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プレイヤーズツアー・名古屋2020

戦略記事

プレイヤーズツアー・名古屋2020 2日目メタゲームブレイクダウン ~選択の結果。34%を越えて~

小山 和志

 193名が参加したプレイヤーズツアー・名古屋2020。マジック・プロリーグプレイヤー、ライバルズ・リーグプレイヤーというトッププレイヤーたちや、殿堂顕彰者、そして予選を突破したプレイヤーなど、まさに選りすぐりのプレイヤーたちによる競演は、1日目の激闘を終えた。

 そして、2日目に進むことを許されたのは66名

 8回戦終了時点で5勝3敗という、かつてのプロツアー/ミシックチャンピオンシップより厳しい初日突破条件をくぐり抜けたのは、わずか34%の選手たち。

 本記事では、初日のメタゲームブレイクダウンと比較し、2日目を戦うデッキの内訳を見ていこう。

プレイヤーズツアー・名古屋2020 2日目メタゲームブレイクダウン

デッキタイプ1日目2日目突破率2日目占有率
真実を覆すものコンボ371951%29%
黒単アグロ261246%18%
白青スピリット14750%11%
ビッグレッド11436%6%
白単信心9444%6%
5色ニヴ=ミゼット21314%5%
青赤魂込め13323%5%
ロータスコンボ10330%5%
白青コントロール14214%3%
緑黒アグロ7229%3%
赤単アグロ3267%3%
スラムオーラ2150%2%
呪禁オーラ11100%2%
白黒吸血鬼11100%2%
黒単吸血鬼11100%2%
白青ヘリオッドコンボ11100%2%
緑単ランプ500%0%
イゼット・フェニックス200%0%
青黒コントロール200%0%
4色ラリー100%0%
ドレッジ100%0%
グルール・アグロ100%0%
白緑鱗100%0%
白緑ランプ100%0%
人間100%0%
ジェスカイ・ファイアーズ100%0%
ジャンド・サクリファイス100%0%
ケシス・コンボ100%0%
青単テンポ100%0%
赤緑ストンピィ100%0%
シミック・ランプ100%0%
白黒手札破壊100%0%
合計1936634%100%

 八十岡翔太をはじめとしたトッププレイヤーたちの多くが選択した「真実を覆すものコンボ」は、全体突破率34%に比べれば非常に高い51%の2日目進出率となった。多分にプレイヤースキルも関係していそうではあるが、結果として2日目は30%近くを本デッキが占めることになり、(ブースタードラフトはあれど)フィーチャーマッチでも頻繁に目にすることとなりそうだ。

 そして、その数値には届かないものの、「黒単アグロ」も46%と半分近くの1日目突破者を輩出することとなった。環境の二大巨頭の壁はやはり厚かったということか。

 その一方、「5色ニヴ=ミゼット」は21名の使用者がいながら、突破者がなんとたった3名という惨憺たる結果に終わった。突破率にすれば14%となり、本イベントにおけるサプライズと言って過言ではないだろう。

 同様に「白青コントロール」もまた突破者2名、突破率14%という結果に終わっており、通常のコントロールには強い逆風が吹いていたと言わざるを得ない。同じ使用者数かつ同じカラーコンビネーションの「白青スピリット」が7名=50%突破していることを鑑みれば、コントロールにとっては非常に厳しい環境であるように見える。

 その他、2日目突破率が全体を下回った主なデッキは「青赤魂込め」「ビッグレッド」「ロータスコンボ」が挙げられる。コントロールに限らずビートダウンデッキでもコンボデッキでもこのような結果が出てしまう現環境は、(ひとつのイベントで判断してしまうのは早計に過ぎるとしても)非常に難解と言えるだろう。

 もともとの使用者数が少なかったデッキたちの中では、「赤単アグロ」「スラムオーラ」「呪禁オーラ」「白黒吸血鬼」「黒単吸血鬼」「白青ヘリオッドコンボ」と言ったデッキが活躍を見せた。

 特にマジック・プロリーグ所属選手である行弘賢が使用した「スラムオーラ(高尾オーラ)」は、本ページでもデッキテクを掲載予定であり、2日目の活躍を期待したい。

 その他、残念ながら初日突破が叶わなかったアーキタイプもかなり多く存在する。

 これからこれらのデッキが復権するか、あるいは埋もれてしまうのか――始まったばかりのパイオニアの動向からは目が離せない。

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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