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日本選手権2022 -Tabletop Returns-

トピック

皆さんに聞きました!「テーブルトップの楽しさって?」

Seo Asako

(編注:一部の写真について、撮影時のみマスクを外しています)

 久しぶりのテーブルトップ大会ということで、プレイヤーの皆さんに「テーブルトップ、どこが一番楽しいですか?」という質問をしてみました。(順不同、敬称略)

森山真秀&斉藤徹&井上徹(Team UNITE)
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斉藤「えっ、誰からいく?」

森山「こういうコメント系は先手が有利だから」

井上「じゃあ先手もらうわ(笑)」

井上「対戦相手が目の前にいることですね。オンラインだとどうしても、Botとやってるような気分になっちゃいますけど、対戦相手と向かい合うことで集中力もぐっと上がります」

斉藤「自分はけっこうカードの絵柄とかこだわりたいほうなんで、そこがテーブルトップのいいところですね。MTGアリーナやMagic Onlineでも絵違いにはできますけど、やっぱり気に入ったカードを実際に手に取って使えるのがいいです」

森山「こうやって対戦後に仲間としゃべったり、自分の試合が終わったあとに友達の試合を後ろから見て、あとからいろいろ言い合ったり、そういうやりとりができるところが一番楽しいです」

小林遼平(日本選手権2019および2021 SEASON3チャンピオン)
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小林「負けたあとも会場に残る気になりますね。

 自分は、初日0-2のあと引き分けで『終わりだー』って感じになって、オンラインだとそこから気持ちをつなぐのって難しいと思うんですが、今回はそのあと4連勝できたんです。結局65位で初日落ちはしたんですけど(笑)、テーブルトップなので気持ちをつなぎやすかったですね。対戦相手とコミュニケーションを取ってるとあまり落ち込まなくてすみますし、負けたあと次のラウンドまでのしんどい時間も、1人でなければ乗り切りやすいです」

茂里憲之(2021-2022シーズンMPL)&三上由朗(グランプリ・名古屋2019ファイナリスト)
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茂里「紙のカードでやる競技イベントは、これで3回目です。もう慣れたので《表現の反復》も、ちゃんと相手に見せないで撃つことができました(笑)。

 テーブルトップは、『あの場面ってどうでしたか』とか、対戦相手と話せるのが最高ですね。対戦後に健闘をたたえたいなと思っても、オンラインではなかなかできないので」

三上「僕はもう10年くらい紙やってますが、やっぱり会場に入ったとき、仲間たちが固まってわちゃわちゃしているのを見て、懐かしいなあと思いましたね。

 あと、オンラインと違って対戦相手が目の前にいることで、緊張するというか、気持ちが引き締まります」

八十岡翔太(殿堂プレイヤー)
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八十岡「もともとずっとテーブルトップでやってたから、元に戻っただけかな。オンラインがいいとかテーブルトップがいいとか、別にないし。なんならテーブルトップのほうが、サイドボードを戻すのがめんどくさい。ただ、リアルのほうがテンションは上がりますね。え、テンション? 上がってますよ?」

市川ユウキ(人気配信者)
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市川「環境的に、リアルで回すのが大変なデッキが多いんで疲れますけど、やっぱ久しぶりにカードをさわるってだけでおもしろかったです。リアルマジックも、ゆるゆる復帰していきたいですね~」

高橋優太(世界選手権2021チャンピオン)
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高橋「いやー、そもそもデッキリスト公開制の大会に慣れすぎちゃって、対戦相手のデッキに入ってるカードを推測する力が衰えてる。今日実感しました。リハビリが必要ですね。でも、みんなカードにこだわってていいですね。僕もこだわってるんで、お互いに『その土地いいですね』とか言ったり(笑)」

原根健太(日本選手権2017チャンピオン)
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原根「テーブルトップだと、ちょっとしたやりとりが楽しいんですよね。たとえば、さっきの試合で、僕の手札がわかってる状態で《欲深き者、エヴリン》を出されて、土地がめくれたんです。で、『あースカった』となった直後、僕が《表現の反復》を引いてきて、お互い『いやー、あるある(笑)』みたいになったんです。

 オンラインで同じことが起きたとしても、無言で叩きつけてるような印象になると思うんですが、言葉のやりとりがあれば笑ってゲームできる。カードゲームに言葉が介在して生まれるコミュニケーションによって、時間の共有の仕方や、1日の過ごし方がまるで変わってくるという。そこがいいところだと思います」

行弘賢(人気配信者)&中島主税(古豪プレイヤー)
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行弘「やっぱりラウンドの合間に友達と話せるのがいい! 勝ち負けが自分の中だけで完結せずに、みんなでいろいろ言い合って共有できるのが楽しいっすね」

中島「ほんとそう。こうやって、ずっと会ってなかった人たちに久々に会って話すだけで楽しくって。2年ぶりだもんね。もううちの子も4歳なんだけど、見て見て、めっちゃかわいいんだよ~!!」

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伊藤敦(カバレージライター)
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伊藤「以前、MTGアリーナのイベント(「Red Bull Untapped 2021 日本大会」)のカバレージをやったこともありますけど、目の前に人がいないところで書いてるので、見えるのは『間』だけなんですよね。OKボタンを押そうとして、やっぱりやめてキャンセルするときの逡巡のような……。

 テーブルトップだと、表情や視線、姿勢が変わったりとか、いろいろな細かい情報から心理が推し量れる。カバレージとしてはオンでもオフでも、状況に合わせて書くだけなんですけど……独り言を拾えたりとか、言葉にはできない熱量を感じたりとか、テーブルトップのほうがいいカバレージになりやすいと思いますね」

今川浩匡(運営・BIG MAGICイベントチーム)
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今川「お店で予選を抜けてこられた方もいますが、こういう大型の会場で、久しぶりに顔を合わせてプレイされる方がほとんどということで、皆さんの本当に楽しそうにプレイされている顔を見ていると、主催者冥利に尽きます。

 友達グループや、昔からの知り合いが集まってああでもないこうでもないと言っている場面を見ると、テーブルトップに戻ってきてよかったな、そういうところからマジックはつながっているんだなと再確認できました。

 あと余談ですが、この2年の間に大きく変わった点として、コンパニオンアプリ(※)を使っていることがありますね。その場ですぐに結果報告ができて、だいぶわずらわしさが減りました。今後さらにアップデートされていけばいいなと思います」

(※『Magic: The Gathering Companion』アプリ


 やっぱり、マジックのゲームを通じて人と交流するのが楽しい! という声が多いようです。カードがコミュニケーションツールとなって、知らない人とも仲良くなれたり、友達と親交を深めたりできるのは、テーブルトップならではの魅力ですね。トークンや両面カードを使ったり、誘発を管理したりといった部分は大変なところもありますが、MTGアリーナのように「いつでも手軽&気楽」でないぶん、特別感やお祭り感が強いといえるでしょう。

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 有名プレイヤーに当たってサインをもらう、といったことができるのも、リアル大会のメリット。

 Twitterでも、「#テーブルトップマジックの思い出」というハッシュタグで、皆さんのエピソードを募集しています。ぜひあなたの思い出も聞かせてください!

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