説たち 新規編」によると、サワギバが首にかけているものは自身が倒したドレイクの牙らしいです。
可愛い見た目に反して意外に武闘派!
まずリスデッキを組むということで、リス・クリーチャーやリス・トークン生成カード等のリス関連カードを調べました。そして調べてみると思った以上に数が少ない! エルフデッキみたいに「デッキのクリーチャー全部リスです!」なんて全然無理。
ということで早い段階でリス単的なデッキ構築は諦めました。まあないものは仕方ありませんね。幸い『モダンホライゾン2』でリス関連カードが多く追加されたので、それらを加味しながら、いろいろ厳選して合計11枚のリス関連カードを採用することにしました(《リスの巣の守り手》など)。
《リスの将軍、サワギバ》はトークン生成カードと相性抜群!と言うよりトークン生成カードがないと全然本領を発揮できません。なのでトークン生成カードを合計28枚と大量に採用しました(《若葉のドライアド》、《害獣の侵入》、《成長の発作》など)。
これでリス・トークンが大量に生成できるようになり、リスデッキと言えるレベルになりました。
その後対戦してみてドローカードが少なく感じたので、《オーランの凍り牙》や《威厳の魔力》などのドローカードを追加してデッキが完成しました。
《リスの将軍、サワギバ》デッキの良いところ
ここからはこのデッキの良いところを紹介していきます。
リス園を開ける!
前述した通りこのデッキには合計28枚のトークン生成カードが入っているので、《リスの将軍、サワギバ》で多くのリス・トークンを生成することができます。
特に《ゼンディカーの報復者》、《エズーリの捕食》、《忌むべき者の軍団》などの大量にトークンを生成できるカードとは相性抜群!
植物・トークン、ビースト・トークン、ゾンビ・トークンと一緒に「もうリス園開けるんじゃね!?」と思うくらい大量のリス・トークンを生成することができます。
この時《似通った生命》や《倍増の季節》があれば、さらに倍のトークンが生成できますよ!
クロタカ
「もっとトークンをいっぱい出したい!」という方には《再度の収穫》がオススメです。
《リスの将軍、サワギバ》含めて7体以上のクリーチャーがいる時に《壊死の呪詛》を唱えれば、対戦相手のクリーチャーを一掃しつつこちらはゾンビ・トークン6体とリス・トークン6体を生成できちゃいます!
もしトークンが除去されそうな時は、《ウェストヴェイルの修道院》でトークンを生け贄に捧げて《不敬の皇子、オーメンダール》に降臨してもらいましょう!
クロタカ
《リスの将軍、サワギバ》はトークン生成カード全般と相性が良く、かなり拡張性の高い統率者です。
新セットが出るたびに新しいトークン生成カードと入れ替えたりして長く楽しめるんじゃないかなと思います!
リス関連のカードがいっぱい入ってる!
やっぱりリスデッキを組むからにはリス・クリーチャーやリス・トークンを生成するカードをいっぱい使いたいですよね! 「現在の構成に至った経緯」でも書いた通り、このデッキには厳選した11枚のリス関連カードを採用しています。
ということでここからはそのリス関連カードをいくつかご紹介します。
《秘密を知るもの、トスキ》は能力てんこ盛りでこのデッキのエース的なリスです。サイズは1/1と貧弱ですが、破壊不能を持っているのでむしろめちゃくちゃ頑丈!
そして《秘密を知るもの、トスキ》の最大の特徴が、自分のコントロールしているクリーチャー1体が戦闘ダメージを与えるたびにカードを1枚引ける能力です。
《秘密を知るもの、トスキ》自身は何の回避能力も持たない1/1なのでなかなか戦闘ダメージを与えるのは難しいですが、並べたトークンたちで一斉攻撃すれば、一気に大量ドローできるかも!
クロタカ
リス・クリーチャーはあまりドローが得意ではないので、《秘密を知るもの、トスキ》のドロー能力はかなり貴重でありがたく感じますね。
《深き森の隠遁者》
《深き森の隠遁者》はリス・トークンを4体生成する能力と、自分がコントロールしているリスに+1/+1修整を付与する能力を持つ、《リスの将軍、サワギバ》と相性抜群のクリーチャーです。
《リスの将軍、サワギバ》がいる時に《深き森の隠遁者》を出せば、一気に8体のリス・トークンが生成されます! リスはみんな+1/+1修整されているので、そのまま攻撃すれば対戦相手に大ダメージを与えられそうですね!
《深き森の隠遁者》は消失3というデメリット能力を持っていますが、戦場に出た時に半ば仕事を終えているので、ほとんど気になりません。
《リスの巣》
《リスの巣》は土地にエンチャントできるオーラで、エンチャントしている土地をタップしてリス・トークンを1体生成できるようになります。
《リスの将軍、サワギバ》と組み合わせれば、毎ターン2体のリス・トークンが生成できて結構強力です。それらに《頭蓋骨絞め》を装備して即死亡からの2枚ドロー!なんて繋げられると楽しそうですね。
《リスのお喋り》
お喋りし過ぎて口から「ゴポッ!」と何かが飛び出しちゃってるところが可愛いですね。効果の方はフラッシュバックと合わせて合計2体のリス・トークンを生成することができます。
可愛げのあるカードパワーなので、対戦相手からのヘイトを下げる効果が期待できるかも!?
《リスの群れ》
リスデッキならばこれだけ大量のリスが描かれた《リスの群れ》を採用しないわけにはいかないでしょう!
戦場にある他のリスの数だけ+1/+1修整を受けるので、リス・トークンを生成できる《リスの将軍、サワギバ》とは相性抜群です。結構簡単にパワー10を超えたりするので、そのまま殴っても良いですし、《野生語りの帰還》を唱えて大量ドロー!なんて使い方も良さそうですね。
『モダンホライゾン2』のカードがいっぱい使える!
新セットが発売されたら新セットのカードをいっぱい使いたくなりますよね!
このデッキには『モダンホライゾン2』で新しく登場したカードを合計9枚(《リスの将軍、サワギバ》含む)と多めに採用しています。ここでは、その採用カードたちをいくつかご紹介します。
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》はすべての土地に森の基本土地タイプを付与する伝説の土地です。
クロタカ
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の森バージョンですね。
対戦相手を含むすべての土地が森になるので、森渡りを持つ《リスの将軍、サワギバ》はブロックされなくなります!
他に{C}しか生めない《作戦室》などで{G}を生めるようになったり、
マナが生めない《イス卿の迷路》からもマナが生めるようになったりと、なかなかに便利な土地です。
《貪欲なるリス》
可愛いと見せかけて、良く見ると結構ホラーっぽい雰囲気のリスちゃん。
自分のアーティファクトかクリーチャーを生け贄に捧げるたびに+1/+1カウンターを置く能力と、アーティファクトかクリーチャーを生け贄に捧げて1点回復しつつ1枚ドローできる能力を持っています。能力が自己完結していて1マナクリーチャーとしてはなかなかに優秀。
このデッキにはクリーチャー・トークンやアーティファクト・トークンを生成できるカードが多く入っているので、生け贄に捧げるカードに困ることはほぼないでしょう。
《暗殺者の戦利品》、《カルニの待ち伏せ》、《ハグラの噛み殺し》などのインスタントカードを構えつつ、対戦相手が何もして来なかったら{1}{B}{G}のドロー能力を起動する動きが強そうですね。
《囀り吐き》
ドングリ加工マシーン(?)を操作しているリスちゃんが可愛すぎる!
能力の方は、自分のアップキープにトークンを生け贄に捧げるとドングリ・カウンターを1個置き、ドングリ・カウンターの数だけ自分がコントロールしているリスに+1/+1修整を付与することができます。《囀り吐き》自身でリス・トークンを生成できるので、生け贄に捧げるトークンの準備に困ることはありません。
でもリスを強化する能力を持っているので、せっかくなら《さえずる魔女》で生成したネズミ・トークンなどを生け贄に捧げて、リスは温存していきたいですね。
《新緑の命令》
《新緑の命令》は以下の効果を持つカードです。
以下から2つを選ぶ。
- プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは緑の1/1のリス・クリーチャー・トークン2体をタップ状態で生成する。
- プレインズウォーカーの忠誠度能力1つを対象とする。それを打ち消す。
- 墓地からカード1枚を対象とする。それを追放する。
- プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは3点のライフを得る。
トークン生成、忠誠度能力打ち消し、墓地追放、ライフ回復から2つを選べる、めちゃくちゃ柔軟なインスタントです。
特にリス・トークン2体生成モードが強力! 基本はこのリス・トークン生成モードを選び、もう1つのモードは状況に応じて選択することになります。統率者戦では墓地を利用した強力なデッキが多くあるので、墓地追放モードは結構使い所がありそうですね。
例えば対戦相手が《頑強》でクリーチャーを墓地から復活させようとしたり、
《無名の墓》でライブラリーから《不可思議》を墓地に置いた時に墓地追放モードを合わせられると最高です!
《永久の証人》
《永久の証人》は《永遠の証人》のリメイクカードです。《永遠の証人》同様、戦場に出た時に墓地にあるカードを1枚手札に戻せる能力を持っています。
《永久の証人》の特徴は、墓地にいる時に永遠コストを支払うことで、ゾンビ化したコピー・トークンとして戦場に戻れるところです。
トークンになってはいますが能力は《永久の証人》から引き継いでいるので、永遠で戦場に出た時も墓地のカードを回収可能です。
クロタカ
2回戦場に出られて、2枚も墓地から回収できる、もうアドバンテージの塊のようなカードですね!
トークンを生成するので《リスの将軍、サワギバ》がいればリス・トークンを生成することもできますよ。
ピックアップカード
ここからはいくつかのカードをピックアップして紹介していきます。
《無情な無頼漢》
《無情な無頼漢》は{2}{B}を支払いクリーチャー1体を生け贄に捧げることで宝物・トークン2つを生成する能力を持っています。
この《無情な無頼漢》と《リスの将軍、サワギバ》を組み合わせると以下のような動きができるようになります。
- 《無情な無頼漢》の能力でクリーチャーを生け贄に捧げて宝物・トークンを2つ生成し、《リスの将軍、サワギバ》の能力でリス・トークン2体を生成
- 宝物・トークン2つと{1}を支払い、《無情な無頼漢》の能力でリス・トークンを生け贄に捧げて宝物・トークンを2つ生成し、《リスの将軍、サワギバ》の能力でリス・トークン2体を生成(差し引きリス・トークン+1体)
その後、マナがあるだけ上記手順を繰り返すことで、リス・トークンを増やし続けることができるんです!
この時《似通った生命》か《倍増の季節》があればフィーバータイムに突入! 宝物・トークンとリス・トークンが2倍の4つずつ生成されるので、結果的に好きなだけ宝物・トークンとリス・トークンを生成できちゃいます!
さらに《無情な無頼漢》は宝物・トークンを3つ生け贄に捧げることでカードを1枚引く能力を持っているので、無限に生成した宝物・トークンを生け贄に捧げて好きなだけカードを引くことが可能に! ここまでいくと、そのままゲームに勝利できそうですね!
クロタカ
《無情な無頼漢》&《リスの将軍、サワギバ》&《似通った生命》or《倍増の季節》の組み合わせは強力な分ヘイトもかなり高いです。
あまり狙いにはいかず、たまたま揃ったらラッキー程度に考えておきましょう!
《無慈悲な略奪者》
《無慈悲な略奪者》は自分がコントロールしているクリーチャーが死亡するたびに宝物・トークン1つを生成できるクリーチャーです。死亡するクリーチャーがトークンでも能力が誘発するところが特徴的ですね。
《無慈悲な略奪者》と《リスの将軍、サワギバ》を組み合わせると以下のような動きが可能になります。
- 《リスの将軍、サワギバ》のリス生け贄能力を起動して対象のクリーチャーに+1/−1修整
- リスが死亡したので《無慈悲な略奪者》の能力で宝物・トークンを1つ生成し、《リスの将軍、サワギバ》の能力でリス・トークン1体を生成
- 宝物・トークンとリス・トークンをコストにして、再び《リスの将軍、サワギバ》のリス生け贄能力を起動、対象のクリーチャーに+1/−1修整
上記手順を繰り返すことで、好きなだけクリーチャーに+1/−1修整を付与し続けることができます! こうなると対戦相手のクリーチャー全部のタフネスを0にして一掃したり、自分のクリーチャーを死亡しない範囲で強化したりすることができますよ!
クロタカ
《再鍛の黒き剣》、《勇壮な体形》、《驚異的成長》などを《リスの将軍、サワギバ》に付けつつ、さらにパワーを強化すれば、統率者ダメージで対戦相手を殴り倒せそうですね。
《エシカの戦車》
《エシカの戦車》は戦場に出た時に2/2の猫・トークン2体を生成できる機体カードです。
《リスの将軍、サワギバ》と組み合わせればさらにリス・トークン2体が出てきて、さながら森の動物園状態に!
そして《エシカの戦車》は搭乗して攻撃すると、自分がコントロールしているトークンのコピーを1つ生成することができるんです! トークンを生成しているので、もちろん《リスの将軍、サワギバ》の能力も適用されますよ!
クロタカ
《忘却の偶像》で生成したエルドラージ・トークンなどをコピーできるとインパクト絶大ですね!
デッキの回し方で意識するポイント
ここからはデッキの回し方について確認していきましょう。
《リスの将軍、サワギバ》を戦場に出してからトークンを生成する
トークン生成カードは《リスの将軍、サワギバ》がいる時にプレイすれば、必ずリス・トークンが追加で生成されます。せっかくならリス・トークンが追加で出てきた方がお得ですよね。なのでまずは最速で《リスの将軍、サワギバ》を戦場に出しましょう!
《エルフの神秘家》、《ラノワールのエルフ》、《極楽鳥》などの通称マナクリーチャーを駆使すれば、最速2ターン目には《リスの将軍、サワギバ》を戦場に出すことができますよ。
対戦相手からのヘイトが上がって《リスの将軍、サワギバ》が破壊されそうな時は、リスデッキ専用土地とも言える《群がりの庭》で守ってあげましょう!
クロタカ
「どうしても1ターン目から《リスの将軍、サワギバ》を戦場に出したい!」という方は、《宝石の睡蓮》の採用を検討してみてはいかがでしょうか。
《リスの将軍、サワギバ》の起動型能力の起動は慎重に
《リスの将軍、サワギバ》の起動型能力はリスが大量にいれば、対戦相手のファッティなクリーチャーでも除去できる強力な能力です。ただしそのコストとしてリスを生け贄にする必要があり、自分のリス園の仲間達は減ってしまいます。
このデッキはリスを並べて《リスの君主》、《深き森の隠遁者》、《囀り吐き》などで強化して攻めるのが基本戦略なので、リスの数はあまり減らしたくありません。
なので《リスの将軍、サワギバ》の起動型能力はどうしても除去しないとヤバいようなクリーチャー(例えば《核の占い師、ジン=ギタクシアス》、《飢餓の声、ヴォリンクレックス》など)以外には使用しないようにしましょう。
{B}が残っていると対戦相手にプレッシャーを与えてこちらのヘイトが上がってしまうので、除去する気がない時は事前にその意思がないことを対戦相手に伝えちゃいましょう。そうすることで少しヘイトを下げることができると思います。
クロタカ
あえて土地をフルタップにして起動型能力を起動できないようにするという手も有効ですよ。
名前が異なる土地をサーチする
このデッキにはトークン生成カードとして《死者の原野》を採用しています。
《死者の原野》を有効活用するには、なるべく名前が異なる土地を多くコントロールしておく必要があるので、デッキ内の土地種類数は29種類(モードを持つ両面カードを含む)と多めになっています。
《死者の原野》のために《森》と《冠雪の森》、《沼》と《冠雪の沼》を併用しています。もし《三顧の礼》、《耕作》、《遥か見》などの土地サーチカードをプレイする場合は、まだ戦場に出ていない名前の土地をサーチするようにしましょう。
《北方行》では《森林の地割れ》をサーチするのがオススメですよ。
勝ちパターン紹介
ここからはいよいよこのデッキの勝ちパターンについて紹介していきます。
戦闘リス軍隊でオーバーラン!
リスや他のクリーチャーたちを全体強化して対戦相手を殴り倒す勝ちパターンです。
このデッキには自分のクリーチャー全体を強化するカードを多く採用しているので(《雷足のベイロス》、 《巨森の波動》、 《野生語りの帰還》など)、
これらで並べているクリーチャーを強化すれば、対戦相手に大ダメージを与えられることでしょう!
そして特に爆発力のある強化カードが《孔蹄のビヒモス》、《獣使いの昇天》、《旗印》の3枚です。
例えばリスが7体くらいいる状態でこれらのカードをプレイできれば、合計パワーが40を超えて対戦相手のライフを一気に吹っ飛ばすことができます!
《想起の拠点》で大量ライフドレイン!
《想起の拠点》で対戦相手のライフをドレインし尽くす勝ちパターンです。
《想起の拠点》は戦場に出た時に1/1の人間・兵士・トークン1体を生成し、自分がコントロールしているクリーチャーが死亡するたびに対戦相手から1点ドレインできるエンチャントです。
クロタカ
地味ながらトークンを生成するので、しっかり《リスの将軍、サワギバ》ともシナジーのあるナイスカードです。
終盤、対戦相手のライフが残り少なくなってきた時に、《リスの巣の守り手》、《リスの巣》、《囀り吐き》などで生成したリス・トークンを《リスの将軍、サワギバ》の起動型能力で生け贄に捧げれば、一気に残りのライフを吸い尽くせるかも!
また、 《ゼンディカーの報復者》、《エズーリの捕食》、《忌むべき者の軍団》などで大量にトークンを生成した後に、《同族の支配》でトークンもろとも破壊すれば、一度に10点以上ドレインできそうですね!
クロタカ
ドレイン戦略をもっと推し進める場合は、《ズーラポートの殺し屋》、《血の芸術家》、《執念深い吸血鬼》などもオススメですよ。
《小走り樫》& 《キヅタ小径の住人》でリス大量発生!
《小走り樫》と《キヅタ小径の住人》のコンボでリスを大量発生させて対戦相手を蹂躙する勝ちパターンです。
《小走り樫》は進化を持ち、自身に+1/+1カウンターが1個以上置かれるたびにリス・トークン1体を生成できるクリーチャーです。進化で+1/+1カウンターを置けるので、自身よりパワーかタフネスが大きいクリーチャーが出るたびにリス・トークンを生成することができます。
《キヅタ小径の住人》は自分の戦場に緑のクリーチャーが出るたびに、クリーチャー1体に+1/+1カウンターを置ける能力を持っています。この《キヅタ小径の住人》と《小走り樫》を組み合わせると以下のような動きができるようになります。
- 《小走り樫》が戦場にいる状態で《キヅタ小径の住人》を戦場に出す ※《小走り樫》と《キヅタ小径の住人》が戦場にいる状態で、緑のクリーチャーを戦場に出すでも可
- 《小走り樫》より《キヅタ小径の住人》の方がパワー/タフネスが大きいので、《小走り樫》の進化が誘発し+1/+1カウンターを1個置く
- 《小走り樫》に+1/+1カウンターが置かれたのでリス・トークンを1体生成する
- 緑のクリーチャーが戦場に出たので《キヅタ小径の住人》の能力が誘発し、《小走り樫》に+1/+1カウンターを1個置く
以降、3~4の手順を繰り返すことでリス・トークンを好きなだけ生成し、《小走り樫》に好きなだけ+1/+1カウンターを置けるようになります! 次のターンになれば1億体くらいのリス・トークンとパワー1億くらいの《小走り樫》で、確実に対戦相手を殴り倒せることでしょう!
《ベレドロス・ウィザーブルーム》からの《破滅の終焉》!
タイトルの通り《ベレドロス・ウィザーブルーム》から《破滅の終焉》に繋げてフィニッシュする勝ちパターンです。
《ベレドロス・ウィザーブルーム》は各アップキープに邪魔者・トークンを1体生成することができ、
10点のライフを支払うことで、毎ターン1回だけ自分がコントロールしている全ての土地をアンタップすることができます。この土地アンタップ能力を使って12マナ以上生み出し、《破滅の終焉》をX=10以上でプレイしましょう。
そうすることでライブラリーからクリーチャーをサーチしつつ、自分のクリーチャー全体に+10/+10以上の修整と速攻が付与され、圧倒的な攻撃力で対戦相手を殴り倒せるはず!
今回の統率者戦デッキ紹介はこれでおしまいです。
クロタカ
《リスの将軍、サワギバ》は可愛さと強さを兼ね備えためっちゃ凄い統率者です。
せっかく『モダンホライゾン2』でリスカードも増えたことですし、この際みんなでリス園を開いちゃいましょう!
次回はすでに楽しそうなカードが一部公開されていて、期待感MAXな7月23日発売の新セット『フォーゴトン・レルム探訪』に収録されるカードや、統率者デッキに収録されるカードを紹介する予定です。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。お楽しみに!
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