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世界選手権11
Round 14: 彌永 淳也(東京) vs. Fabian Thiele(ドイツ)
by Shiro Wakayama
Fabian Thiele 「昨日のドラフトはどうだった?」
彌永 「3-3だった。全然ダメだった。」
Thiele 「残念だったね・・・ということはスタンダードは全勝? 何を使ったの?」
彌永 「8タイタンの『ノーヴァラクート』だよ。」
Thiele 「確かにそれ、ケッシグじゃなくて『ノーヴァラクート』が適切かも。」
にこやかに話かけるFabian。彌永も、笑顔で談笑に応える。
シャッフル、マリガンチェックまで終えて、談笑していると、ヘッドジャッジの良く通るアナウンスが会場に響き渡る。
「Round 14. You may begin. Good luck.」
日本語の《涙の川》をプレイされて、オラクルの確認を求めるThiele。
確認が終わり、有効牌をどうやら引いていないThieleはそのままターンを返す。
少し長いゲームを見据えている、彌永のエスパーコントロール。ターン終了時に《神秘の指導》で《否定の契約》をサーチ。来るべき、Thieleの《欠片の双子》等を巡るカウンター合戦に備える。
ドローゴーが続くなか、彌永が2枚目の《神秘の指導》をプレイするがこれは《差し戻し》。
静かな土地の置き合いの中、6マナに達した彌永が《神秘の指導》をフラッシュバック。《エスパーの魔除け》をサーチ。
淡々と土地が並んでいく。
しばしの沈黙の後、手札が5枚のThieleに対して、おもむろに《エスパーの魔除け》を2枚ディスカードモードでプレイ。これにはノータイムで2枚の土地を捨てるThieleだが、さらに《エスパーの魔除け》をノータイムでプレイする彌永。これにはThieleも渋い顔で長考する。
これを《払拭》したThiele。これを許容した彌永は、帰ってきた自らのターン、《真髄の針》をおもむろにプレイ。《呪文滑り》を指定して、真綿で首を絞めるように、Thieleを追い詰めていく。
業を煮やしたThieleが彌永のターン終了時に《詐欺師の総督》をキャスト、これでアタックしだすと、これに対して彌永は《神秘の指導》で《神秘の指導》をサーチ。圧倒的アドバンテージ差での勝利を求めて、動き出す。
ランドの枚数差が彌永10:Thiele 5と大きく差がついてしまい、彌永が都合5回目の《神秘の指導》をして《エスパーの魔除け》をサーチしてきたところで、Thiele投了。
彌永 淳也 1-0 Fabian Thiele
この《瞬唱の魔道士》が《思考囲い》をフラッシュバックさせ、手札を丸裸にする。
Thieleの手札は、《欠片の双子》と土地3枚。まだまだ墓地に眠る《神秘の指導》は無くならない。フラッシュバックして、《流刑への道》をサーチして、すべてに万全を期す。
Thieleが《ギタクシア派の調査》を打つと、彌永の手札が明らかになるが、彌永がかけた、何重にも重なる絡め手は全く解けない。
何をしても対処できる状態の彌永に対して、Thieleが握手を差し出した。
彌永 淳也 2-0 Fabian Thiele
Game 1
先手はThiele。お互いにキープ。Thieleの《手練》、《血清の幻視》×2という、「《欠片の双子》orゴブリンストーム」であろう動きでゲームが開幕。 これに対して対して、彌永は《湿った墓》セット、2ターン目に《思考囲い》でFabianのハンドを検閲。 《血清の幻視》《差し戻し》《欠片の双子》《呪文滑り》《山》《沸騰する小湖》というハンドから、《欠片の双子》をディスカードさせて、《忍び寄るタール坑》をセットしてターンを終了。 Thieleは《血清の幻視》から《呪文滑り》と、防波堤作りと手札整理に余念が無い。 ここで、彌永がメインフェイズに《エスパーの魔除け》で2枚ディスカードをThieleに強要。すでに都合4回うたれたドローサポートのあとの2枚ディスカードは、4分の2とはいえ、強力である。 《差し戻し》と《沸騰する小湖》が墓地におかれ、Thieleのターン。さらなる《手練》をプレイ。どこまでもドローサポートを引き続ける。Game 2
Thieleはいつでもこういうのだろう。「have fun!」 お互いにキープして、始まるGame 2。先ほどとは打って変わって、ドローサポートを打たないThiele。これに対してファーストアクションは彌永の《思考囲い》。これを《差し戻し》するThieleだが、《沼》のセットから再度《思考囲い》。 少し諦め顔で手札を公開するThiele。 《欠片の双子》《詐欺師の総督》《差し戻し》、《沸騰する小湖》2枚に《滝の断崖》。ここから《欠片の双子》がディスカードされる。 さらに彌永は第3ターンにも、《思考囲い》をプレイして、今度は《差し戻し》をディスカードさせる。 さらにさらに、《瞬唱の魔道士》からの《思考囲い》で今度は引いてきていた《払拭》をディスカード。Thieleの手札をズタボロにしていく。 ここでThieleがトップデッキしてきたのは《血染めの月》。《湿地の干潟》から《平地》をサーチしてきて一難逃れ、サラリと《島》をセットランド。これにはThieleも苦笑してしまう。 さらに《神秘の指導》から《神秘の指導》をサーチ、そして《エスパーの魔除け》を持ってくるという、彌永がゲームを決めにかかる合図が入る。 この《エスパーの魔除け》で《血染めの月》を割り、三度の《神秘の指導》。ここからサーチされるのは、《神秘の指導》。そして、《神秘の指導》から、サーチするのは《瞬唱の魔道士》。RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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