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EVENT COVERAGE
世界選手権11
Deck Tech: 白緑トークン
by Shiro Wakayama
グランプリ・広島では白いビートダウンが跋扈した。どうやら世界選手権の会場も、白緑のビートダウンや白青の人間ビートダウン。最近流行のイリュージョンも含めれば、かなりの数のビートダウンデッキがいるだろう。
そんな中でも、既存のアーキタイプとは少し違う形のビートダウン?デッキを見つけたので、ご紹介しよう。
よくよく見ると、「トークンでないクリーチャー」が2種類しかいない。そして、この2種類は言ってみれば攻撃要員ではない。トークンを生み出すための残りカスと、トークンに生まれ変わるためのサナギでしかない。
そして、数々のトークンを生み出すためのカードたち。
さらに、トークンを出すだけじゃない、ユーティリティなトークン製造カードのオンパレードである。
少し重く構成されているデッキの低マナ域を支えつつ、マナが潤沢になると連射可能な砲台となる《迫撃鞘》。
トークンを出しつつ、白緑というカラー的に苦手とする除去も出来る《情け知らずのガラク》。
トークンを製造しつつ、ライフゲインも、余裕があれば、《審判の日》の上位互換として動けるというマルチプレイヤー、《エルズペス・ティレル》。
2種類のプレインズウォーカーは当然ながらフィニッシャーとしても圧倒的な力を持っている。
極め付けは、トークン限定《清浄の名誉》。
比較的重めのカードで構成されているため、白青の人間ビートダウンやイリュージュンデッキには物量、質ともに上回っているし、カードの選択の仕方が一般的なクリーチャーデッキとは異なる分、《審判の日》を4枚用意できているところが特徴的だ。
クリーチャーデッキにはかなり優位にゲームを進めることができるだろう。
仕事が忙しく、あまりマジックの大会等には顔を出さなくなった森田だが、誰と調整したのか聞いてみたところ、週刊連載でもおなじみの津村と、MOで毎晩調整を行ったそうだ。
田崎も、森田も、「ビートダウンに勝てる構成のデッキを作る」というコンセプトを強烈に意識してデッキを作っている。
結果として出来上がったレシピは全く違う形であれど、《審判の日》を4枚メインから採用し、MOで流行したクリーチャーデッキに対する意識の高さが窺える。
今後さらに跋扈していくであろうクリーチャーデッキに耐性のあるこのデッキ。未だ使っている人が少ないうちに、いち早く調整をしてみてはどうだろうか?
9 《平地》 2 《森》 4 《ガヴォニーの居住区》 4 《剃刀境の茂み》 4 《陽花弁の木立ち》 2 《幽霊街》 -土地(25)- 2 《宿命の旅人》 4 《刃の接合者》 -クリーチャー(6)- | 4 《無形の美徳》 4 《忠実な軍勢の祭殿》 4 《深夜の出没》 3 《忘却の輪》 4 《審判の日》 3 《迫撃鞘》 3 《情け知らずのガラク》 4 《エルズペス・ティレル》 -呪文(29)- | 3 《はらわた撃ち》 2 《天界の粛清》 3 《帰化》 4 《機を見た援軍》 2 《内にいる獣》 1 《情け知らずのガラク》 -サイドボード(15)- |
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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