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ワールド・マジック・カップ2018

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ワールド・マジック・カップ2018「スピリット・アワード」受賞チーム

Frank Karsten
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2018年12月14日

 

 ワールド・マジック・カップは自国のためにプレイできる唯一のトーナメントだ。複雑怪奇なチームシールドデッキと、チーム共同デッキ構築スタンダードという難問の2フォーマットで開催されるにもかかわらず、このトーナメントは全世界のマジック・コミュニティにとって祝祭のようなものであり、また国の誇りを示す機会でもある。

 ウィザーズは例年、この特別なトーナメントの精神にのっとり、自国の誇りを最もクリエイティブに表現したチームを称えるため、「スピリット・アワード」を設けている。今年は、4つのチームがショーマンシップとスポーツマンシップの栄誉を授かった。

南アフリカ代表

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2018年 南アフリカ代表(左から トゥーンス・プリンスルー/Theuns Prinsloo、デイヴィッド・ ライネッケ/David Reinecke、カロヤン・ペトコフ/Kaloyan Petkov)
 

 南アフリカ代表は、スカーフ、帽子、そして旗のすべてを自国の彩りで揃えることでその衣装を際立たせていた。

 私がどうやってその服装に決めたのかを訪ねると、「南アフリカのスーパーヒーローになりたくてね!」と国別選手権優勝のトゥーンス・プリンスルーが笑って答えてくれた。

 「南アフリカの国旗は、世界で最も美しい国旗のひとつだ」と、国別選手権準優勝のデイヴィッド・ ライネッケは少し真面目なトーンで付け加えた。「自国の歴史を考えれば、この国旗は私たちにとってとても大きな意味を持つ。だからそれを衣装のテーマにするのは当然の選択だったよ。それに、これが最後のワールド・マジック・カップで、国別選手権も終わるわけだから、ビシッと決めたかったんだ」

 彼らの服装には実用性もあった。チーム・キャプテンのカロヤン・ペトコフが指摘した通り、この衣装はスペインの比較的寒い12月の天気の中で、温かさを保つ助けとなる。それらすべてを考慮して、南アフリカ代表はスピリット・アワードを受賞することになったのだった。

メキシコ代表

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2018年 メキシコ代表(左から ダゴベルト・シウバ/Dagoberto Silva、ダニエル・ベセラ/Daniel Becerra、マルセリーノ・ フリーマン/Marcelino Freeman)
 

 メキシコ代表はこれで3年連続スピリット・アワードを受賞しており、ワールド・マジック・カップの参加者の中でも常に目立つ存在だ。2016年には、ソンブレロとルチャドール・マスクを身に着けていた。2017年には、アステカ帝国の歴史的衣装を身にまとっていた。

 そして今年、ダゴベルト・シルヴァ、ダニエル・ベセラ、マルセリーノ・ フリーマンの3人によるメキシコ代表チームは、立派な口ひげを蓄えた革命家の衣装で身を包んでいた。彼らの説明によると、メキシコの独立記念日にこれらの衣装が着用されることがあるそうで、彼らはメキシコ革命の時代に思いをはせていた。

 このトリオは先週末のグランプリ・リバプールで優勝しており、彼らのヨーロッパ遠征はすでに成功している。イベントに参加することが話題となるほどのビッグ・チームの1つであり、今週末は、ゲーム内容だけでなくその見た目でも競い合っているというわけだ。

スコットランド代表

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2018年 スコットランド代表(左から ホルト・ハウザー/Holt Hauser、ステフェン・マレー/Stephen Murray、ダニ・アンダーソン/Dani Anderson)
 

 スコットランドはワールド・マジック・カップで常に好成績を残している国で、このイベントで2日目に進出しなかったことはない。実際に、2012年にワールド・マジック・カップが開催され始めてから、2日目進出率100%を維持している唯一の国なのだ。その秘訣の一部は、スコットランドのコミュニティの力にある――誰もが国別選手権とその勝者を支持し、またスコットランドのストア・チャンピオンシップが代表チームの準備を助ける。

 スコットランド代表はいざワールド・マジック・カップに参加すると、誇りをもってプレイし、情熱をもってプレイし、そして伝統的なキルトを身に着けてプレイする。それは今年も変わらなかった。今年の代表であるホルト・ハウザー、ステフェン・マレー、ダニ・アンダーソンもまたチームとしてその格子柄を身に着けており、それはこのトーナメントですべての対戦相手に畏怖され続けているものなのだ。まさに最後となるワールド・マジック・カップに敬意を表し、今年は蝶ネクタイでよりフォーマルに着飾ってくれた。

グアテマラ代表

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2018年 グアテマラ代表(左から ジェフ・メルガー/Jeff Melgar、ルーベン・エスコバー/Rubén Escobar、ケヴィン・ペレス/Kevin Perez)
 

 最後のスピリット・アワードはグアテマラ代表に贈られた。この美しいジャケットは、グアテマラの国鳥、輝くケツァールを模しており、国旗にもその姿を見ることができる。

 「グアテマラでは、このイベントに向けていつも素敵な服装で参加しようという伝統があるんだ。このイベントは私たちのコミュニティにとって本当に大きなものだよ」とチームのキャプテン、ケヴィン・ペレスは言う。「私たちは毎年新しいものに挑戦し、新鮮で新しい衣装を作ろうとしてきた。そしてこれまで国鳥を題材にしてきたことはなかったので、今年はそれを衣装のテーマに選んだんだ」

 この伝統的な意匠を施したジャケットは、グアテマラのいくつかの地域でしきたりとして用いられている布を使い、友人が特注したものだそうだ。この写真ではわからないが、彼らはジャケットの下にも特別あつらえのTシャツを着ている。数枚のマジックのカードとケツァールをうまく配置した、国旗を模したTシャツだ。ゲームの精神と自国の象徴を組み合わせることで、グアテマラは2018年のスピリット・アワード最後の受賞国となった。

南アフリカ、メキシコ、スコットランド、そしてグアテマラ――2018年のスピリット・アワード受賞国に再びの賛辞を!

(Tr. Yuusuke "kuin" Miwa)

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RESULTS

対戦結果 順位
S2-3 S2-3
S2-2 S2-2
S2-1 S2-1
S1-3 S1-3
S1-2 S1-2
S1-1 S1-1
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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