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『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド

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『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月)注目の出来事

Adam Styborski

2020年10月27日

 

(編注:この記事はリーグ・ウィークエンド取材班のメーガン・ウォルフ/Meghan Wolffとコービン・ホスラー/Corbin Hosler協力のもとで作成されました。)

(編訳注:埋め込み動画は英語実況あるいは選手個人の配信のものです。)

 『ゼンディカーの夜明け』スプリットにおける最初のリーグ・ウィークエンドが決着した。2日間にわたるMPLとライバルズ・リーグの激戦を経て、2020-2021ポストシーズンにおけるポイント・レースを先導するプレイヤーが決まった(編訳注:順位表はこちら:英語)。一新されたスタンダード環境のもとで、各リーグとも素晴らしい試合が繰り広げられた。「『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月)」は、シーズンの開幕を華々しく飾ったのだ。

 この2日間における注目の出来事をご紹介しよう。

新たなスタンダード環境

 スタンダードにとって困難な1年も、ようやく落ち着きを取り戻したのかもしれない。リーグ・ウィークエンドでは、両リーグともさまざまなタイプのデッキが姿を見せた(人気を集めるデッキも複数にわたった)。

Zendikar-Rising-League-Weekend-MPL-October-Metagame.jpg Zendikar-Rising-League-Weekend-Rivals-October-Metagame.jpg

 無論、プレイヤーたちの興味は「実際に勝ったデッキ」に向けられていることだろう。以下に、複数人が使用したデッキについて両リーグ合算の勝率(同系戦は除く)を掲載する。

アーキタイプ 使用者数 勝率
ディミーア・ローグ 24 60.6%
アゾリウス・ブリンク 16 27.0%
グルール・アドベンチャー 7 65.3%
ティムール・ランプ 4 49.1%
ラクドス・ミッドレンジ 4 60.4%
ジェスカイ・コントロール 2 22.0%
アブザン・予言された壊滅 2 45.5%
セレズニア・ブリンク 2 69.7%
ディミーア・コントロール 2 37.5%
//
マット・ナス/Matt Nass(左)、ジェイコブ・ウィルソン/Jacob Wilson(右)

 「セレズニア・ブリンク」を使用したのは、マット・ナスとジェイコブ・ウィルソンの2名だ。彼らはほぼ同一のリストで週末を戦い抜き、両者とも12試合で8勝を挙げた。数ある《空を放浪するもの、ヨーリオン》でパーマネントを「ブリンク」するデッキの中でも、彼らが使用したものは《空を放浪するもの、ヨーリオン》を「相棒」にせずメインデッキを60枚に留めている。

Matt Nass - 「セレズニア・ブリンク」
ライバルズ・リーグ『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月)8勝4敗 / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
9 《
4 《平地
4 《豊潤の神殿
4 《枝重なる小道
-土地(21)-

4 《金のガチョウ
1 《魅力的な王子
1 《漁る軟泥
4 《ラノワールの幻想家
4 《スカイクレイブの亡霊
4 《意地悪な狼
4 《空を放浪するもの、ヨーリオン
-クリーチャー(22)-
4 《パンくずの道標
2 《ガラスの棺
2 《耕作
4 《エメリアの呼び声
2 《エルズペス、死に打ち勝つ
2 《怪物の代言者、ビビアン
1 《精霊龍、ウギン
-呪文(17)-
4 《鎖巣網のアラクニル
3 《漁る軟泥
1 《打ち壊すブロントドン
3 《巻き添え
2 《ガラスの棺
2 《エルズペス、死に打ち勝つ
-サイドボード(15)-

 最も高い勝率を記録したのは「セレズニア・ブリンク」となったが、この週末においてメタゲームを揺るがしたのは「グルール・アドベンチャー」を手にした7名だろう。中でもMPL選手の佐藤 レイは12試合中11勝の大活躍を見せた。

Rei-Sato-Player-Card-Front.png
佐藤 レイ

 「ディミーア・ローグ」や「アゾリウス・ブリンク」が支配する環境を「グルール・アドベンチャー」が切り開いたことを見るに、《エッジウォールの亭主》や《砕骨の巨人》、《エンバレスの宝剣》はいまだ侮れない勢力であると言えるだろう。

 リーグ・ウィークエンドで最も多くの人気を集めたのは「ディミーア・ローグ」だったが、その選択は間違っていなかったことが証明された。それでもこのデッキには「《夢の巣のルールス》か《サメ台風》か」の選択肢があり、前者はより幅広いメタゲーム上で成功を収め、後者は避けては通れない同系戦において有利をつけている。

Reid Duke - 「ディミーア・ローグ」
MPL『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月) 8勝4敗 / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
6 《
4 《
4 《欺瞞の神殿
4 《ゼイゴスのトライオーム
4 《清水の小道
2 《ロークスワイン城
-土地(24)-

4 《盗賊ギルドの処罰者
4 《空飛ぶ思考盗み
-クリーチャー(8)-
2 《血の長の渇き
2 《塵へのしがみつき
4 《湖での水難
3 《無情な行動
2 《本質の散乱
1 《取り除き
1 《否認
2 《無礼の罰
2 《シルンディの幻視
4 《サメ台風
4 《物語への没入
1 《アガディームの覚醒
-呪文(28)-
3 《強迫
2 《血の長の渇き
2 《塵へのしがみつき
1 《否認
2 《神秘の論争
2 《絶滅の契機
3 《凪魔道士の威圧
-サイドボード(15)-
Carlos Romão - 「ディミーア・ローグ」
MPL『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月) 8勝4敗 / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
4 《
3 《
4 《欺瞞の神殿
2 《ゼイゴスのトライオーム
4 《清水の小道
4 《寓話の小道
-土地(21)-

4 《マーフォークの風泥棒
4 《遺跡ガニ
4 《盗賊ギルドの処罰者
4 《空飛ぶ思考盗み
-クリーチャー(16)-
3 《血の長の渇き
1 《塵へのしがみつき
4 《湖での水難
3 《無情な行動
2 《神秘の論争
1 《死住まいの呼び声
3 《アガディームの覚醒
1 《凪魔道士の威圧
4 《物語への没入
1 《海門修復
-呪文(23)-
1 《夢の巣のルールス
-相棒(1)-

1 《塵へのしがみつき
2 《取り除き
2 《否認
2 《死住まいの呼び声
1 《神秘の論争
2 《絶滅の契機
2 《タッサの介入
2 《凪魔道士の威圧
-サイドボード(14)-

 「ディミーア・ローグ」が人気を集めた理由を大まかに言えば、アグレッシブな戦略もコントロール戦略もとれる点にある。

Corey-Burkhart-Player-Card-Front.png
コーリー・バークハート/Corey Burkhart

「このデッキはアグロにもコントロールにもなれる。ならず者たちは何でもできるんだ。」と、「ディミーア・ローグ」を用いて6勝5敗の成績を収めたライバルズ・リーグ選手コーリー・バークハートは語る。

「あとは、本番にぴったり合うデッキリストを用意できるかどうかだ。(チーム「RIW」の)ザック・アレン/Zach Allenとカイル・ボージェム/Kyle Boggemesのおかげで、自信あるリストに仕上げることができた。自分のプレイスタイルに合うカードをたくさんプレイできて、本当に楽しかったよ」

 そのプレイの幅広さと多角的な攻め手(攻撃、切削、パーミッション)は、盛り上がる瞬間をいくつも演出した。

 

 

 

 バークハートは《遺跡ガニ》と《夢の巣のルールス》を中心にした構築を選んだが、一方でMPL選手のリード・デューク/Reid Dukeやライバルズ・リーグ選手のルイス・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargasといった「サメ側」のプレイヤーを擁するチーム「CFB」の面々は、サイクリングで飛行クリーチャーを呼び出せる柔軟な6マナのエンチャントをプランに組み込むことにした。

 そしてそれは、このような殿堂同士の一幕を演出した。

 

「僕らはディミーアとアゾリウスが人気を集めると予想していた。打ち消し呪文が飛び交う環境なら、インスタント・タイミングで動ける能力に大きな価値があると考えたんだ」と、デュークは語る。

Reid-Duke-Player-Card-Front.png
リード・デューク

「とりわけ《サメ台風》は打ち消し呪文も《スカイクレイブの亡霊》もかわせるから、アゾリウスに対して最高の1枚だった。それから、《マーフォークの風泥棒》や《遺跡ガニ》のような弱めのクリーチャーを採用しなくても脅威の数を維持できる。デッキの回りが良ければそれらは最高の働きを見せてくれるけれど、単体では機能しない場面もあるんだ」

 デュークとスコット=ヴァーガスはそれぞれのリーグで好成績を記録し、またカルロス・ロマオ/Carlos Romãoのように《夢の巣のルールス》型を使用したプレイヤーも成功を収めた。「《夢の巣のルールス》か《サメ台風》か」の議論はすぐには決着しなそうだ。

 最大の驚きは、「アゾリウス・ブリンク」の墜落だろう(特にこのデッキを選択したプレイヤーには衝撃だったはずだ)。《空を放浪するもの、ヨーリオン》はこの週末に向けて大きな勢力を取り戻していたが、選手たちはそれにしっかり備えていたのだ。

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テオ・ムーティエ/Théo Moutier

 とはいえ、まったく希望が持てないわけではない。スタニスラフ・ツィフカ/Stanislav Cifkaやルイス・スコット=ヴァーガスはこのデッキでまさに下馬評通りの活躍を見せ9点を獲得し、ライバルズ・リーグを先導する。同系統のデッキを用いたテオ・ムーティエは語る。

Théo Moutier - 「アゾリウス・ブリンク」
ライバルズ『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月) 5勝7敗 / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
10 《
9 《平地
4 《啓蒙の神殿
1 《平穏な入り江
4 《ラウグリンのトライオーム
2 《ヴァントレス城
1 《アーデンベイル城
-土地(31)-

4 《スカイクレイブの亡霊
3 《空を放浪するもの、ヨーリオン
2 《夢さらい
-クリーチャー(9)-
4 《ガラスの棺
4 《精神迷わせの秘本
4 《海の神のお告げ
4 《メレティス誕生
3 《本質の散乱
3 《否認
3 《太陽の神のお告げ
3 《意味の渇望
2 《神秘の論争
3 《空の粉砕
4 《エルズペス、死に打ち勝つ
3 《エメリアの呼び声
-呪文(40)-
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン
-相棒(1)-

3 《神秘の制圧
2 《垣間見た自由
1 《否認
2 《神秘の論争
1 《空の粉砕
4 《サメ台風
1 《崇高な天啓
-サイドボード(14)-

「デッキはコントロール寄りの『アゾリウス・ブリンク』を選択しました。『ゴルガリ・アドベンチャー』や他の《空を放浪するもの、ヨーリオン》デッキに強く、『ローグ』とも互角に戦えるから」と、ムーティエは説明した。

「この週末に向けては、ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Deprazとルイ・デルトゥール/Louis Deltourとともに取り組みました。私たちは基本的に、1週間かけてほぼすべてのデッキを試す方法を取っています。ジャン=エマニュエルは主に《空を放浪するもの、ヨーリオン》デッキを担当し、ルイが『ローグ』、そして私が『アドベンチャー』の担当でした。彼らと一緒に取り組んでいなければ、私は恐らくこの週末唯一の『ゴルガリ・アドベンチャー』使いになっていたと思います!」

大勢力以外のデッキ

 現行スタンダードにはバラエティ豊かなデッキが存在し、予想外のデッキを選択することでアドバンテージを得ることもできた。上記の表で特に注目すべきは使用者2名の素晴らしい成績を支えた「セレズニア・ブリンク」だが、強力なメタ外のデッキはこれだけではない。

Simon Görtzen - 「4色サイクリング」
『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月) / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
2 《平地
1 《サヴァイのトライオーム
1 《ラウグリンのトライオーム
4 《陽光昇りの小道
4 《針縁の小道
4 《河川滑りの小道
-土地(16)-

4 《繁栄の狐
4 《ドラニスの癒し手
4 《ドラニスの刺突者
4 《雄々しい救出者
-クリーチャー(16)-
4 《踏み穴のクレーター
4 《血の希求
4 《驚くべき発育
3 《切り裂かれた帆
4 《記憶漏出
3 《髑髏砕きの一撃
4 《天頂の閃光
2 《願い与えの加護
-呪文(28)-
1 《夢の巣のルールス
-相棒(1)-

3 《トーモッドの墓所
3 《レッドキャップの乱闘
2 《血の長の渇き
2 《一心同体
1 《切り裂かれた帆
3 《神秘の論争
-サイドボード(14)-

 《天頂の閃光》を勝ち手段に据えた「サイクリング」デッキ。サイクリングにより墓地のカードが増えていく(『ローグ』デッキの狙い通りになる)ものの、それを欠点ではなく「特長」にしたのがこの形だ。

Simon-Gortzen-Player-Card-Front.png
サイモン・ゴーツェン/Simon Görtzen

「『ローグ』の同系戦に気が進まなかったから、『サイクリング』を選んだ。積極的に切削されてもそう悪くならないように組み上げたよ」と、ライバルズ・リーグ選手のサイモン・ゴーツェンは言う。今回のリーグ・ウィークエンド唯一の「4色サイクリング」が週末を通して7点のポイントを獲得したのは、特筆すべきことだろう。

「『ローグ』にたくさん勝てたし、この選択には満足しているよ」

 とはいえ、「ディミーア・ローグ」側にも隠し技があったようだ。

 

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パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosa

 MPLの方では、殿堂顕彰者パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサが使用者の少ない「ラクドス・ミッドレンジ」で総合成績2位につけた。

Paulo Vitor Damo da Rosa - 「ラクドス・ミッドレンジ」
MPL『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月) 9勝3敗 / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
6 《
4 《
4 《悪意の神殿
1 《ロークスワイン城
4 《寓話の小道
-土地(19)-

4 《死の飢えのタイタン、クロクサ
4 《ぬかるみのトリトン
4 《義賊
4 《砕骨の巨人
2 《残忍な騎士
2 《悪ふざけの名人、ランクル
2 《アゴナスの雄牛
-クリーチャー(22)-
4 《血の長の渇き
4 《髑髏砕きの一撃
4 《ティマレット、死者を呼び出す
3 《ペラッカの捕食
2 《ハグラの噛み殺し
2 《死者を目覚めさせる者、リリアナ
-呪文(19)-
2 《スカイクレイブの影
1 《アゴナスの雄牛
2 《強迫
1 《塵へのしがみつき
2 《苦悶の悔恨
2 《切り裂かれた帆
1 《取り除き
2 《エルズペスの悪夢
1 《魂の粉砕
1 《死者を目覚めさせる者、リリアナ
-サイドボード(15)-

「『ラクドス・ミッドレンジ』が現環境最強のデッキだとは思わない(現環境最強は『ローグ』か、最適な形の《空を放浪するもの、ヨーリオン》だろうね)……この週末に向けては、《空を放浪するもの、ヨーリオン》が『最多勢力』になると予想されていた。だから多くのプレイヤーが、『ゴルガリ・アドベンチャー』のようなデッキに負けないようにしつつ自然と裏をかけるデッキ(『ローグ』)に切り替えてくると考えたんだ。『ラクドス・ミッドレンジ』は『ローグ』にかなり有利だけれど、《漁る軟泥》を擁するデッキには不利だ。今回のメタゲームにおいては良い立ち位置にあると思ったんだ」

//
オータム・バーチェット/Autumn Burchett(左)、エマ・ハンディ/Emma Handy(右)

 MPL選手のオータム・バーチェットもまた、ライバルズ・リーグのエマ・ハンディとともに同じデッキで同じ成績を収めた。2人が使用したのは、どのゲームでもビッグ・プレイを決められるようデザインされたデッキだった。

Autumn Burchett - 「ティムール・ランプ」
『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(10月) 7勝5敗 / スタンダード (2020年10月24~25日)[MO] [ARENA]
4 《
3 《
2 《
4 《ケトリアのトライオーム
4 《岩山被りの小道
1 《河川滑りの小道
4 《寓話の小道
-土地(22)-

4 《水蓮のコブラ
4 《砕骨の巨人
4 《ラノワールの幻想家
3 《カザンドゥのマンモス
2 《玻璃池のミミック
4 《峰の恐怖
4 《豆の木の巨人
-クリーチャー(25)-
4 《耕作
2 《髑髏砕きの一撃
1 《神秘の論争
4 《発生の根本原理
2 《精霊龍、ウギン
-呪文(13)-
3 《鎖巣網のアラクニル
2 《長老ガーガロス
3 《焦熱の竜火
2 《神秘の論争
2 《サメ台風
3 《怪物の代言者、ビビアン
-サイドボード(15)-

 「ティムール・ランプ」はまさに「ビッグ・プレイ」にうってつけだ。このデッキは、《豆の木の巨人》や《耕作》で土地を増やし、《発生の根本原理》や《精霊龍、ウギン》、《髑髏砕きの一撃》、《峰の恐怖》といった超強力なカードに素早くアクセスできるようにする。

 このデッキの強さは結果が物語っていよう。

 

 

「デッキ登録の前夜までは『ローグ』を使うつもりでしたが、どうもしっくり来ませんでした」と、バーチェットは振り返る。「そこでデッキ登録があと数時間に迫る中、さまざまなサイドプランで『ローグ』の同系戦をプレイしてみたところ、適切なアプローチを取れば互角で動かないと感じました。だからもうこのデッキは封印したんです! そして一風変わったデッキを選択したことが功を奏しました。純粋なデッキパワーがかなり高かったのが良かったと思います」

観戦の楽しみ

 リーグ・ウィークエンドの模様は71名の選手たちがそれぞれの配信チャンネルで試合を配信し、マジックの観戦体験は世界中に広がった。

 中には、特定のプレイヤーとの再戦を楽しみにしていた者もいるようだ。

 イヴァン・フロック/Ivan Flochとヨエル・ラーション/Joel Larssonは倒した。あとはもう一度イーライ・ラヴマン/Eli Lovemanと当たれば、PTトップ8で俺を敗退させたやつ全員にやり返せたのに。 #MTGLeagueWeekend

 

 また、(うっかり)テーブルトップでの体験を繰り返す者もいた。

 第1回戦を寝過ごすのはBenSあるある。10:30に携帯のアラームをセットしてすぐ隣に置いておいたけど、思わず寝てしまった! とにかく切り替えよう。「@MrChecklistcardエネルギー」残りのラウンドにぶつけるぞ!

 

 それから、マジック・プレイヤーなら誰もが感じることを共有した者も。

カード名:《物語への没入

僕が期待していること:勝利への突入

実際に起きること:土地への埋没

2日目、1-3

 

 試合の合間には、ダモ・ダ・ロサが観衆に懐かしの画像を見せていた。

#MTGLeagueWeekendの「back soon(再開までお待ちください)」画像賞は、http://twitch.tv/pvddrです!

MPL選手やライバルズ・リーグ選手の戦いを応援しましょう!

@PVDDR

 

 そして試合は緊張の連続だった。

 

 

 中でも最高の瞬間は、プレイヤーが「実際に席を離れた」この一幕だろう。

 

 11月7~8日(PST)には「『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド(11月)」が行われる。再びtwitch.tv/magicにて激戦の模様をお伝えするので、ぜひご覧あれ!

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