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EVENT COVERAGE
プロツアー『アモンケット』
プロツアー『アモンケット』 初日スタンダード・メタゲーム・ブレイクダウン
Frank Karsten / Tr. Tetsuya Yabuki
2017年5月12日
集計終了。カバレージ班のコービン・ホスラー/Corbin Hoslerと私は今大会のデッキ分布を分析すべく378人分のデッキリストを集計し、分類した。
この週末を迎えるにあたっては、(『アモンケット』の実装が早かった)Magic Onlineを中心にふたつのアーキタイプに注目が集まっている。ひとつは「マルドゥ機体」、もうひとつは「霊気池の驚異」だ。これらふたつのアーキタイプは今大会でも多くのプレイヤーが選択しているが、新鮮な驚きをもたらす戦略も登場している。「ゾンビ」の大量発生はもちろん、《新たな視点》を用いたデッキなど『アモンケット』のカードを中心にした新作の姿も見受けられた。
メタゲーム概要
(類似のデッキはまとめて大まかに分類した)上記の円グラフを見ると、現行スタンダードの「3強」デッキが明らかになる。
プロツアー『霊気紛争』を制した「マルドゥ機体」は、『アモンケット』導入後も引き続き良い位置を保っている。現環境最強の脅威に加えて強力なアーティファクト・シナジーと除去呪文、プレインズウォーカーを有するこのデッキは、ゲームの序盤から終盤まで圧倒するだけの力を持ち、今大会においても誰もが意識している。「使い慣れているから」、「デッキが決まらなかったときの『安全牌』として」、あるいは単に「この環境のベスト・デッキだから」と理由はさまざまだが、結果的に多くのプレイヤーがこのデッキを選択した。
「マルドゥ機体」の使用率には一歩届かなかったものの、「霊気池の驚異」デッキ(ほとんどがティムールの3色)は今大会の使用率第2位につけている。《守護フェリダー》の禁止によって空いた枠に戻ってきた形となるが、4ターン目《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の爆発力は現環境でも健在だ。
「黒単ゾンビ」は、今大会で突然現れたデッキと言って間違いないだろう。元々《墓所破り》や《闇の救済》といった強力なカードを擁していたゾンビ部族だが、『アモンケット』でさらなる強化を受けた。部族シナジーを存分に活かしたこのデッキは、またたく間に大量のゾンビを生み出す。プレインズウォーカーへ圧力をかけ、横に広く展開することでウラモグをも圧倒し、ゲーム後半も粘り強く戦うことができる。恐らく「マルドゥ機体」に対しても有利に立ち回れるだろう。
デッキ分布詳細
記事冒頭の円グラフは、大まかなメタゲーム概要を見るために詳細を省いたものだ。以下に、より詳細なアーキタイプ分布を掲載する。
アーキタイプ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
マルドゥ機体 | 99 | 26.2% |
ティムール「霊気池の驚異」 | 74 | 19.6% |
黒単ゾンビ | 63 | 16.7% |
青赤コントロール | 16 | 4.2% |
白黒ゾンビ | 15 | 4.0% |
スゥルタイ「霊気池の驚異」 | 13 | 3.4% |
黒緑エネルギー | 10 | 2.6% |
ティムール・エネルギー | 10 | 2.6% |
白青フラッシュ | 10 | 2.6% |
「新たな視点」コンボ | 7 | 1.9% |
黒緑「昂揚」 | 6 | 1.6% |
4色「霊気池の驚異」 | 6 | 1.6% |
バント「霊気池の驚異」 | 5 | 1.3% |
黒緑「謎の石の儀式」 | 5 | 1.3% |
黒赤ミッドレンジ | 5 | 1.3% |
黒緑「巻きつき蛇」 | 4 | 1.1% |
青赤「電招の塔」 | 3 | 0.8% |
ジェスカイ・コントロール | 3 | 0.8% |
ジャンドの神々 | 3 | 0.8% |
スゥルタイ「昂揚」 | 3 | 0.8% |
青赤「現出」 | 2 | 0.5% |
マルドゥ・プレインズウォーカーズ | 2 | 0.5% |
赤白人間 | 2 | 0.5% |
白青スピリット | 2 | 0.5% |
アブザン「昂揚」 | 1 | 0.3% |
アブザン・トークン | 1 | 0.3% |
緑白トークン | 1 | 0.3% |
赤緑「静電気式打撃体」 | 1 | 0.3% |
赤緑エネルギー | 1 | 0.3% |
赤白「督励」 | 1 | 0.3% |
ティムール「電招の塔」 | 1 | 0.3% |
白黒コントロール | 1 | 0.3% |
白青コントロール | 1 | 0.3% |
白青「岸の飲み込み」 | 1 | 0.3% |
合計 | 378 | 100.0% |
本日はひとまず、数字だけを提示しておくに留めよう。(上記の一覧表で初めて名前が挙がったものを含め)それぞれのアーキタイプについての詳細は、明日また見ていく。ゲームプランやキーカード、バリエーションの紹介、そして結果の分析も行うので、お楽しみに!
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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