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戦略記事

チャンピオンズカップファイナル シーズン5ラウンド1 メタゲームブレイクダウン

富澤 洋平


 国内最大級の競技マジックのイベント、「チャンピオンズカップファイナル シーズン5ラウンド1」(以下、チャンピオンズカップファイナル)が始まった。

 今大会のフォーマットはデッキビルダーたちの社交場であるモダン。しかも、つい昨日公式発売日をむかえたばかりの『リアリティ・フラクチャー』加入後の最新環境となっている。既存デッキと組み合わさり、どのような化学変化を起こすのか。メタゲームを根底から揺るがす、新勢力の台頭があるのか。予選を抜けた実力者たちが、一体どんなデッキを選択し構築したのか、楽しみでならない。

 さっそくチャンピオンズカップファイナルのメタゲームブレイクダウンを見ていこう。
 

チャンピオンズカップファイナル シーズン5ラウンド1 メタゲームブレイクダウン

デッキタイプ 使用者数 割合
緑単繁殖鱗コンボ 91 16.9%
イゼット果敢 59 10.9%
ボロス・エネルギー 34 6.3%
エスパー御霊 31 5.7%
親和 25 4.6%
エスパー・ブリンク 22 4.1%
緑単エルドラージ・トロン 20 3.7%
ドルイド・コンボ 19 3.5%
アミュレット・タイタン 16 3.0%
ジェスカイ・コントロール 15 2.8%
ドメイン・ズー 14 2.6%
シミック新生化 13 2.4%
ボロス土地破壊 13 2.4%
ディミーア・ミッドレンジ 9 1.7%
ルビー・ストーム 9 1.7%
リビングエンド 8 1.5%
グリクシス・リアニメイト 7 1.3%
エスパー・ケトラモーズ 7 1.3%
青単ベルチャー 6 1.1%
(5名以下) 122 22.6%
合計 540 -

※分類はプレイヤーの申告に基づくものであり、実際とは異なる可能性があります

緑単繁殖鱗コンボ
Ikawa, Yoshihiko - 「緑単繁殖鱗コンボ」
チャンピオンズカップファイナル シーズン5ラウンド1 / モダン(2026年10月3日)[MO] [ARENA]
2 《ウギンの迷宮》
7 《森》
4 《エルドラージの寺院》
1 《魂の洞窟》
1 《変容する森林》
2 《燃え柳の木立ち》
2 《耐え抜くもの、母聖樹》
4 《ウルザの物語》
-土地(23)-

4 《日を浴びる繁殖鱗》
4 《まばゆい肉掻き》
4 《まき散らす菌糸生物》
1 《機能不全ダニ》
4 《約束された終末、エムラクール》
-クリーチャー(17)-
3 《血の長の刃》
3 《四肢切断》
1 《バネ葉の太鼓》
4 《コジレックの命令》
4 《邪悪鳴らし》
3 《古きものの活性》
1 《苛立たしいガラクタ》
1 《魂標ランタン》
-呪文(20)-
1 《窒息》
2 《自然の要求》
2 《苛立たしいガラクタ》
1 《真髄の針》
2 《三なる宝球》
1 《存在を盗むもの》
1 《影槍》
1 《ボジューカの沼》
2 《墓掘りの檻》
1 《魂の洞窟》
1 《四肢切断》
-サイドボード(15)-
(Melee より引用)

 

 緑単繁殖鱗コンボは《日を浴びる繁殖鱗》と《血の長の刃》をキーカードとした無限コンボデッキ。《日を浴びる繫殖鱗》が同装備品を装備している状況で「クリーチャーが死亡する」か「自身の上に+1/+1カウンターが置かれる」と、エルドラージ・落とし子・トークンが生成される。

 

 後は先のトークンを生贄に捧げる→+1/+1カウンターが置かれるのループにより、無限サイズの《日を浴びる繫殖鱗》と無限マナ、隣に《まばゆい肉搔き》がいれば無限ダメージの完成となる。

 

 シンプルな2枚コンボに加えてサポートカードも充実しており、《古きものの活性》や《邪悪鳴らし》がコンボを強力にアシストする。無色のパーマネントという共通項のおかげで、安定性と再現性が高くなっている。

 また、《コジレックの命令》、《ウルザの物語》はコンボにも絡む汎用的なパワーカードであり、ビートダウンプランを可能にする。コンボでありながら多角的な脅威を内包しており、対応する側も一筋縄ではいかない。

イゼット果敢
Murae, Ryuji - 「イゼット果敢」
チャンピオンズカップファイナル シーズン5ラウンド1 / モダン(2026年10月3日)[MO] [ARENA]
1 《轟音の滝》
2 《乾燥台地》
2 《沸騰する小湖》
3 《山》
1 《樹木茂る山麓》
3 《蒸気孔》
2 《焦熱島嶼域》
4 《血染めのぬかるみ》
-土地(18)-

4 《ドラゴンの怒りの媒介者》
2 《驕慢な戦闘魔道士》
3 《精鋭射手団の目立ちたがり》
4 《僧院の速槍》
-クリーチャー(13)-
3 《表現の反復》
4 《稲妻》
4 《定業》
2 《ブーメランの基礎》
2 《変異原性の成長》
4 《コーリ鋼の短刀》
4 《ミシュラのガラクタ》
1 《トーモッドの墓所》
1 《暴力的衝動》
4 《溶岩の投げ矢》
-呪文(29)-
1 《濁浪の執政》
4 《記憶への放逐》
2 《呪文嵌め》
1 《包囲破砕》
2 《黒曜石の焦がし口》
1 《溶融》
1 《呪文貫き》
3 《邪悪な熱気》
-サイドボード(15)-
(Melee より引用)

 

 イゼット果敢は、非クリーチャー呪文と相性の良い「果敢」持ちのクリーチャーを並べて攻めていくアグロデッキ。同一ターンに呪文を連鎖させて果敢を多重誘発させ、爆発的な打点を叩き出す。

 1マナの《僧院の速槍》や《ドラゴンの怒りの媒介者》が、みるみる内にサイズアップし、ライフを攻めてくる。

 

 直線的なビートダウンを支えるのは《稲妻》や《溶岩の投げ矢》、《定業》といった選りすぐりの呪文たち。低コストのおかげでほかのカードと組み合わせやすく、1マナとしては破格の効果を見込める。

 《表現の反復》や《コーリ鋼の短刀》といった継戦力を支えるカードも見逃せない。

 

 新加入の《驕慢な戦闘魔道士》は1マナの果敢持ち。何よりも準備カード《即興演技》が付属しており、1枚でアタッカーと強化するための術を併せ持っている。

 速度はもとより、継戦力にも磨きがかかっている。

ボロス・エネルギー
Harane, Kenta - 「ボロス・エネルギー」
チャンピオンズカップファイナル シーズン5ラウンド1 / モダン(2026年10月3日)[MO] [ARENA]
1 《優雅な談話室》
2 《溢れかえる岸辺》
4 《乾燥台地》
2 《ダルコヴァンの露営地》
3 《吹きさらしの荒野》
1 《山》
4 《聖なる鋳造所》
2 《平地》
3 《湿地の干潟》
-土地(22)-

4 《ナカティルの最下層民、アジャニ》
4 《魂の導き手》
4 《敏捷なこそ泥、ラガバン》
4 《勝利の楽士》
4 《イーオスのレインジャー長》
4 《オセロットの群れ》
-クリーチャー(24)-
2 《血染めの月》
2 《スレイベンの魔除け》
2 《静牢》
4 《電気放出》
3 《ゴブリンの砲撃》
1 《鏡割りの寓話》
-呪文(14)-
2 《真昼の決闘》
2 《ヴェクの聖別者》
1 《摩耗 // 損耗》
1 《生存者探し》
3 《黒曜石の焦がし口》
2 《天界の粛清》
2 《空の怒り》
2 《封じ込める僧侶》
-サイドボード(15)-
(Melee より引用)

 

 ボロス・エネルギーはエネルギーシナジーを組み込んだビートダウンデッキ。《敏捷なこそ泥、ラガバン》などの優秀なクリーチャーを《魂の導き手》や《電気放出》でサポートし、一方的な押し付けを狙う。

 

 《ナカティルの最下層民、アジャニ》はプレインズウォーカーへ変身する多角的な脅威と呼べる1枚。《ナカティルの報復者、アジャニ》となれば強力なダメージ源となる。

 

 《ゴブリンの砲撃》は《ナカティルの最下層民、アジャニ》とシナジーを形成し、さらにはボードコントロールとプレイヤーへの直接ダメージ源となるエンチャント。対処されにくいカードであり、クリーチャーを軸にしたコンボデッキを止め、ゲームが進むにつれてライフを詰める強烈なプレッシャーとなる。

 メタカードである《血染めの月》もまた、強力なエンチャントである。シンプルなテキストながら致命的な効果であり、多色デッキや土地コンボなど特定のデッキに対して1枚で勝利に直結する。ビートダウンデッキでは貴重な必殺カードなのだ。


 メタゲームは緑単繁殖鱗コンボを筆頭に、イゼット果敢、ボロス・エネルギーが追従するかたちとなっている。全体的にコンボ対アグロの構図となっており、モダンらしくデッキの強度と速度を軸にした戦いを想定しているとわかる。

 反面、対応する側であるコントロールはやや苦しく、ジェスカイ・コントロールが孤軍奮闘しているのみとなっている。メタゲームをグリップするコントロールは登場するのだろうか。

 果たして、上位に残るのはどのアーキタイプか。熱戦が続くチャンピオンズカップファイナルの戦いの模様は、配信でご覧いただきたい。

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