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『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド
『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド(5月)注目の出来事
2021年5月18日
(編訳注:埋め込み動画は英語実況のものです。)
(編注:この記事はリーグ・ウィークエンド取材班のメーガン・ウォルフ/Meghan Wolffとコービン・ホスラー/Corbin Hosler協力のもとで作成されました。)
『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド(5月)のまとめへようこそ。今回は現世界王者パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosa選手がMPLシーズンランキング2位を確定させ、このゲームの真の強者であることを改めて証明しました。ライバルズ・リーグではスタニスラフ・ツィフカ/Stanislav Cifka選手が接戦の連続を勝ち抜き、シーズンランキング2位の座を確実にしました。ダモ・ダ・ロサ選手とツィフカ選手の両名は、「第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」の参加権利と来シーズンにおけるMPLの席を手にしたのです。
ここでは、その道のりを振り返ります。
MPLの頂点
この週末を迎えるにあたり、世界選手権の席を懸けたポイント・レースはガブリエル・ナシフ/Gabriel Nassif選手とダモ・ダ・ロサ選手による直接対決が鍵を握る展開になりました。フランスとブラジルが誇る殿堂顕彰者同士、わずか1ポイントを争う戦いです。
今回、スタンダードのメタゲームにサプライズは見受けられませんでした。
ダモ・ダ・ロサ選手は「スゥルタイ根本原理」を選択。ナシフ選手は「グルール・アドベンチャー」です。一方のヒストリックは、語るべきことの多いメタゲームになりました。
ダモ・ダ・ロサ選手は、ヒストリックで爆発的なブレイクを果たした「ディミーア・パクト」を選択します。
1 《島》 1 《冠雪の島》 1 《沼》 1 《冠雪の沼》 1 《湿った墓》 1 《異臭の池》 1 《氷のトンネル》 1 《欺瞞の神殿》 1 《水没した地下墓地》 1 《清水の小道》 1 《ゼイゴスのトライオーム》 1 《神聖なる泉》 1 《連門の小道》 1 《陽光昇りの小道》 1 《闇孔の小道》 1 《樹皮路の小道》 1 《河川滑りの小道》 1 《荒廃踏みの小道》 1 《ヴァントレス城》 1 《孤立した砂州》 1 《ロークスワイン城》 1 《やせた原野》 1 《ボジューカの沼》 1 《イフニルの死界》 1 《寓話の小道》 -土地(25)- 2 《タッサの神託者》 1 《ボーラスの占い師》 -クリーチャー(3)- |
1 《否定の契約》 1 《ひっかき爪》 1 《上天の呪文爆弾》 1 《渦まく知識》 1 《選択》 1 《思考囲い》 1 《コジレックの審問》 1 《強迫》 1 《致命的な一押し》 1 《塵へのしがみつき》 1 《精神石》 1 《願い爪のタリスマン》 1 《検閲》 1 《記憶の欠落》 1 《否認》 1 《予期》 1 《ナーセットの逆転》 1 《海の神のお告げ》 2 《汚れた契約》 1 《取り除き》 1 《思考消去》 1 《不気味な教示者》 1 《神秘の論争》 1 《シルンディの幻視》 1 《方程式の求解》 1 《悪意の熟達》 1 《首謀者の収得》 1 《煤の儀式》 1 《ヤヘンニの巧技》 1 《アガディームの覚醒》 1 《発展 // 発破》 -呪文(32)- |
1 《群れネズミ》 1 《夢の巣のルールス》 1 《血の長の渇き》 1 《白鳥の歌》 1 《垣間見た自由》 1 《無情な行動》 1 《軍団の最期》 1 《精神迷わせの秘本》 1 《害悪な掌握》 1 《才能の試験》 1 《暴君の嘲笑》 1 《肉儀場の叫び》 1 《衰滅》 1 《影の評決》 1 《思考のひずみ》 -サイドボード(15)- |
大型大会に登録されたとは思えない一風変わったこのリスト。ほとんどシングルトンで構成されたこのデッキは、ミスティカルアーカイブの注目カード(《汚れた契約》)と口数の多いマーフォーク・ウィザード(《タッサの神託者》)によるコンボで勝利を狙います。上記のリストのように入念に練り上げればその2枚がゲームを終わらせ、コンボ・デッキでありながら重要な場面での干渉手段も十分に用意できます。
一方のナシフ選手が手にしたのは、新たなコンボの王を討つべく登場した「ジェスカイ・コントロール」です。
2 《島》 1 《山》 1 《平地》 4 《ラウグリンのトライオーム》 3 《蒸気孔》 2 《硫黄の滝》 3 《神聖なる泉》 3 《氷河の城砦》 2 《聖なる鋳造所》 2 《アーデンベイル城》 3 《寓話の小道》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
4 《渦まく知識》 4 《稲妻のらせん》 4 《記憶の欠落》 2 《ドビンの拒否権》 3 《表現の反復》 1 《安らかなる眠り》 2 《プリズマリの命令》 1 《審判の日》 1 《神の怒り》 3 《サメ台風》 1 《暗記 // 記憶》 3 《覆いを割く者、ナーセット》 1 《試練に臨むギデオン》 4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》 -呪文(34)- |
1 《孤児護り、カヒーラ》
-相棒(1)- 1 《領事の権限》 2 《不可解な終焉》 1 《霊気の疾風》 1 《ドビンの拒否権》 1 《丸焼き》 1 《神秘の制圧》 1 《安らかなる眠り》 1 《神秘の論争》 1 《審判の日》 1 《神の怒り》 1 《サメ台風》 1 《覆いを割く者、ナーセット》 1 《試練に臨むギデオン》 -サイドボード(14)- |
理論上、このデッキは今週末に一大勢力を築いている「ディミーア・パクト」を使うプレイヤーの天敵と言えます。ですがもちろん、対戦相手となるのは「ディミーア・パクト」だけではありません。初日におけるナシフ選手の注目の試合は、マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalho選手とのコントロール同系対決でした。
しかし残念なことに、これがナシフ選手の数少ない活躍になってしまいました。初日の成績は振るわず、順位をダモ・ダ・ロサ選手に譲ることになったのです。
Didn't squander good draws vs Marcio in the feature to get my 2nd win of the day but lost another mirror to Reid in the last round to end up 2-4 and I'm now one point behind PV. Hopefully I can play better and turn it around tomorrow.
— Gabriel Nassif (@gabnassif) May 15, 2021
セスとのフィーチャーマッチで負け。1ゲーム目の最後は違う選択がよかったかもしれないけれど、どれがベストかはわからなかった。2、3ゲーム目は2ターン目《群れネズミ》にチーズみたいに食い散らかされた。次はマルシオとのフィーチャー。
マルシオとのフィーチャーでは良いドローを無駄にせず2勝目を取ったが、最後にリードとのミラーを落として2-4。1点差でPVを追う側になった。明日はさらに良いプレイで取り返したい。
ネタバレ注意――それは叶わず、2-4はその後2-10にまでなりました。しかしナシフ選手はそれでもなお、世界選手権の席を懸けたレースから脱落していません。今シーズンにおけるここまでの彼の活躍が、いかに輝かしいものであったかを示す出来事と言えるでしょう。
Needless to say I completed my awful run with another loss this time in a historic rematch vs Marcio's Jeskai Opus deck. Probably still in a decent spot for Worlds and MPL but I got a little taste of what my league mates have been going through this year during #MTGLeagueWeekend
— Gabriel Nassif (@gabnassif) May 16, 2021
(行弘)賢の「イゼット・フェニックス」にまた負けた。第3ゲームは違う道を行った方が良かったかもしれない。いよいよセスに追いつかれるほど負けに負けている。厳しい。
もちろんマルシオの「ジェスカイ・オパス」との再戦でも負けて、最悪の週末が終わった。たぶんこれでもまだ世界選手権とMPLの席を狙える位置にいると思うけれど、今年の #MTGLeagueWeekend でチームメイトたちが味わってきた苦汁を自分も舐めることになったよ。
一方のダモ・ダ・ロサ選手は堂々と8勝を挙げ、来シーズンのMPL入りを確定させました。ヒストリックの新たな主流となっている悪名高き「パクト」デッキについて、ダモ・ダ・ロサ選手はどのように評価しているのでしょう?
「『パクト』デッキはすごくいいね。コントロール・デッキのように立ち回りながらも突然の敗北を突きつけることができる。コンボを妨害できないなら基本的には速度勝負になるが、このデッキは速度で上回ることもコントロール的に追い詰めることもできるんだ。コントロール・デッキとしてゲームを進めても1ショットキルの手段を持つのは魅力的だ。他のコントロール・デッキは対戦相手のトップデッキや《大釜の使い魔》ループに苦しめられることがあるけれど、このデッキは勝つときにすぐ勝てるからね」
MPLで躍進した選手
現王者たるダモ・ダ・ロサ選手が世界選手権の席を1つ取ったため、9月2~5日開催の「MPLガントレット」で授与される出場枠が3つになります。また最後のリーグ・ウィークエンドで決まる席も2つ残されているため、今週末を迎えるにあたりダモ・ダ・ロサ選手とナシフ選手に続く順位につけていた選手たちにとって、今回のリーグ・ウィークエンドは大きなチャンスでした。
この場面で躍進を遂げたのは、元世界王者のセス・マンフィールド/Seth Manfield選手でした。彼はこの週末、もはや神話級とも言える2桁勝利を挙げたのです。10勝2敗という輝かしい成績を支えたのは、ヒストリックの「ディミーア・パクト」とスタンダードの「イゼット・ミッドレンジ」でした。
6 《冠雪の島》 4 《冠雪の山》 4 《移り変わるフィヨルド》 4 《河川滑りの小道》 3 《不詳の安息地》 4 《寓話の小道》 -土地(25)- 4 《砕骨の巨人》 4 《厚かましい借り手》 3 《ガラゼス・プリズマリ》 4 《黄金架のドラゴン》 -クリーチャー(15)- |
4 《霜噛み》 4 《表現の反復》 2 《精神迷わせの秘本》 3 《神秘の論争》 3 《襲来の予測》 3 《アールンドの天啓》 1 《マグマ・オパス》 -呪文(20)- |
2 《アゴナスの雄牛》 2 《レッドキャップの乱闘》 2 《燃えがら地獄》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《否認》 2 《火の予言》 1 《魂焦がし》 2 《アクロス戦争》 1 《サメ台風》 -サイドボード(15)- |
現状を確認すると、マンフィールド選手はナシフ選手を2ポイント差で上回っており、最後のリーグ・ウィークエンドが行われる前に開催される「『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップ」(リンク先は英語)では最大4ポイント獲得のチャンスがあります。今週のリーグ・ウィークエンドでは(スタンダードを「グルール・アドベンチャー」、ヒストリックを「ジェスカイ・コントロール」で挑んだ)リード・デューク/Reid Duke選手も8勝4敗の素晴らしい成績を残し、ナシフ選手と43点で並びました。そして6位のハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez選手も3点差でこれを追う展開となっており、さらなる前進を目指します。最後のリーグ・ウィークエンドは、3人の殿堂顕彰者(マンフィールド選手、ナシフ選手、デューク選手)が世界選手権出場をかけて火花を散らす、絶対に見逃せないものになるでしょう。
頂から降格へ:MPL
MPLで勝つのは決して簡単なことではありません。それは、3人の優れたプレイヤーがこの週末にライバルズリーグ降格となった事実からも明らかでしょう。
世界選手権を2度制したシャハール・シェンハー選手は、来シーズンはライバルズ・リーグ招待となります。同じく世界選手権優勝を経験しているブライアン・ブラウン=デュイン選手も、ミシックチャンピオンシップ王者にして『ゼンディカーの夜明け』チャンピオンシップ準優勝のオータム・バーチェット選手も、ライバルズ・リーグ降格となりました。MPLで生き残るために倒さなければならない相手のレベルが伝わるでしょうか。『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップや、2021-2022シーズンに行われるセット・チャンピオンシップでの彼らの活躍にご期待ください。
ライバルズ・リーグの頂点
MPLではナシフ選手とダモ・ダ・ロサ選手による「一騎討ち」の構図が実現しなかった一方で、ライバルズ・リーグの「第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」の席をめぐる上位争いはドラマに満ちたものでした。今週末を迎えた時点では、マット・スパーリング/Matt Sperling選手がスタニスラフ・ツィフカ選手を2ポイント差でリードしていました。
スタンダードとヒストリックによる激戦の始まりです。
ヒストリックにおける《汚れた契約》デッキの広がりは、ライバルズ・リーグの方がより顕著でした。グリクシスあるいはディミーアの「パクト」デッキを選択したプレイヤーが、全体の53%を占めることになったのです。この新たなナンバーワン・デッキを、「ジェスカイ・コントロール」は止めることができたのでしょうか?
スタンダード・ラウンド3回戦に続き、ヒストリック・ラウンド3回戦を経ても、スパーリング選手はリードを守りました。
4-2 after beating Jeskai Opus #MTGLeagueWeekend. Kept my lead today, back tomorrow to try and do it again.
— Matt Sperling (@sickofit) May 15, 2021
前回の #MTGLeagueWeekend と同じく、@lsvとの75枚ミラー戦で接戦のすえに敗北。現在3-2。
「ジェスカイ・オパス」を倒して #MTGLeagueWeekend 現在4-2。今日は首位を守れた。明日の目標も同じだ。
ネタバレ注意:これもまた、実現することはありませんでした。彼の走りを妨げたのは、リミテッド最強との呼び声高い《群れネズミ》です。グジェゴジェ・コワルスキ/Grzegorz Kowalski選手がスパーリング選手を打ち倒した第10回戦の場面をご覧ください。
続くラウンドでは、ツィフカ選手が《群れネズミ》を差し向けます。
最終ラウンドを迎えるにあたり、スパーリング選手とツィフカ選手はともに、置かれている状況を理解していました。すなわち、片方が勝ち、もう片方が負ければ、勝った方に世界選手権の参加権利とMPLの席が用意されることを。スパーリング選手は「ジェスカイ・コントロール」を手に「ディミーア・パクト」のオースティン・バーサヴィッチ/Austin Bursavich選手との戦いに臨みますが、彼の望みは叶いませんでした。そして彼自身が以前予言した通りの結果になったのです。
There's an entire layer of hell that's just having to root for @StanCifka or @OndrejStrasky to lose because of the standings. They never lose.
— Matt Sperling (@sickofit) May 15, 2021
順位的に、@StanCifkaや@OndrejStraskyの負けを祈り続けるという地獄が続く。彼らが負けるわけないだろ。
最終ラウンドでツィフカ選手が対峙したのは、スパーリング選手のチームメイトにして友人、そしてこの週末だけで2度もスパーリング選手を下しているルイス・スコット=ヴァーガス選手。その場の緊張が高まります。
最初の2ゲームは緊張感とドラマに満ちており、ぜひ全編通して観ていただきたいものでした。この2ゲームを1勝1敗としたツィフカ選手は、世界選手権の舞台まであと1ゲームに迫ります。しかし迎えた第3ゲームは、あっけないものでした。
こうしてツィフカ選手とスパーリング選手の競争は、スタンダードで行われる「2マッチ先取」の決戦へと舞台を移しました。天地を分かつ「ライバルズ・リーグ タイブレーカーマッチ」。この最終決戦に、最強のプレイヤーたる両者はともに最多勢力を誇るデッキ「スゥルタイ根本原理」で挑みます。
2 《沼》 3 《森》 3 《島》 4 《ゼイゴスのトライオーム》 1 《ケトリアのトライオーム》 4 《闇孔の小道》 2 《疾病の神殿》 4 《清水の小道》 4 《樹皮路の小道》 1 《荒廃踏みの小道》 4 《寓話の小道》 -土地(32)- 1 《嘘の神、ヴァルキー》 2 《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》 1 《クアンドリクスの栽培者》 2 《長老ガーガロス》 1 《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》 -クリーチャー(7)- |
4 《無情な行動》 4 《海の神のお告げ》 4 《狼柳の安息所》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《取り除き》 1 《否認》 4 《耕作》 2 《エルズペスの悪夢》 2 《死に至る霞》 1 《神秘の論争》 1 《ペラッカの捕食》 4 《古き神々への拘束》 1 《絶滅の契機》 2 《影の評決》 4 《出現の根本原理》 2 《アールンドの天啓》 2 《海門修復》 1 《キオーラ、海神を打ち倒す》 -呪文(41)- |
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
-相棒(1)- 1 《怪物の災厄、チェビル》 1 《長老ガーガロス》 2 《星界の大蛇、コーマ》 2 《塵へのしがみつき》 2 《強迫》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《神秘の論争》 1 《死に至る霞》 1 《ひらめきの瞬間》 2 《サメ台風》 -サイドボード(14)- |
2 《沼》 3 《森》 3 《島》 4 《ゼイゴスのトライオーム》 1 《ケトリアのトライオーム》 4 《闇孔の小道》 4 《疾病の神殿》 4 《清水の小道》 4 《樹皮路の小道》 1 《岩山被りの小道》 4 《寓話の小道》 -土地(34)- 1 《嘘の神、ヴァルキー》 2 《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》 1 《長老ガーガロス》 -クリーチャー(4)- |
1 《強迫》 4 《無情な行動》 4 《海の神のお告げ》 4 《狼柳の安息所》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《否認》 4 《耕作》 3 《神秘の論争》 4 《古き神々への拘束》 2 《絶滅の契機》 1 《多元宇宙の警告》 1 《エシカの戦車》 2 《影の評決》 1 《オニキス教授》 4 《出現の根本原理》 3 《海門修復》 2 《アールンドの天啓》 -呪文(42)- |
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
-相棒(1)- 2 《長老ガーガロス》 1 《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》 1 《星界の大蛇、コーマ》 3 《強迫》 4 《取り除き》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《サメ台風》 -サイドボード(15)- |
この試合もまた、すべて観る価値があるものでした。ここでは決着の瞬間だけお伝えします。
そして極めて過酷な週末を終えたスパーリング選手は、敗北にも清々しく向き合うのでした。
Congrats to @StanCifka for qualifying for Worlds and MPL. His list was better in the mirror and he belongs in the MPL anyway. Back again to try next #MTGLeagueWeekend / Set Champs.
— Matt Sperling (@sickofit) May 17, 2021
@StanCifka、世界選手権出場とMPL確定おめでとう。彼のリストはミラーマッチに強く、MPL入りも納得だ。次回の #MTGLeagueWeekend とセット・チャンピオンシップも頑張るよ。
一方ツィフカ選手の方は、チームメイトのオンドレイ・ストラスキー/Ondřej Stráský選手がそうしたように、縁の下で支えてくれたチームメイトたちに感謝の気持ちを伝えました。
Just qualified for the world championship (in MtG). I don't think I played any better than my opponents but I believe we had solid deck choices over the season, therefore big thanks to everyone who has helped me with preparation and especially @IvanFloch_
— Stanislav Cifka (@StanCifka) May 17, 2021
(マジックの)世界選手権に出場することが決まった。僕のプレイが対戦相手たちより優れているとは思えないけれど、シーズンを通して手堅いデッキ選択ができたのは間違いない。@IvanFlochをはじめ、準備を手伝ってくれたみんなに心からの感謝を。
こうして、ツィフカ選手はダモ・ダ・ロサ選手やストラスキー選手、イーライ・カシス/Eli Kassis選手とともにMPL入りを果たし、第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権への出場を決めたのでした。
ライバルズリーグで躍進した選手
すべてが懸かった大事な一戦で敗れたものの、スパーリング選手は最高の位置に留まっています。この週末はスコット=ヴァーガス選手の成績に注目が集まりましたが、スパーリング選手も順調な旅を続けてきたのです。
Finished 8-4 on the weekend after going 2-4 in Standard and 6-0 in Historic, beating five Pact decks with @gabnassif's sick Jeskai control deck. This lands me 3rd in Rivals, so no Worlds slot or MPL yet, but I have a decent shot in the last league weekend.#MTGLeagueWeekend
— Luis Scott-Vargas (@lsv) May 16, 2021
今回のウィークエンドはスタンダード2-4からのヒストリック6-0で8-4。「パクト」デッキを5回倒し、@gabnassifの病的なまでの「ジェスカイ・コントロール」も倒した。おかげでライバルズリーグの順位も3位に。まだ世界選手権やMPLの席に届いていないが、最後のリーグ・ウィークエンドのチャンスに懸けるよ。
#MTGLeagueWeekend
この週末は、グジェゴジェ・コワルスキ/Grzegorz Kowalski選手も9勝3敗の素晴らしい成績を残し、マイク・シグリスト/Mike Sigrist選手も8勝4敗で大きく勝ち越しています。それから、まだ話題になっていませんがオースティン・バーサヴィッチ選手は12回戦でスパーリング選手を下しており、ザカリー・キューネ/Zachary Kiihne選手も先頭集団にしっかり食らいついています。
世界選手権出場とMPLの枠がもう2つ決まる最後のリーグ・ウィークエンドを控え、『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップでは白熱のレースがさらなる熱戦模様になるでしょう。数々の決戦が行われると予想されます。
頂から降格へ:ライバルズ・リーグ
ライバルズ・リーグからは、5人の選手がシーズン終了を迎えました。マット・ナス/Matt Nass選手、藤江 竜三選手、ルーカス・エスペル・ベルサウド/Lucas Esper Berthoud選手、マティアス・レヴェラット/Matias Leveratto選手、そしてグレッグ・オレンジ/Greg Orange選手がリーグから脱落し、『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップでの成功を目指します。その中でルーカス選手は、前向きな姿勢を見せてくれました。
Retired. I'll miss hanging out with you all. THANK YOU for all the love and great memories! In the end, that's what I'll take with me. And the trophies, lots of trophies. pic.twitter.com/jaB820WFwr
— Lucas Esper (@bertuuuu) May 17, 2021
リーグ脱落。所属選手たちと競い合えなくなるのは寂しいよ。みんな最高の思い出をありがとう! 最後に残るのはやっぱり思い出だ。あとはたくさんのトロフィーかな。
このツイートにはさまざまな国からさまざまな言語でリプライが寄せられました。マジックというゲームとそのプレイヤーの広がりには、いつも驚かされます。
勝つにせよ負けるにせよ、『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド(7月)でライバルズリーグ所属選手たちの去就は決まり、戦いは「MPLガントレット」と「第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」へと続くのです。
まとめ
両フォーマットにおける最大の疑問「『ベスト・デッキ』は倒されたのか?」については、スタンダードの答えは恐らく「No」でしょう。「スゥルタイ根本原理」はスタンダードの支配を続けており、このデッキが勝利する姿は私たちもカメラを通して何度も見てきました。アグロ・デッキが《出現の根本原理》の罠をくぐり抜けようとし、「イゼット・ミッドレンジ」は打ち消し呪文で大型の脅威を止めようとしましたが、「スゥルタイ根本原理」の記録に明確な傷をつけることは叶いませんでした。
ヒストリックの方は、曖昧な答えですが「たぶん」と言えなくもないでしょう。マンフィールド選手が「圧倒的にベスト・デッキ」と評したように、《汚れた契約》デッキがヒストリックの話題作であることは間違いありません。ですがスコット=ヴァーガス選手のように、このデッキを打ち倒すべく準備を進めてきたトップ・プレイヤーがいるのも事実です。しかし「ジェスカイ・コントロール」はスコット=ヴァーガス選手に好成績をもたらしたものの、使用者すべてが成功したわけではありません。ナシフ選手の結果は振るわず、スパーリング選手も芳しくありませんでした。また、「ジャンド・サクリファイス」のようなかつて環境を席巻していたデッキの姿は跡形もなく消え、プレイヤーたちはこぞって「本日のデッキ」に鞍替えをしているのです。
ではそろそろ、次のイベントへ目を向けることにしましょう。『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップは6月4~6日に開催され、7月3~4日には再度「リーグ・ウィークエンド」が行われ、そしてポストシーズンを迎えることになります。
- チャレンジャー・ガントレット:8月6~8日
- MPLガントレットおよびライバルズ・ガントレット:9月2~5日
- 第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権:10月8~10日
どのイベントも激戦が予想されます。それでは皆さん、6月4~6日の『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップでお会いしましょう!
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