by Tim Willoughby / translated by Naoaki Umesaki

　ボストンからやってきたサイモン・ウェスラーは、これで４回目のプロツアー参戦で、非常に興味深い「カルドーサ・レッド」デッキを使用している。

　このデッキは、『ミラディン包囲戦』によって《信号の邪魔者》や《ゴブリンの戦煽り》といった「喊声」持ちのクリーチャーや、《激戦の戦域》を獲得しており、凄まじい攻撃力を持つデッキとなっているのだ。

　現環境に《ゴブリンの戦長》は居ない。しかし、このデッキは他のスタンダードのデッキと比べると土地枚数が非常に少なく抑えられており、そこも興味を引く点だろう。

　また、ウェスラーのデッキ構築は特徴あるチューンとなっており、《オキシド峠の英雄》がメインデッキに採用され、《槌のコス》がサイドボードに控える形となっている。

　この《オキシド峠の英雄》は４ターン目のアクションとしては非常に強力で、《壊滅的な召喚》のようなリスクを伴うフィニッシュでは無く、着実に勝利へと導いてくれるカードだ。

　序盤のクリーチャー展開を後押し出来るので、ビートダウンの息切れも防止してくれるだろう。

　おや、《壊滅的な召喚》を使っていない彼だが、エレメンタル・トークン達を並べている。 ここに彼のデッキリストがあるので、見てみることにしよう。

　《羽ばたき飛行機械》は「喊声」クリーチャーの御供となったり、《カルドーサの再誕》の為の良い材料となるだろう。

　もし君が、序盤からガンガン攻撃して行きたいなら、ゲーム序盤から凄まじいダメージを叩き出せるこのデッキがある！ 是非、試してみてくれ！