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プレイヤーズコンベンション千葉2023

インタビュー

チャンピオンズカップファイナル サイクル3 優勝者 アレクサンダー・ヴォン・ステンジ選手インタビュー

Seo Asako
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 「チャンピオンズカップファイナル サイクル3」を緑単デッキで優勝したのは、海外からやってきたアレクサンダー・ヴォン・ステンジ選手。大会終了後、大急ぎで空港に向かわなければならず時間のない中、わずかですがコメントをいただくことができました。

 アメリカ出身で、アメリカで予選を抜けたのですがこの春仕事の関係で韓国に引っ越したため、「とても親切な大会運営のBIGMAGIC」に相談したところ、日韓大会である今大会に出場することができたそうです。

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――マジックを始めたのはいつですか?

ステンジ「16歳のころ、高校の友達に誘われて『タルキール覇王譚』のプレリリースに行ったんだ。正直その頃はまだゲームのことがなんにもわかってなかったから、カードを引いて、土地をタップして、カードを戦場に出して、ってのができたくらいだったけどね」

――今回、緑単を選んだのはなぜですか?

ステンジ「Bobby FortanelyというYouTuberの緑単に触発されて、彼の書いたガイドや動画を参考にしたんだ。でもデッキに1つ間違いがあって、《街並みの地ならし屋》がメインデッキに入ってるのはヤバかったから、サイドボードに落としたよ」

――今大会の勝因は?

ステンジ「とんでもなくラッキーだったこと。負け続けたけど、マジックの神様みたいな存在が、「ストップ!もう負けるな!」と背中を押してくれたような気がする」

――MVPカードは何ですか?

ステンジ「《》だね! デッキに13枚の《》」

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――世界選手権に行けることになりましたが、どんな気持ちですか?

ステンジ「今日はもう死んだと思ってた、トップ8はおろかプロツアー権利も何にもないと思ってた。
そしたら一緒に来てくれたJS2(Twitter名)っていう友人が、『ここでIDすれば君はプロツアーの権利が取れるよ』」って教えてくれたんだ。だから2回それを提案したんだ。1回目は拒否されて、負けた。もうだめだと思って、スイスの最終ラウンドもプロツアーの権利のためにIDを提案したんだけど、断られた。で、僕が勝った。そしたらトップ8に入ってたんだよ。
僕は何もしてないよ。すごくラッキーだった」

――世界選手権の準備はできていますか?

ステンジ「いやいや、まさか! 正直今もまだ世界選手権に行けるなんて信じられないよ。実際に実感するのは、明日起きた時じゃないかな。『あれ? 世界選手権に行けるのか……』って」

――そうなんですね。ともあれおめでとうございました!

 アレクサンダー・ヴォン・ステンジ選手は今日、フィーチャーマッチに呼ばれて2回連続で負けてしまったのですが、それでもずっと楽しそうに話しながらプレイし、立ち去り際に対戦相手と笑顔でフィストバンプを交わしていたのが印象的でした。世界選手権でも応援したくなる、すてきな「ナイスガイ」でしたね!

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佐藤レイ選手との対戦前、デッキチェックを待つ間におしゃべりが盛り上がっていました。「一番好きなエキスパンションは何?」「うーん……『オンスロート』かな」「Too old!(古すぎ!)」

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初手7枚をスマイルの形に並べ、相手のグッドラックを祈ります。

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賞金8800ドルと副賞の楽天ポイント5万ポイントを受け取るときも、おちゃめなポーズでとても嬉しそうでした。

 そして11月には次回のプレイヤーズコンベンションが愛知で開催されることが発表されました。シーズン2のチャンピオンズカップファイナル予選も目下開催中です。それでは、大会会場でまた皆さんとお会いしましょう!

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