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世界選手権11

国別対抗戦 決勝戦(モダン):三原 槙仁(千葉) vs. Sveinung Bjørnerud(ノルウェー)
Game 1
先攻の三原は、《呪文滑り》《欠片の双子》《差し戻し》《詐欺師の総督》《ギタクシア派の調査》、土地2枚という、コンボを成立させながら、妨害手段もありという、この上ないハンドをキープ。 ビョーネルドがワンマリガンしてゲームはスタート。 後手の《野生のナカティル》から始まり、2ターン目、三原は《ギタクシア派の調査》をファイレクシア・マナでプレイ。ビョーネルドのハンドを確認すると、《貴族の教主》2枚、《クァーサルの群れ魔道士》、《聖遺の騎士》、土地という構成。 《クァーサルの群れ魔道士》は危険だが、《呪文滑り》があるし、順調にいけばコンボは干渉されづらそうな手札だ。 これを見て三原はプランを決める。 《呪文滑り》をプレイして、ターン終了。 《貴族の教主》をプレイして賛美のバックアップを受けた《野生のナカティル》攻撃は当然スルーしてライフを14とする。 帰ってきた三原のターン、メインで《詐欺師の総督》をプレイして土地をアンタップ。さらに《手練》をプレイしてターン終了。 クァーサルを追加しながら《野生のナカティル》で懸命にライフを削るビョーネルドだが、三原の《欠片の双子》が《詐欺師の総督》に無事エンチャントされ、Game 1は下馬評通りあっさりと終了。 三原 1-0 ビョーネルド シャッフルをしていると、両隣から勝利の報告が。日本、それぞれのプレイヤーが1-0として、王手をかける。Game 2
お互いにマリガンなしで、ビョーネルドの《貴族の教主》からスタート。《呪文滑り》をプレイする三原に対して、《聖遺の騎士》、さらには《古えの遺恨》で《呪文滑り》を破壊と、Game1とは打って変わってビョーネルドがイニシアチブを握る。
既に《欠片の双子》が手札にある三原。《手練》を使ってライブラリを掘り進む三原だが、相方の《やっかい児》と《詐欺師の総督》にはたどり着けない。
そんな三原をしり目に、《聖遺の騎士》を起動。フェッチランド経由で墓地へと土地を送り込み《聖遺の騎士》をパンプアップ。《クァーサルの群れ魔道士》も戦線に追加して、賛美×2しつつのアタックで、三原のライフは一気に12へ。
その後も《手練》する三原だが、土地以外のカードを引くことができず、瞬殺。
三原 1-1 ビョーネルド
Game 3
何とか先に一勝をもぎ取りたい両チーム。3ゲーム目にもつれ込み、緊張感が高まる。 お互いにマリガンなし。三原は《鏡割りのキキジキ》《手練》《不忠の糸》《詐欺師の総督》、土地3枚というまずまずの手札をキープ。防御手段は無いものの、コンボは揃っている。 三原の《手練》、ビョーネルドの《野生のナカティル》でゲームはスタート。 さらに《貴族の教主》をビョーネルドが追加し、《蒸気孔》スタートだった三原のライフは早くも14点に。 だが、3ターン目に三原がは《仕組まれた爆薬》X=1の設置と、即爆破。これで、ライフは少し失ったものの、ビョーネルドの出鼻を大きく挫く。 しかし、後続が無いわけもなく、《クァーサルの群れ魔道士》が登場。これに対して何もできない三原は土地を置いてターンを返すのみ。 《クァーサルの群れ魔道士》でアタックされて、ライフは11。揺さぶりをかけたいのか、ビョーネルドのターン終了時に《詐欺師の総督》をプレイすると、《詐欺師の総督》にスタックで《罰する火》が本体へと打ち込まれる。 これで三原のライフは9。ビョーネルドのクロックを妨害するために、《クァーサルの群れ魔道士》に《不忠の糸》をプレイ。これは後々を見て、裏切る前に、2枚目の《罰する火》で介錯をするビョーネルド。さらに三原は《手練》をキャストするのだが、ここでゲットできたのは《鏡割りのキキジキ》と微妙なカード。 動きがぎこちない三原に対して、ライフを詰めていきたいビョーネルドは、《地平線の梢》を生贄にささげて、追加のクリーチャーを探しにかかる。この甲斐あってか、《聖遺の騎士》をプレイすることに成功する。 だが、未だ成長過程で3/3の《聖遺の騎士》。これは三原のトップデッキ《罰する火》+既に設置してあった《燃え柳の木立ち》のエンジンで撃ち落とされてしまう。

結果、これを《罰する火》で焼き焦がし、三原は3マナ使っただけで、《罰する火》エンジン2回分のライフアドバンテージを得る。
国を背負うという、中々ない状況で興奮状態のノルウェー勢。周りの仲間に相談しても「任せるよ。」と言ってもらえているようなのだが、中々決められない。
これを見て、仲間の信頼を得ている三原はさらに相手を揺さぶる。《呪文滑り》を2体プレイ。《罰する火》の対象を増やして相手をかく乱する算段だ。
1体は《古えの遺恨》のフラッシュバックで墓地に置かれるものの、ここでビョーネルドは迷ってしまう。
1回《呪文滑り》を対象に《罰する火》をプレイしたことで、三原は対象変更の1マナを払わなくて済み、罰する算に余裕が生まれる。
小さく小さくダメージを積み重ね、引きがかみ合わない状況で、コンボデッキvsクリーチャーデッキとは全く違う次元の戦いに相手を引きずり込み、かく乱し、数手先まで読み切った三原が、初めて表情を崩し、素早くプレイする。
ビョーネルドのライフは4。三原のライフは3。だが、三原の揺さぶりのおかげで、マナの数が違う。
《罰する火》が、3度ビョーネルドへと打ち込まれ・・・
日本をけん引した三原が、2006年に個人で世界を征した三原が、国別対抗戦の勝利を決定づけた。
三原 2-1 ビョーネルド
日本 2-0 ノルウェー
個人戦と国別対抗戦、POYと三冠を達成した2005年。POYはOwenが獲得したものの、レベル8には3人のプレイヤーが名を連ね、世界選手権のTop64には実に11人ものプレイヤーが名を連ねた。
日本が勝てなくなったとは、もう言わせない。
強い日本を知る三原が、若い力をけん引して、日本を制した。
次に行われるのは、世界選手権個人戦決勝。
最後の戦いを控えた彌永に、一足先に世界を制した三人が、バトンを渡す。
日本代表、国別対抗戦優勝!RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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