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ニューカペナ・チャンピオンシップ

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ニューカペナ・チャンピオンシップ 2日目の注目の出来事

Corbin Hosler

2022年5月21日

 

(編訳注:文中の埋め込み動画は英語実況のものです。)

 「ニューカペナ・チャンピオンシップ」は2日目に入り、勝負に懸かるものが想像できないほど高みに昇っていく。どの物語をたどるか選ぶ読者諸氏のため、2日目をまとめよう。

  • 「マジック世界選手権」の残された出場枠のほとんどが、年間にわたるレースの集大成にて埋まった。
  • 新鮮なスタンダードのメタゲームに、また新たな一面が開かれた。
  • 「ニューカペナ・チャンピオンシップ」の実際のトップ8入賞者に起きた出来事。

 以下が物語の顛末だ。

「ニューカペナ・チャンピオンシップ」トップ8入賞者

 まずは上位から始めよう。1日目の7回戦を終えた時点で、ステファン・シュッツ/Stefan Schützとデイヴィッド・イングリス/David Inglisが集団を先導していた。2日目に入ると、その両名が最後に残る全勝者の名を懸けて、この日最初の大一番を戦った。

 

 ネット上で「Tangrams」として知られているイングリスが勝つと、そこから振り返ることはなかった。シーズンを通したポイントで「世界選手権」の招待を確保するに留まらず、本大会のトップ8一番乗りを果たし、「世界選手権レース」をめぐる戦いをさらに複雑にした。

「ニューカペナ・チャンピオンシップ」トップ8入賞おめでとうございます!

  • デイヴィッド・イングリス選手
  • 吉越久倫選手
  • ザカリー・キューネ選手
  • マイク・シグリスト選手
  • 八十岡翔太選手
  • サイモン・ニールセン選手
  • カール・サラップ選手
  • ヤン・メルケル選手

明日のダブルエリミネーションを戦いトロフィーを争う、星々のようなプレイヤーをご覧ください!

 以下が、イングリスに続いてトップ8に入賞したプレイヤーだ。決勝ラウンドで使用するデッキタイプを添える。

  • デイヴィッド・イングリス(ジェスカイ・ストーム)
  • 吉越 久倫(ナヤ・ミッドレンジ)
  • ザカリー・キューネ/Zachary Kiihne(エスパー・ミッドレンジ)
  • マイク・シグリスト/Mike Sigrist(グリクシス吸血鬼)
  • 八十岡 翔太(ジャンド)
  • サイモン・ニールセン/Simon Nielsen(エスパー・ミッドレンジ)
  • カール・サラップ/Karl Sarap(ジャンド)
  • ヤン=モーリッツ・メルケル/Jan-Moritz Merkel(ジェスカイ日向)

 イングリスはスイスラウンドを駆け抜け、わずか1敗で第1シードを確保していたが、一方で最後の4人はタイブレーカーの末にトップ8に名を連ねた。僅差でゴールに飛び込んだ集団では、そのさなかにいるプレイヤーでさえ、誰が勝ち残ったのかわからないでいたのだ。

(引用したツイート)この美しい2つのデッキで11勝4敗(ヒストリック7勝1敗)、結局は10位の見込み。楽しかったし、プロツアーの権利を獲得できてとても嬉しい。

(ツイート)10位じゃないことがわかった……大混戦のイベントを追ってくれていた義母が、私が実はトップ8に滑り込んでいることを知らせてくれたのは、もう寝支度をした後だった :) #SNCChamps

 「世界選手権」の権利を確定させていない者にとっては、最終日のダブルエリミネーション・ラウンドが最後の6つの席を懸けたものになる。

 

 スタンダードとヒストリックの両方の腕前を駆使してトップ8にたどり着いた者たちは、猫や鳥であふれるヒストリック・フォーマットにおいて目をみはるドラマを見せ、最後のゴールスプリントを制したのだった。

 

 

 しかし、この週末は「ゴルガリ・フード」のものだった。《大釜の使い魔》を《魔女のかまど》に投げ込むことを選んだプレイヤーたちは、振れ幅の大きいプレイパターンでヒストリック・ファンにお馴染みの「イゼット・フェニックス」と相対することに週末を費やした。

 両方のフォーマットを通じてサプライズがあったことは言うまでもない。スタンダードの土地破壊デッキから、《研究体》コンボに至るまで。

 

 

「世界選手権」参加者が決まりつつある

 王者の席と言えば、この2日目を戦ったすべてのプレイヤーは「ニューカペナ・チャンピオンシップ」のトップ8の座を狙っていたわけだが、同時に「第28回マジック世界選手権」の招待を追い求めているプレイヤーにとっては「別の」大きなものが懸かったレースでもあった。空席のうち10以上が金曜日に確定していたのだが、「リーグ」と「チャレンジャー」の各枠の最後の席をめぐるレースは2日目に続いていた。

 最初に席を確保したのはトリスタン・ワイルド=ラルー/Tristan Wylde-LaRueだった。シーズンを伏兵として過ごしながらも、トーナメントで力強い成績を残し、この日の序盤に世界選手権の招待を確定させたのだ。

この形を変えたプロツアーで私たちがやってきたこと以上のことができるとは思わなかったけれど、今週末に完璧にやってのけた。この2年間でどこまで来たかを考えるとすごく嬉しい。
4人がトップ8で、8人がトップ16だ
オンライン・トーナメントの時代を締めくくるには大満足の結果だ

トリスタン・ワイルド=ラルー選手が「マジック世界選手権」の「チャレンジャー」枠で4つ目の席を確定させました! おめでとうございます!
14の招待枠を残して続く「ニューカペナ・チャンピオンシップ」はこの後もtwitch.tv/magicにて。

 ワイルド=ラルーが「チャレンジャー」枠の話題にのぼる一方、伝説的プレイヤー・八十岡翔太が次に席を確保した。その殿堂顕彰の経歴にないのは「世界選手権優勝」の文字だけという八十岡は、世界選手権出場が今シーズンの第一目標だと語っていた。

 

八十岡翔太選手が「マジック世界選手権」の「リーグ」枠で最初となる招待を確定させました! おめでとうございます!
残る招待枠は4つ、「ニューカペナ・チャンピオンシップ」はtwitch.tv/magicで放送中です。

 ネイサン・シュトイア/Nathan Steuerが次に権利を獲得し、勝ち抜けたイングリスも席を確保すると、どんどん残り少なくなる席をめぐってレースは激化していった。

 (現時点で)「ニューカペナ・チャンピオンシップ」にて「世界選手権」の出場権を獲得したプレイヤーの一覧は以下のとおりだ。

「リーグ」枠の権利獲得者
  • デイヴィッド・イングリス
  • 八十岡 翔太
  • リード・デューク/Reid Duke
  • ローガン・ネトルス/Logan Nettles
  • マティ・クイスマ/Mattie Kuisma
「チャレンジャー」枠の権利獲得者
  • サイモン・ニールセン
  • トリスタン・ワイルド=ラルー
  • グレッグ・オレンジ/Greg Orange
  • 小泉 祐真
  • ネイサン・シュトイア
  • ジュリアン・ウェルマン/Julian Wellman
  • ジム・デイヴィス/Jim Davis
  • ドリュー・ベイカー/Drew Baker

 「現時点で」なのは、戦いが終わっていないからだ。最終日のトップ8決戦にて、上位6名が自動的に「世界選手権」の出場枠に入るため、すでに確定した招待も複数の方法で繰り下がりうるのだ。

 

 2日目を観客席から見守ることを余儀なくされたプレイヤーも含め、関係する全員にとって激しいレースが依然として続く。

(ツイート1)今日は7勝1敗、通算で11勝4敗。私のタイブレーカー制の理解が正しければ、この成績で「世界選手権」を確定させたことになるのだけど? 本当だろうか?? #SNCChamps

(ツイート2)公式に確定したよ。

 いや、ほぼ全員にとって、だ。プロツアー王者であるグレッグ・オレンジは、「シトラス・アサシン」として愛されるようになった方法で、経歴を決めるかもしれない報せを話題に出したのだった。

 

先を見据えて

 いま、すべての注目が最終日のトップ8の面々と、ダブルエリミネーションによる対戦組み合わせに集まっている。それは「ニューカペナ・チャンピオンシップ」の王者を決めると同時に、「第28回マジック世界選手権」へと残された最後の数席に向けたものでもあるのだ。上位6名が自動的に招待されることに加え、数人が最終日で好成績を残すことで、それが順位表に反映され、新たな招待の可能性を生み出すこともありうる。

5人の「リーグ」所属選手が「マジック世界選手権」の出場権獲得! おめでとうございます!
デイヴィッド・イングリス選手、八十岡翔太選手、リード・デューク選手、ローガン・ネトルス選手、マティ・クイスマ選手です。
世界選手権でお会いしましょう!

8人の「チャレンジャー」が「マジック世界選手権」の出場権獲得! おめでとうございます!
サイモン・ニールセン選手、トリスタン・ワイルド=ラルー選手、グレッグ・オレンジ選手、小泉祐真選手、ネイサン・シュトイア選手、ジュリアン・ウェルマン選手、ジム・デイヴィス選手、ドリュー・ベイカー選手です。
世界選手権でお会いしましょう、そして素晴らしいシーズンに拍手を!

 2022シーズンを決めうるスタンダードのマッチアップについて語ろう。今回は幅広い色と戦略が競い合うことになる。

  • 「エスパー・ミッドレンジ」2人
  • 「ジャンド・ミッドレンジ」2人
  • 「ナヤ・ミッドレンジ」1人
  • 「ジェスカイ・ストーム」1人
  • 「ジェスカイ日向」1人
  • 「グリクシス吸血鬼」1人

 イングリスの「ストーム」デッキはその通りに嵐を巻き起こしたが、シグリストの《欲深き者、エヴリン》擁する「グリクシス吸血鬼」や、メルケルの《暁冠の日向》デッキは、効率的なクリーチャーと除去呪文にによるミッドレンジ・デッキに対抗する新たなアーキタイプの可能性を示している。

New-Capenna-Championship-Bracket-Top-8-Double-Elimination-Bracket-01.jpg

 マジック史上最も輝かしい若き才能から、殿堂顕彰者、プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに至るまで、「ニューカペナ・チャンピオンシップ」のトップ8は粒ぞろいだ。

私の週末は「DrawPerfect」な感じ。12勝3敗、トップ8。 #SNCChamps #95mtg

 「マジック世界選手権」の出場枠がすべて確定し、同時に「ニューカペナ・チャンピオンシップ王者」の称号が誰かの頭上に輝くまで、もう1日ある。中継はtwitch.tv/magicにて5月22日9時から!(太平洋時間。日本語放送情報は下記をご覧ください)


「ニューカペナ・チャンピオンシップ」 日本語放送ページ・放送日程
日程 放送日・放送時間 放送ページ
1日目 5月20日(金) 25:00~ Twitch」「YouTube
2日目 5月21日(土) 25:00~
3日目 5月22日(日) 25:00~

日本語版放送出演者

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