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EVENT COVERAGE
プロツアー・パリ11
Round 10: Patrick Chapin(アメリカ) vs. Ben Stark(アメリカ)
「陰惨な再演?」
by Tim Willoughby / translated by Masashi Oiso
パトリック・チャピン vs. ベン・スターク(ドラフト)
パトリック・チャピンはこのプロツアーでここまで一敗しかしていないが、その土をつけたのが初日最終戦に対戦したベン・スタークだ。スタークはこの第二ドラフトを2-0中だが、チャピンとしてはこのラウンド10でリベンジしておきたいところだろう。
ダイスロールに勝ったスタークが後手を選ぶと、チャピンはラウンド8のお返しとばかりに
「頭の切れる奴とプレイするのは嫌いなんだよな」
と、にやにやしながら応える。
Game 1
スタークは1ターン目から《トゲ撃ちの古老》をキャスト、前日とは異なり感染ドラフトではないことが明らかになった。《トゲ撃ちの古老》は攻撃を始めるが、チャピンの《正義の施行》によって、1点を撃ち込みつつ早々に退場した。チャピンはこれにより展開可能となった《謎鍛冶》《鉄のマイア》をキャスト、ドローを進めつつ《きらめく鷹》を捨てる。
ベン・スタークは、熟考しつつもポーカー・フェイスを忘れない...結果、複雑な表情に。 |
しかしスタークはこの後もパワーカードを連打。スタークが《刃族の狂戦士》、チャピンが《錆びた斬鬼》を戦場に加えたところで、スタークの《知性の爆発》のがチャピン陣営の一掃を図る。ここで土地がめくれてしまったため、スタークは慎重に考えた後に《知性の爆発》の再挑戦ではなく《電弧の痕跡》のキャストを選択。これでマイアと《謎鍛冶》を除去したが、チャピンはマイアのマナを浮かせて《ダークスティールの歩哨》を追加。スタークは地上からの攻撃が困難になった。
攻め手の無いスタークは《蜃気楼のマイア》をブロッカーに追加するが、チャピンの《水銀の噴出》によって《刃族の狂戦士》もろとも手札に逆戻り。チャピンは2枚の手札をテーブルに置いたまま、場をじっと見つめている。
6枚の土地を立てたままターンを返したスタークに対し、チャピンは《蜃気楼のマイア》と《錆びた斬鬼》の交換を嫌って《ダークスティールの歩哨》のみで攻撃を加える。チャピンは《金属の駿馬》をキャストし、スタークは《蜃気楼のマイア》で応じる。ここでスタークが再度《知性の爆発》をキャストすると、《金属の駿馬》を生け贄に捧げて《錆びた斬鬼》を再生する。しかし、チャピンの《胆液の水源》に対応してスタークがさらに《粉砕》をキャストしたことで、結局《錆びた斬鬼》は墓地に置かれることとなった。
しかし相変わらず《ダークスティールの歩哨》が止まらず苦しいスターク。《炎生まれのヘリオン》を追加して何とか勝負に持ち込みたいところだったが、チャピンの《堕落した良心》によってこの5/4クリーチャーがチャピン側に引き抜かれると、ゲームはすぐに片付いた。
チャピン 1-0 スターク
チャピンは2ゲーム目に向けてカードをシャッフルしつつ、うれしそうに彼独自の"リスト"について語った。
「自分にこのゲームを教えた"偉大なリミテッド・プレーヤー・リスト"によると、ジョン・フィンケルはそのトップにくるんだ。」
「彼が史上最高のリミテッド・プレーヤーなのは間違いない。マイク・チュリアンは多分2番目にくるかな。」
Game 2
2ゲーム目はチャピンのビートダウンから始まった。チャピンは2ターン目《太陽の槍のシカール》、3ターン目《オーリオックの模造品》という滑り出し。対するスタークの《Rust Tick》はちょうどいいブロッカーだったが、チャピンの《レオニンの遺物囲い》によって道をこじ開けられてしまう。続く《オーガの抵抗者》には《拘引》、チャピンの攻勢は止まらない。
精悍な顔つきのパトリック・チャピンはプレッシャーをかけ続ける |
後手に回ったスタークだが、ここで何もキャストせずにターンを返す。《蜃気楼のマイア》を警戒したチャピンは《レオニンの遺物囲い》を残して攻撃。チャピンの読み通り《蜃気楼のマイア》が登場して《太陽の槍のシカール》が相討ちとなった。これでスタークのライフは6。スタークは戦闘後メイン・フェイズに《炎生まれのヘリオン》をキャストしてブロッカーとするが、チャピンはターン終了時に《ダークスティールの歩哨》、さらにメイン・フェイズに《堕落した良心》をキャスト。今週末唯一の敗北のリベンジを果たした。
チャピン 2-0 スターク
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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